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19.まったり


俺達はというかスノウがトレントを無事に倒したが俺達に油断があったのは事実であるため今後は気を付けないといけないと決意を新たに探索に挑む。がっ、その前にフロアボスを倒したことによる宝箱が出現したので先にそっちの中身を確認しようと思う。


俺は宝箱を開けるとそこにはポーションが5本とはっ葉が十枚重ねて一括りになっていた。


薬草

ポーションになる材料。そのまま食べても回復効果はあるが苦い。


薬草か、まあ、今は使わないからとりあえずアイテムボックスにしまっておこうと思う。そー言えばトレントからは魔石と1メートル位の丸太がドロップしていた。


トレントの木材

木材として使用可能。


とりあえず、この木材も今は使わないからアイテムボックスにしまっておく。


さて、次の階層に行こうと思うがその前に腹が減ってきた。時刻を見ると現在午後1時半を廻っていた。なのでテントを取り出して昼休憩を取ることにした。


『ご主人様、これは何なのです?』


「これか?これは、魔法のテントで見た目よりも中が広くなってるテントだよ。まぁ、論より証拠、入ってみたらわかるよ!」


『なのです?』


俺がウルに説明している間にグラムとスノウはとっととテントの中に入っていく。それに少し遅れてウルと俺がテントの中に入る。テントの中に入るとウルが立ち止まり辺りを見回し


『わぁー!スゴいのです!!』


「だろ?しかも、このテントはモンスターを引き寄せないから見張りの必要もないしな。」


『そうなのです?スゴいのです!!』


「そーいえば、俺とグラム、スノウは自分の部屋があるけどウルも要るよね?」


『いいのです?』


「いいぞ。どこにする?因みに俺が左の真ん中でその左右をグラムとスノウがつかってるけど、」


『じゃあ、ここがいいのです!』


ウルは俺の側の余っているところがいいと言ったのでそこをウルの部屋にしてやる。


「じゃあ入ってみようか?」


『ハイなのです!』


俺はウルを連れてウルの部屋に入る。すると、ウルは


『こんな部屋もらっていいのです?』


「別にいいよ。余ってても仕方ないからさ。」


『ありがとうなのです!』


こうして、ウルの部屋決めも終わったので昼食の準備をする。今日は8階層のラフピッグの肉を使った生姜焼を作ることにする。まずは、肉を切り生姜をすり下ろし醤油と砂糖、酒、味醂でタレを作る。インスタントの味噌汁のために湯も沸かしておく。フライパンに油をひき肉を焼いていく。肉に焼き色がついたらタレを入れ味が馴染んだら皿に移していく。付け合わせにキャベツの千切りを添えておく。ご飯を茶碗に盛りインスタントの味噌汁を作って完成である。


「出来たぞー!」


声をかけると3人が飛んでやってくる。


『今日は何だぞ?』


「今日は生姜焼だ。」


『美味しそうな匂いなの!』


『なのです!』


「じゃあ、食べようか。」


「『『『いただきます。(なの)(だぞ)(なのです)』』』」


俺は始めに生姜焼を口に運ぶ。やはり、肉は7階層で取れる肉よりも明らかに旨かった。それはみんなも同じようで


『8階層のお肉の方が美味しいの!』


『確かにだぞ!』


『なのです!』


食事はとても満足感で一杯であった。なので、このまま探索に行く気が起こらなかったので一時間ほど休憩することにした。俺は、広間にソファーがあったのでそこに横になるとグラムとウルが俺の上に飛んできた。


『ご主人と一緒にいるの!』


『いるなのです!』


『俺もいるぞ!』


スノウは進化して大きくなっていたので流石に俺の上には来なかったがソファーの下から顔だけをだし俺のお腹の上に顔を乗せている。そうしているうちに眠気が襲ってきて逆らえなかったのでそのまま眠ってしまった。


「はっ」と気がつくと俺のからだの上でグラムとスノウが寝息を立てて寝ており、ソファーの下でスノウも眠っていた。時計を見ると既に午後4時となっていたので3人を起こす。


『気持ちよかったの!』


『眠ってたなのです!』


『寝てたぞ!』


俺達は眠気を冷ましテントから出て下の階層を目指すことにする。たが、時間がもう夕方なので今日は下の階層の様子を見たらそのまま家に戻ろうと思う。

そんなことを思いながら9階層の様は、8階層とほぼ変わらない状態であった。そのことが確認できたので今日はもう家に帰ることにする。


転移の指輪を使い家に戻ってくる。少し早いがダンジョンで汗をかいたので風呂に入ることにする。


「風呂に入るぞ。」


『行くの!』


『わかったぞ。』


『了解なのです。』


家の従魔達は風呂が好きである。とりあえず俺は先に風呂の湯を張る。そんなことをしていると


「サイガ、今日もダンジョンに行っていたのか?」


「 うん。今帰って汗かいたから今から風呂にはいるつもり…」


「そうか…………そういえばお前宛に郵便が届いていたぞ。」


「もう届いたんだ………。それで、どこにある?」


「台所にあるはずだぞ。」


「わかった。」


台所に行くとテーブルの上に郵便物が置いてあった。もちろん厚生労働省からであり資格試験の申請に必要なものが入っていた。とりあえず風呂に湯がたまったのでみんなで風呂に入る。


入浴後、封筒を持ち居間で必要事項の記入を行い、受験票に写真を貼ったりして提出の準備をする。5分くらいで準備が終わり記入漏れや定収書類の不備がないかを確認し、返信用の封筒に入れて糊で封をする。後は一応礼儀として宛名の「行」と言う文字に二重線をいれ「御中」と書き換える。現在は午後4時45分であり、郵便局は5時までやっているので郵便局に封筒を出しに行く。車で2、3分の所に郵便局があった。家の近くにポストがあったが以前に郵便を出したときにそのポストの回収時間を確認したところ15時となっていたのを思い出したので郵便局に出した方が早く配達されると思い郵便局に持っていったのである。何とかギリギリ郵便局が閉まる前に辿り着き書類を無事に提出することが出来た。

家に戻りるとグラムが飛びついてきた。


『ごしゅじーん。どこ行ってたの?』


「ちょっと書類を郵便局に出しに行ってたんだよ。」


『そうなの。』


その後夕食を食べてテレビを見て就寝する。


今日は、日曜日なので、朝からテレビでドラマの一挙放送があったのでそれを楽しみにしていたら、3人から『ダンジョンに行きたい』とせがまれていたのので、今日は休みにすることを伝えるが収まりがつかない。なので、俺は転移の指輪とアイテム袋をグラムに渡し、ダンジョンの探索を許可すると大喜びでダンジョンに入って行った。そして、俺は、ドラマを堪能することが出来た。夕方になると3人が帰ってきたが、今日はあまり成果はなく肉と魔石が沢山アイテム袋に入っていた。


『今日はあんまり面白くなかったの。』


「何でだ?」


『ご主人が居なかったからなの!』


グラムがなんかすごいいいことを言ってくれている。


『そうだぞ!主が居ないと面白さが半減だぞ!』


『なのです!』


と、スノウとウルまでそんなことを言ってくれる。なんか目頭が熱くなるのを感じる。昔はこんなことはなかったが年齢を重ねるにつれ段々と涙脆くなってきている。


「よしっ!じゃあ、明日は朝から頑張って探索にいくぞ!」


『了解なの!』


『わかったぞ!』


『頑張るのです!』


気合いを入れたので明日に備えようと思う。

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