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26.再探索とトライデント

さて、今日からまた、11階層を探索しようと思うが、ここで1つ思ったことがある。それは、11階層にダンジョンサツマイモがあったのだから、これまで、攻略してきた階層にも何かあったのではないかと考える。なので、明日からは再度6~9階層を再度探索してみようと思う。


「はい。注目!そう言うことなので明日からは6~9階層を再度探索していきたいと思います。」


『よくわからないの?』


『説明を求めるぞ!』


『そうなのです。』


「悪かった。説明する。まず、今日はダンジョンで芋を見つけたよな。」


『見つけたの。』


『だそ!』


『なのです。』


「美味いと思わなかったか?」


『おいしいの~!』


『美味かったぞ。でも、それが何の関係があるぞ?』


『美味しかったのです!!』


「美味かったよな。そこで、考えたんだけど、他の階層には何もないのかなと思ったんだよ。」


『どう言うことなのです?』


3人とも首を傾げている。


「つまり、他の階層にも野菜がないかってことだよ。もし、あれば、今までの経験上何時も食べている物より断然美味しい筈だよな。そうなると、わかるよな?」


『えーっと、今まで食べてた物よりもっと美味しくなるってことはなの。』


『それで料理をするともっと美味くなるってことだそ!!』


『すごいのです!』


と、急に興奮する3人であった。


「ちょっと落ち着け!ただし、これは、あくまでも仮定の話であってまだあるって決まった訳じゃない。まぁ、ある可能性は高いが……それを、明日から調べてみようと思うんだがどうだろう?」


『『『賛成 (なの)(だぞ)(なのです)!』』』


「よしっ!それじゃあ、みんな一緒に探すのは効率が悪いから二手に別れようと思う。」


『どう分けるの?』


「俺とウル、グラムとスノウで分けようと思う。そして、グラムとスノウにはアイテム袋を持っていってもらう。」


『わかったの!』


『了解だぞ!』


『ご主人!よろしくなのです!』


「それと、もう1つ言っとくことがある。6~9階層ってことはホーンカウやラフピッグ、ラッシュボアなど肉を落とす魔物が居るから見つけたら倒して肉やドロップ品を回収しておくこと。これは、レベルを上げるためてもあるぞ。ただ野菜の為だけに潜ってレベルが上がらなかったら意味ないからな。それと、宝箱をみつけたらきちんと回収する事だ。」


『わかったの!』


『了解だぞ。』


『わかったのです!』


「じゃあ、明日から頑張って行くぞ!」


『『『おーーー(なの)(だぞ)(なのです)!』』』


それから、みんなで風呂に入ったら3人は真っ先にゲームに向かって行った。


翌日より、調査を開始する。結果としては、キャベツ、白菜、ホウレン草、きゅうり、椎茸や舞茸、シメジ等が見つかったのでそれぞれ収穫を行った。あと、もう1つ面白いことがわかった。それは、次の日に前日収穫をした場所に行くと既に野菜が実っていたのである。なので、この1週間を使い食材集めに専念した。勿論、蜂蜜集めも忘れてはいない。

土日は休みにすると、3人はゲームに夢中になっていた。月曜よりまた11階層を探索しようと思ったが、食材はいくらあっても俺がアイテムボックスを持っているので腐る心配はないので今週も食材集めに奔走しようと思う。勿論、3人からは異論が出ることはない。なぜなら、この収穫した野菜たちはとても美味しかったからである。この野菜は、両親にも食べさせたが美味しさのあまりビックリしていた。そして、この週に、厚生労働相から受験票が送られてきたので、受付がうまく出来ていたことに胸を撫で下ろす。


さて、今日からは3月であるが、よく考えると受験に行く準備を全くしていなかって。まぁ、その気になればアイテムボックスに必要になりそうなものを全部突っ込めばどうにかなるだろうが手ぶらで行くわけにもいかないので準備はきちんとしようと思う。まず、衣類は下はジーンズで次の日も同じものを履けば問題ない。なので、上の着替えと下着を持っていく。下着は体力テストがあるので汗をかいて濡れたら困るので予備を用意する。あとは、財布と携帯、充電器だがこれは、当日に用意するしかない。あとは、体力テストがあるので運動が出来るようにTシャツと上下のジャージを用意しなければならないが、ジャージなんてここ数年買っていないので持っているものはヨレヨレのジャージしかない。なので、ジャージは新調しようと思う。まぁ、新しくしたからといっても誰が俺を見るわけでもないのでいいといえばいいのだが、折角なので気合いを入れるためにも新しいジャージを買おうと思う。それと、1番大事な物を忘れていた。それは、受験票である。受験票は忘れたら困るのでこれは、アイテムボックスに仕舞っておく。あと、筆記試験はマークシート形式なのでHBの鉛筆が必要になる。最近は、殆ど使用することがなかったので買いに行く必要がある。ついでに、消しゴムと鉛筆削りも忘れずに購入しようと思う。ジャージと筆記用具の購入は7日に行こうと思う。日曜日ならスポーツ用品店も休みはないだろうから。


そして、今日からは11階層の探索を開始しようと思う。前に探索したときは下への階段を見つけることが出来なかった。とりあえず、以前、ダンジョンサツマイモがあった場所に行き芋を収穫する。収穫した芋はグラムの水魔法で綺麗にしてからアイテムボックスに仕舞っていく。移動中や収穫中にはモンスターと遭遇することがあるがそれらは全て俺たちの経験値とドロップ品になってもらった。芋の収穫を終えると今まで進んでいなかった方向に進む。すると、やっと下への階段を発見する。階段の前にはオークが7匹おり、6匹は普通のオークであるが1匹だけ身長は2.5メートル位のガッチリとした体で貫禄のあるオークがいた。


種族 オーク

レベル 25

HP 2400

MP 1200

スキル 絶倫5 怪力4 槍術3


種族 ハイオーク

レベル 25

HP 3400

MP 2000

スキル 絶倫7 怪力6 槍術5 統率3


フィールドに居るオークよりも少しレベルが高い。それに、統率なんてスキルも持っている。


「じゃあ、ウルは隠れてながら魔法攻撃よろしくな。」


『わかったのです!』


「グラムとスノウには、オークを頼む。俺は、ハイオークの相手をする。」


『わかったの!』


『了解だぞ!』


「じゃあ、行こうか!」


『『『おーーー(なの)(だぞ)(なのです)!』』』


まず、ウルは土魔法で自分より少し大きい壁を作りそこに隠れ、土魔法で、石を尖らせて攻撃をする。


『ストーンバレットなのです!』


オークに命中はするがダメージはあまり入っていない、っが、ウルの場合は経験値が必要なのでどんな手段でもダメージを与えていって欲しいと思う。ウルの魔法攻撃が命中したオークがウルに気付き近づこうとするが、身体強化したスノウがオークに襲いかかかる。氷魔法を爪を強化して斬爪擊の威力を向上させている。オークの後ろから攻撃したので背中にはスノウの爪痕が残されていた。スノウはそのまま御構い無く2擊目、3擊目と連続攻撃を繰り出し、5回目でオークを倒すことが出来ていた。次のオークには今度は風魔法で爪を強化して斬爪擊で攻撃していたがこちら氷魔法の時よりも威力が段違いで爪痕もより深くなっており2擊目で仕留めていた。3匹目には、身体強化を使った俊足を活かして素早く動き、オークに飛びかかると、牙を氷魔法で造り出して咬擊して、オークの頭を攻撃し一撃で仕留めていた。


一方、グラムは、オーク3匹の周りを水王魔法を使い大きな球状の水の塊を造り出しており、オーク3匹をその水の中に閉じ込めていた。どうやら、溺死させるつもりらしい。「なんか、どんどん強くなっていくな」思ってしまう。


そんなことよりも、俺も、ハイオークに集中しようと思う。俺は、木刀を取り出しゆっくりとハイオークに近付いていく。ハイオークも槍を構え、いつでも攻撃が出来るように構えている。ある程度距離を詰めたら縮地で一気に相手の懐に飛び込む。ハイオークは一瞬俺の姿を見失い、自分の懐に入られたことに気付かれる前に木刀を叩きつける。今回は、斬るではなくあくまでも打撃として攻撃するも、5、6メートル吹っ飛んでいった。ハイオークは、驚愕の表情を浮かべるが俺はそのまま今度は雷王魔法で木刀を強化して斬りつける。斬りつけたハイオークは、雷王魔法の影響で黒焦げになりそのまま後ろ向きに倒れて起き上がって来ることはなかった。これで、モンスターを全部倒すことが出来た。オークが消滅していくとそこにはドロップ品が落ちており魔石と肉が落ちていたがハイオークの肉だけは他の肉よりも脂が乗っていて美味しそうである。


ハイオークの肉

オークよりも旨味が凝縮された肉。


旨味が凝縮ってちょっとヤバいかもなと思い、涎が出そうになる。とりあえずこれは、後で実食しようと思う。などと思っていると宝箱が出現する。


「さて、今日は何かいいものが出てくるかな!」


宝箱を開けるときはいつでもドキドキするのが堪らなく好きな瞬間である。そんな思いで宝箱を開けると、そこには槍があったが、この槍がちょっとヤバい物なのかなと思う。その理由としては、先端部分が3つに別れているのだ。所謂、三叉槍と言われる形をしていたからである。でも、まさか、あれなわけないよね。と、期待を込めて鑑定をしてみると


名前 トライデント

スキル 進化 水生成 水操作 雷擊7 身体強化6


水生成

どんな場所でも水を生成することができる。


水操作

生成した水や魔法の水を自由自在に操ることが出来る。


雷擊

槍に雷を纏わせたり、雷を放ったり出来る。


やっぱりトライデントだったよーーーー!俺の、悪い予感が当たってしまった。ある意味ラッキーではあるんだけど、今のところ使う予定がないのでアイテムボックスに仕舞っておく。あとは、ポーションとマジックポーションが3本づつとハイポーションが2本入っていた。これらも、アイテムボックスに仕舞っておく。

すると、ウルの方を見るとウルが光り出しているのを見つける。


「おっ、ウル、進化か?」


『はい?なのです。』


ウルは、首を傾げて『何言ってるなのです?』と言うふうに俺を見るが、


『ウル、光ってるぞ!』


と、スノウが言うと、ウルは自分の体を見て自分が光っていることに気が付く。


『進化なのです!!!』


と、凄く嬉しそうである。ピカッと光ったあと光りは段々小さくなっていきウルの姿が見えてくると、以前よりも大きくなっている。大きくなったと言っても俺の腰くらいまでの大きさで、とても大きなぬいぐるみみたいである。


名前 神月 サイガ

レベル 72

HP 5000

MP 4900

スキル 鑑定 アイテムボックス 木聖術7 テイム10 気配隠蔽4 火魔法9 雷王魔法2 魔力支配3 罠感知9 隠蔽10 気配察知10 魔法耐性9 縮地10 睡眠学習改1 体術8 回復魔法9 鍛冶3

称号

世界初ダンジョン入り

世界初ダンジョンモンスター討伐

世界初フロアボス討伐


種族 ビックスライム

名前 グラム

レベル 42

HP 5200

MP 5000

スキル 物理無効 魔法無効 強酸弾2 水王魔法3 分裂10 巨大化10

称号

神月サイガの従魔


種族 ホワイトタイガー

名前 スノウ

レベル 35

HP 5500

MP 4200

スキル 咬撃3 斬爪撃2 俊速3 風王魔法1 氷魔法4 身体強化8

称号   

神月サイガの従魔


種族 チャイルドベアー 

名前 ウル

レベル 1

HP 1500

MP 1200

スキル 爪擊1 土魔法8 噛みつき6 身体強化1 運1

称号

神月サイガの従魔


睡眠学習改

睡眠学習が強化せれたバージョン。睡眠学習よりレベルは上がりやすく新たなスキルを取得する可能せあがある。


魔法無効

魔法によるダメージを一切受けない。


運が上昇する。


ウルが進化して大分強くなった。それに、運ってスキルがついてるよ。鑑定すると運が上昇って、なんかヤバいことに首を突っ込みそうな気がして嫌なんだけど俺だけかな?


『ご主人、ウルは強くなったのです?』


「強くなってるけど、まだ、1人で戦わせるわけにはいかないかな!」


『そうなのです。』


少し肩を落として残念そうである。


「ウル、もう少しだから頑張ろうな。」


『頑張って強くなるのです!』


『よく言ったぞ!』


『頑張るの!』


『ハイなのです!』


みんなに励ましてもらったおかげでウルは気合いを入れていた。が、その前に、もう、昼が近いので休憩にしようと思う。

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