表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンさんの暇つぶし  作者: R's
第3章  人間の想いと神様の願い
73/160

第1話  ここは『龍の里』

「投稿を再開します」


深い、深い場所から意識が浮上する。ゆっくりと「私」から切り離していた意識が、身体とリンクを始める。それを感じながらも、私のこの身体は機構(システム)の管理を止めることはない。まだ私の意識は覚醒しきっていない気がするが、世界の現状をチェックしておこう。そのまま思考がクリアになるのを待とう。



「お、本体(マザー)起きてるじゃん! やっと起きたのかい? 寝坊助さんだねぇ。」


『……んぁ? あぁ、アストラルかー。おはよう? 今どのくらい?』


 しばらく一人でボーっとしていたら、アストラルが私の部屋に入ってくる。丁度いいので私が眠ってからどのくらいが経っているのかを聞く。


「…そのどのくらいっていう問いが【人類が転移してから何年】だというものならね、マザーが召喚()んで、その後に眠ってから100万年くらい経ってるよ?」


『…………オウ? まじっすか? え、人間基準で?』


「イエス。」


 うわお、想像以上に寝ていたな。いや寝過ぎじゃない? …う~ん、《世界龍の瞳(アカシックレコード)》で確認してみると、結構な数の種が絶滅と誕生を繰り返しているようだ。時間が経つのは早いな。神様になってからマジで早くなった気がするよ。

 寝ぼけながらそんなことを考えていると、アストラルが質問をしてくる。


「で、これからどうするの? 私としてはまず始祖人(エルダーマン)達の集落に行って欲しいんだけど? 私に憑依する形でもいいんだけれど、本体(マザー)も一回直接見ておいて欲しいんだよね。」


『おう? じゃあ、人型になっていく……いや、憑依していくわ。』


 いくら世界が安定してきているとはいえ、管理者が緊急事態にすぐ対応出来るようにしておくに越したことはない。それに、どうせ人の社会に遊びに行くときはアストラルの身体に憑依していくわけだしね。


 という事で早速憑依する。うん。この感覚も久しぶりだね。おーし、お散歩開始だー!!




 私の部屋から出て、家の中をぶらぶら歩いていく。アストラル曰く、既に私の家=神殿として定着しているらしい。どうしよう、私も家じゃなくて神殿って呼ぼうかな。どっちでもいいけど。まーとりあえず、レネとラミにでも会いに行こうか。まずはレネの部屋へ。と言っても、レネの部屋がどうなってしまったのかは知っているけど。


「やっほー。レネいるー?」


 ガチャリとドアを開けて、レネの部屋を覗き込む。そこはまるで図書室の様だった。違いを上げるとすれば、ラプラス達が次から次へと新しい本を魔法で作っていることだろうか? 


 レネの部屋は私の《世界龍の瞳(アカシックレコード)》の情報を誰でも閲覧できるように文字に起こし、保存する部屋でもある。本龍(ほんにん)がそれを望んだのだ。


「上様!? 何か御用でしょうか? 呼んで下さればすぐに駆け付けるのですが…。」


「んー? いやいや、ちょっと散歩して来るから、声だけ掛けようと思ったんだよ。」


「はぁ……アストラル様と同じようなことを…。」


 まぁ同一人物だし。というかさりげなく本体が憑依してることに気付いてるよね。マジかよ。バレないかなって思ったのになー。


「いえ…その、魔力量が増えているので、すぐに分かるかと……。」


 うんうん、と部屋にいたラプラス達全員が頷いていた。いやそれ私初耳なんですが。そうだったの!? 


「……そうですね。どうせなら案内人を御付け致しましょう。…エイファ、出来ますか?」


「はい。問題ないですよ? ラミ様にも連絡は入れておきました。」


 ちょっとショックを受けていると、何故か案内人(エイファ)が付いた。解せぬ。レネ曰く、エイファがいた方が上様は暴走しないだろうとのこと。…ねえ,、そんなに私、暴走しそうに見えるの? そんなに危なっかしいのでしょうか?? 


「アストラル様は、そのですね、かなりやらかしていましたので。」


「そっかー。」


 お前(アストラル)かよ!! なにしたんだよ!? ちょ、脳内で再生すんな!? 後で見るから止めろ!!


 溜息をつきながら部屋を出て、エイファに先導されるがままに外へ出る。エイファちゃんはかなり美少女になったなー。栗色の髪は肩で揃えられており、兎というか栗鼠のような印象が強い。うーん、子兎? 服は黒が基調の軍隊服っぽいな。背伸びをしているみたいで可愛い。…え? 《十の獣》はこれが制服になってんの? へぇー。アストラルはいつもの軽装(ライトアーマー)だったんだが。

……わぁ、神殿の外に警備員がいるような小屋が出来ているんですが。えーと、あれだ。守衛室、だったはず。前世の大学で見た気がする。え、何? 始祖人(エルダーマン)の有志が自主的に始めた? 考案はタウラス? いや何やってんの? 私そこまでやれとか言って無くない?? ほら、アストラルも言ってないじゃない??


「……そのですね、上様は我々(エルダーマン)の中では信仰対象となっているんです。というか、里の者は大体上様のことを信仰していますね。始祖人は畏敬がメインで、それ以外は崇めるような感じなのですが……。」


「んんん? 待って待って?? 里? ちょっとどういうこと?」


「里は里ですね。私達、始祖人と外の国からやって来た人達とその子孫で集落を作っています。………アストラル様を国王とした国、と思っていただけたら分かりやすいかと。」


「……………はい?」


「面白かったら高評価お願いします!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ