第16話 青空の果て、願い事?
「この章が終わったら暫くプロットの見直ししていきます。」
「更新回数が下がりますけれどどうかご了承を!」
ピシッと音が鳴り、空間に罅が生まれる。それは次第に大きくなり裂け目となって通り道となる。その中から現れたのは私、リナです。
「天界に到着っと。確かこれを鳴らせばいいんだった、はず。」
現在の位置は天界のRの館の目の前。凱旋門並みにデカい扉には鐘が取り付けられており、それを鳴らすことでこの館に用があるという事を知らせるらしい。基本的に私は使ったことないけど。今まで外に出た後は直でRの部屋に行ってたけど、一つの世界を管理している者は本来鐘を鳴らして入らないといけない。私は特例処置を受けていたから免除されていたんだよねー。
という訳でゴンゴン鳴らしましょー。
「せーの!!」
ガンガンガンガンガン!!!!
「………あれ? 出てこないな。んじゃもう一回。」
「煩いのにゃ!? やめるのにゃー!!」
「あ、猫丸ちゃん。一回寄ってから戻ってねってRに言われたから来たよー。」
「鐘は!! 一回で!! 聞こえるのにゃ!! そんにゃに鳴らすにゃ~!!!」
「R何処~? 私さっさと帰りたいの。」
「………もう少し待つのにゃ……。ていうか人の話は聞くのにゃ。主様に似ちゃうのにゃ。」
「えそれはやだRに似るとかマジ勘弁。」
くだらない話でもしながら中へ入る。そのままRの部屋に行くがそこにRはいなかった。って今R何してんの? 猫丸ちゃんに話を聞こう。
猫丸ちゃん曰く、何とRは自分が管理している世界に転生者を送って色々したいらしく、転生する魂の厳選中らしい。その厳選はRの趣味でもあって始まったら10年は終わらないことが通常だとか。
「いや流石にそんなに待てないんだが。」
「どうせ主様は何回か休憩するのにゃ。その時にでもお話ししてくればいいのにゃ。」
「おー、了解了解。」
つーことは暫く待機かな。う~ん、どうしようかな? 何をするか悩んでいたら部屋の中にゲーム画面のような画像が現れる。
「ん?」 「うにゃ?」
『さあさあ皆さんどうぞお立会い!! 今回のお馬鹿な転生者君のコーナーだよ!! という事で紹介するのはこちらの人間! 生きのいいバンク出身者だよ!』
「うわ何か始まったんだけど。」
「にゃー。…またなのにゃ…。」
「あ、これいつものか。」
『それでは実況していくよー!! 実況解説はRでお送りします!』
そう言ってRは画面に悪趣味なリアルタイムの映像を映し出す。これを見るのも久しぶりだなー。そして本当に性質が悪いショーが始まった。
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こちら現場のRです! 今回紹介するのはこちらの少年! 活きのいい15歳高校生! まずはお名前からご紹介! バンクナンバー2IRIJD出身の大久保敏明君でーす! ではでは彼にまず状況を説明しましょう!
『やあ! 僕は神様だよ! 良かったら君を転生させてあげようかな? って思うのだけど?』
『はぁ? 何だよ急に。意味わかんねー奴だな…ん? は、ま、おれ死んだのか!?』
『そうそうちょっとしたことでね。うっかり死んじゃったんだ。』
補足説明でーす! この子はぶっちゃけ何となくそこにいたから連れてきただけ―! こいつが死んでも僕は何とも思わないのですよ! ていうか状況の説明が出来てないのに分かった気になっちゃってますわ~!
『ふーん、てことはもう一回人生を謳歌させてやるみたいな感じで異世界転生させてくれんだな?』
『うんうん。その通り!』
いやぶっちゃけるとどーでもいーなー♪ 何がどうして僕がそう思ってるかは聞かないらしいよ! 思い込みが強いね!
『へぇ。じゃ、チート能力を寄越せよ。手違いで人を殺してんだろ? そんくらいしろよな!』
ばっかじゃなーい! 虫を踏んで気にする人間なんていたのかな~? お馬鹿だねぇ! さてさてそんなアホの子は一体どんな要求をするのかしら!
『ちなみにどんな力が欲しいの?』
『あ? そんなの死ににくい身体で、身体能力が高くて、魔法も何でも使えて、寿命が長いのが前提だろ?』
『成程。それじゃあ君が転生する世界は魔法があった方がいいね!』
『当たり前だろ!? 何言ってんだよ! 前と同じ何て意味ねーだろ! 俺は無双がしてーんだよ! それと強いスキルとかも欲しいな! あらゆる耐性持ちとかな!』
『うんうん。その辺は僕が上手く調整しておくよ! 言ったとおりの能力を付与するね! それと君が転生する世界基準のイケメンにしてあげよう!』
『分かってんじゃねーか! さっさとしろよな! あ! 種族は人間にしろよ! それとちゃんと人間はいるんだろうな!』
『もちろんだよ! ついでに言っておくけれど、君は戦争をしているところの近くに転生させるからね? 気を付けてねー。』
さらに捕捉を―! 彼がこれから行く場所は人間が家畜の世界、『ディスバルト』。人種族が何万人いようともあそこの魔族には敵わない! さらに強い人間ほど美味しいので彼は最早ただのご馳走でしかないよ! そして戦争に巻き込まれたら大惨事! 超長距離スナイプの余波で即死! 本当に理解しているのかな?
『それじゃ、頑張ってね~。』
ハイ何か言う前に転生完了! そしてこっそり記憶を全消し! あっれれ~? 何であの子記憶を残してもらえると思ってたのかな~? 馬鹿なの? ついでにどうなったか見てみましょう!
Rが片腕を振るうと映像が一瞬で変わり、大久保とやらが映し出される。その顔は『魔族が』喜ぶように肉厚で、言ってしまえば醜い。さらに。
『う~? あー。』
言語能力すらも失っていたようだった。それを見てRは笑顔で言う。
『バカには当然の結末ですね! それでは今日はここまでかな! 皆さん今日もお仕事頑張りましょう!』
その後ろの画像では、醜い人間が何かにバラバラにされている画像が流れていた。
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「うわぁ、相変わらずエグイな……。」
「主様…。本当にやめて差し上げて欲しいのにゃ……。こんな映像に興味何て無いのにゃ…。需要が無い番組が強制的に流れるのは苦痛でしかないにゃ……。」
「…あー、やっぱそうなんだ。」
「あったりまえにゃ! あんな人間どうなろうとも別に構わないのにゃ! 正直視界を圧迫するこのスクリーン邪魔なのにゃ! 迷惑にゃ!」
そうだよねー。神とか神獣はこんな感じなのよねー。いうて私もそんな感じだしなー。あれ、待てよ?
「もしかして今ならR空き時間なのでは?」
「にゃっ! そうかもにゃ!」
よしっ! さっさと探して帰ろう! これ以上面倒事を増やしたくない! 私は猫丸ちゃんにRのところに案内して貰いながら取り敢えずこれ以上時間をかけるならMさんを召喚するかなと考えていた。
リナの世界に人類が生まれるまで、あと―――――
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