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24.焼き肉

さて、10階層のボスモンスターを倒しドロップアイテムと宝箱の回収も終わったので次の階層に向かおうと思う。だが、今日の探索はこれで終わろうと考えていた。とりあえず目的は、11階層がどんな状態なのか確認をすることと次から転移が出来るようにすることである。俺はそんなことを考えながら階段を下っていく。11階層しに足を踏み入れるとそこは、荒野であった。とりあえず、11階層がどんな状態なのか確認を取ることが出来たので今日はこれで探索を打ち切ろうと思う。


「さて、みんな、もう今日はキリがいいからここで探索を止めて帰るぞ!」


『えー!もう帰るの?』


『そうだぞ。まだ、早いぞ!』


『そうなのです!』


「この階層のお楽しみは次の機会にする。それと、今日が金曜日だから明日と明後日はダンジョン探索は休みにします。」


『『『えーーーー!』』』


「毎日、ダンジョンに入ってたら疲れがとれないだろ?そんなん効率が悪いし、仕事も辞めてやっと自由になったんだからきちんと謳歌しないとな!それに、買いたいものもあるし!」


『ご主人が言うなら仕方ないの。でも、休みって何するの?』


「特に決まってないぞ。自分が好きなことすればいいんだよ!」


『わかったの!』


『仕方ないんだぞ!』


『わかりましたなのです!』


「あっ、それと、今日は週末で、この一週間頑張ったので、ダンジョン産の肉を使った焼き肉を食べたいと思います。」


『焼き肉なの!楽しみなの!ご主人、早く帰るの!!!』


『早く帰って準備するぞ!』


『ウルは肉も良いですけど蜂蜜がいいのです。』


「ウル!その辺は抜かりないぞ!」


『えっ、蜂蜜出るのです?』


「少し違うが肉を蜂蜜を蜂蜜に浸けようと思う。そうすると肉が柔らかくなるんだってさ。帰って速攻で作れば夕方の焼き肉までには間に合うと思うんだが………」


『すぐに帰るのです!!蜂蜜のお肉なのです!!』


「っと、言うことでスノウもいいよな?」


『肉が腹一杯食べれるなら異論はないぞ!』


「勿論、食べたいだけ食べていいぞ!!」


『なら、異論はないぞ!』


「よしっ、じゃあ、帰ろうか。」


俺は転移の指輪を使い1階層の入り口まで転移をして自分の部屋に戻る。その後、手洗いとうがいを行い、台所に立つ。まずは、ホーンカウとラフピッグの肉を切り分けてそれぞれをタッパに入れてその中に蜂蜜を入れて蓋をして冷蔵庫に入れておく。あとは、適当に切り分ける。冷蔵庫の中を見ると野菜が少し足りないようなので近所のスーパーに出かけることにする。その旨を、従魔達に話すと


『グラムも行くの!』


『わかったぞ!行ってらっしゃいだぞ!』


『ウルも行くのです!』


と、2つに別れてしまった。なので、グラムとウルには従魔の指輪に入ってもらう。


「じゃあ、スノウ、留守番よろしくな。まぁ、誰か来ても放っておいていいからな。」


『わかったぞ!』


「じゃあ、行ってくる!」


『行ってらっしゃいだぞ!』


俺は家を出てスーパーに行く。こういう時、どっかの主人公なら何かしらのハプニングが起きるのであろうが生憎俺にはそんな補正はないので何事も起こらず買い物を終えることが出来た。買ったものは主に野菜でピーマンと椎茸、茄子、カボチャである。これは、焼き肉の時に一緒に焼こうと思って購入した。その他にダンジョン探索用にジュースやお菓子、レトルトやラーメン、中華調味料などを買い漁る。とりあえず、買い物は1時間位で終わり家に帰ることが出来た。家の時計を見ると現在、16時。少し早いが風呂に入ってさっぱりしようと思う。グラム達に声をかけるとみんな一緒に入ると言うのでその通りにした。みんな、風呂は好きなようだ。風呂から上がってもまだ、時間があったので部屋でゆっくりすることにした。テレビをみて寛いでいると18時になったので、そろそろ夕食の準備をしようと思う。っと、言ってもすることは限られている。肉の準備は殆ど終わっているし、ご飯は朝に母親が炊いており、十分にある。あとは、買ってきた野菜を水洗いして適当な大きさに切るだけである。そんなことをやっていると、両親が帰宅する。母親の方は仕事帰りで、父親の方は最近、歯が痛いと言っており今日、受診し、母親と同時に帰宅したのである。


「2人ともお帰り!」


「ただいま。今日も疲れたわ。ところで、あなたはどこに行ってたの?」


「俺は、歯が痛かったから歯医者に行ってちょうど今帰ってきたところだ。」


「あら、そうなの。」


「ああ。お陰で痛かったのがすっかり良くなったよ。ハハハハハっ!」


「じゃあ、夕食の準備を始めようかしらね。」


「母さん。その事なんだけど今日の夕食はもう出来てるよ。」


「あら、サイガが作ってくれたの?」


「まぁ、そんなとこだよ。それに、親父もラッキーだぞ。なんたって今日は焼き肉だからな。」


「ほう!それは楽しみだな。」


「もういい時間だし、家族みんな集まったんだから早くやろうぜ。」


「わかった。俺は、先に風呂に入ってくるから準備は任せたぞ。」


「じゃあ、私も着替えて洗濯物をまわしてくるわ。」


「わかった。準備しとくから早く来てよ。じゃないと先に始めちゃうよ。」


親父は風呂に母親は着替えと洗濯に行ったので俺は焼き肉の準備をする。グラム達はもう既に食べれる状態で待っている。俺は1人で食卓の準備をする。まぁ、準備と行っても焼き肉をするための機械を用意、あとは、皿と箸と焼肉のたれ、下拵えした肉と野菜、俺は酒は飲まないのでお茶とご飯を用意する。親父は、酒は飲むが、まだ、風呂に入っているため温くなるから自分で用意してもらおう。何だかんだで準備が出来たので、焼き肉の機械に火を入れ暖める。まだ、2人とも食卓には来ないが、もう、グラム達が待ちきれなさそうにしてるので先に焼いて食べることにした。俺達が食べていると両親も食卓に現れ、みんなで焼き肉に舌鼓をうった。ちなみに、蜂蜜に浸けた肉はとても柔らかくなっており歯が要らないんじゃないかって位柔らかかった。これに、1番感動していたのはウルであった。最後、肉がなくなったときは『もうないのです?』といった目で見つめられたが作ったものは全部食べてしまったのでもうないことを説明するととてもがっかりしていた。その、ガッカリした姿がとてもかわいそうに思えてきた俺は、肉を浸けていた蜂蜜なら食べて言いと声をかけるととても喜んで蜂蜜を舐めていた。やはり、こういうところを見ると普通の子熊にしか見えない。

夕食はとても満足が行く内容であり、グラム達も堪能したようであった。


『ご主人、明日は何するの?』


「明日は、探索は休みだから好きなことしていいぞ!っと言っても困るよな………よし、明日はみんなでテレビゲームをしよう!」


『テレビゲームって何だぞ!』


「それは、………明日、するときに説明する。じゃあ、今日はもう寝ようか。」


俺は、説明するのが面倒になったので、明日、実際にやる時に説明しようと思う。そういえば、もう1つ今日のうちに検証しなければならない物があった。それは、今日、魔物からドロップした超高級羽毛布団を使ってみようと思う。アイテムボックスから超高級羽毛布団を取り出してベッドに敷く。それを見ていたグラムが 


『グラムもその布団で寝たいの!』


『おっ、それなら俺もだぞ!』


『ウルもなのです!』


「わかったよ。じゃあ、今日はみんな一緒に寝ようか!」


みんなで布団に入るが、少し窮屈であったが布団がとても気持ちよくすぐに入眠することが出来た。



………………気がつくともう既に窓の外は明るくなっていた。時計を見るともう11時を過ぎていた。この布団は良い意味でヤバいなと思ってしまう。それに、3人はまだ眠っている。俺は、ベッドから出て朝食の準備をする。

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