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20.受験準備

今日は2月8日である、一昨日、ダンジョン探索者試験に必要なものは郵便にて既に送ってある。応募締切は2月12日であるため余裕で間に合うだろう。ここで、1つ忘れていたことがある。それは、ホテルを予約するのを忘れていたことだ。試験を受ける都道府県は住んでる都道府県によって決まる。俺は山口県に住んでいるため試験が受けられる都道府県は広島県というなる。広島へは新幹線で行くため広島駅前周辺のホテルを取れば試験会場まではなんとかなるはずてある。そのため、インターネットにてホテルを検索する。恐らくグラム達も行きたいというと思い大きめのベッドがいい。そのため、ダブルサイズのベッドがあるところをで尚且つ値段が安いところを検索すると見つかったのでそのまま予約を行う。後は当日に行くだけである。


さて、やることもやったのでダンジョンに行くことにする。俺がインターネットでホテルの予約を取っている間、従魔達は俺のベッドの上でゴロゴロしていた。因みに現在は9時30分である。母親は仕事に行っているために父親にダンジョンに行くことを告げる。


「さぁ、ダンジョンに行こうか?」


『わーい。待ってましたなの!』


『早く行くぞ!』


『行くのです!』


俺達はダンジョンに入り昨日攻略した9階層に転移をする。9階層もこれまでと同じような雰囲気である。とりあえず草原にいるホーンカウとラフピッグを倒して肉の回収を行っていると、ウルが急に光始めた。


『ご主人、ウルが光始めたの。』


『えっ、どうしたのです??』


ウルはオロオロとしている。俺は既に何度も見ているので


「ウル、落ち着け。それは進化の光だ!」


『進化の光なのです?』


「そう。ある程度のレベルになったら進化するみたいだから落ち着け。」



『分かったのです。』


光はその後すぐに消えた。ウルはクマのぬいぐるみ位の大きさであったが今は、ふた回りほど大きくなっていたがまだ、ぬいぐるみ感が抜けない。


種族 スモールベアー 

名前 ウル

レベル 1

HP 120

MP 100

スキル 引っ掻く4 土魔法4 噛みつき2 

称号

神月サイガの従魔


名前 神月 サイガ

レベル 55

HP 3700

MP 3500

スキル 鑑定 アイテムボックス 木聖術5 テイム9 気配隠蔽1 火魔法6 雷魔法9 魔力支配1 罠感知7 隠蔽9 気配察知9 魔法耐性7 縮地8 睡眠学習7 体術4 回復魔法4

称号

世界初ダンジョン入り

世界初ダンジョンモンスター討伐

世界初フロアボス討伐


種族 ビックスライム

名前 グラム

レベル 28

HP 3800

MP 3650

スキル 物理無効 酸弾9 水王魔法1 分裂9 魔法耐性8 巨大化9

称号

神月サイガの従魔


種族 ホワイトタイガー

名前 スノウ

レベル 16

HP 3500

MP 3400

スキル 咬撃1 爪撃9 俊速1 風魔法8 身体強化4

称号   

神月サイガの従魔


気配隠蔽

気配遮断の上位スキル。周囲の物と同化し気配を隠蔽することが出来る。


魔力支配

魔力操作の上位スキル。自身の体内にある魔力だけでなく空気中にある魔力を支配することが出来る。


物理無効

物理攻撃によるダメージを受けない。


水王魔法

水魔法の上位魔法。


咬撃

噛みつきの上位スキル。噛みつきより攻撃力上昇する。


何かスキルがレベルアップして進化してる。ウルも少しずつであるが強くなってきているのは嬉しい限りである。

ステータスの確認も終わったことだし探索を開始しようと思う。

ステータス確認後も草原でモンスターを倒してはいるが下への階段は見つからなかった。やはり、いつものように森の中に次の階層への道があると考え森の中に入っていく。森の中にはラッシュボアを見つけると率先して倒していった。そんなことをしていると妙な気配を感じた。気配の一つ一つは小さいがスゴい数の気配があった。俺は気配を消し近づくとそこには1メートル位の蜂の巣があった。蜂は1匹が5cm位あった。


種族 ハニービー

レベル 10

HP 800

MP 300

スキル 毒攻撃3 俊敏4 連携3


連携

仲間との連携が上手くなる。


ステータスは低いが数が多くてしかも連携されて毒攻撃なんかされたらたまったものじゃない。しかも、相手は蜂である。地上にいる蜂は2度刺されるとアナフィラキシーショックを起こす可能性がある。地上ですらそんな危険なのにダンジョンの蜂なんてもっと危険に違いないと思う。諺にも「君子危うきに近寄らず」というものがある。ここは素直に撤退だなと思っていると


『あれはグラムがやるの!』


何故かグラムがやる気を出していた。


「えっ、やるの?」


『やるの!』


「危険だと思うんだけど……」


『考えがあるの!』


「それって大丈夫なのか?」


『多分、大丈夫なの。』


「わかった。でも、無理はするなよ!」


『了解なの!』


グラムは大丈夫と言っているが俺は少し不安であったので万が一の場合に逃げる準備だけはきちんとしておく。


『じゃあ、やるの!』


グラムはそう言うと蜂の巣を覆うように水の球体が出現した。5分くらい経過したが蜂が襲ってくることはなかった。


『そろそろいいかなの。』


グラムは水王魔法を解くと蜂の巣は地面に落ちる。少しすると蜂の巣が消えてなくなり蜂達も消えていた。どうやら無事に倒せたようである。そんなことを思っているとドロップアイテムが出現した。出現したのはなんと瓶に入った蜂蜜であった。


ハニービーの蜂蜜

ハニービーの蜂蜜。甘くて美味しい。


瓶は結構大きく蜂蜜は1キロ位入っていると思う。俺は蜂蜜の入った瓶を手に取り蓋を開けてアイテムボックスからスプーンを取り出して蜂蜜を口に入れてみる。蜂蜜はとても上品な甘さで花の香りがしてとても美味しいものであった。そんな蜂蜜を1人で味わっていると


『ご主人だけズルいの!』


『ズルいぞ!』


『ウルもほしいのです!』


従魔達から責められた。


「わかった。とりあえず1口づつな。俺も1口しか食べてないからな。」


グラム、スノウ、ウルとそれぞれ1口づつ味わうと


『美味しいの!』


『旨いぞ!』


と、それぞれ感想を言っているがウルだけは蜂蜜を見つめヨダレを流している。そー言えばクマって蜂蜜が好物だったよな。


「ウル、取りあえず今はお預けな。後で蜂蜜たっぷりの物、使ってやるから。」


『わかったのです!』


ウルは少しシュンとしているがすぐに思い直していた。しかし、ここで蜂のモンスターがいて蜂蜜を、ドロップしてくれるなんて、しかもこの蜂蜜がめちゃくちゃ美味いってことだ。それに、ウルはクマ系の魔物だから蜂蜜が大好物みたいなのでハニービーを見つけ次第倒して蜂蜜をゲットしようと思う。とりあえず森の探索を開始しようと思う。


森の中を歩いているとよくラッシュボアを見つけるので俺とグラムとスノウの順番で倒していった。必ずしも肉がドロップするわけではないのでそこは少し残念ではある。そんなことを思いつつ探索をしていると、また、小さな沢山の気配がする。これはまたしてもハニービーだと思い気配を消して近づくとやはりハニービーであった。巣の大きさはほとんど変わらないが前との違いとしては巣の直ぐ横に宝箱があるということだ。まぁ、とりあえずは蜂を倒すことが優先だ。今回もグラムにお願いしようと思ったが今回は俺がやってみようと思う。よく考えてみたら、前のハニービーを倒したときはグラムが水魔法を使って倒していたがドロップした蜂蜜は水で薄くなっておらず濃厚なままであった。それに、今まさんざん肉がドロップしているが炎や雷で黒こげにして倒してもグラムが水魔法で倒してもスノウの風魔法を使ってもドロップする肉はどれも同じ品質であった。なので、今回、俺が雷魔法で倒しても問題はないということだ。そうと決まれば俺がやろう……そうグラム達に伝えると


『仕方ないの。』


『そーゆーことなら俺の風魔法を試してみたかったぞ!』


『ハチミツが食べりるならなんでもいいのです。』


「よしっ、じゃあやるか。」


俺は蜂の巣を覆うように雷魔法を発動させ蜂の巣は雷の球体の中にある。球体の中は雷が充満している。少しすると魔物の気配はなくなったので魔法を解除すると蜂と巣は消えてなくなり、また、蜂蜜がドロップしていた。俺はその蜂蜜をみんなが目をつける前にアイテムボックスに放り込む。

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