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ドラゴンさんの暇つぶし  作者: R's
第1章 世界の始祖となりましょう
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 4話 続・ドラゴンさんのお勉強会?

「戦闘シーン難っ!!」「これは…なんという…。」「魔法の設定こんな感じでいい~?」「じゃあこっちはこうするべきか?」「あとあとおかしいなと思ったら改稿するしかないな………。」

「きゅああああああ!!!(うりゃあああぁぁぁ!!!)」


「グギャッ⁉⁉」「ギャヒッ⁉」「ブベッ⁉」


 身体を捻り、回転を利用しながら周囲にいた敵を薙ぎ払う。爪が当たったやつはぶった切られ、尻尾に当たったやつは豪快に吹き飛び、木々にぶつかってスプラッタな光景へと早変わりする。それでも奴らはまだまだいる。少し前までは飛んで跳ねてが限界だったこの身体も、今では立派な凶器となりました。別に嬉しくも喜ばしくもない。


『だああぁっ!! つーか数っ、多すぎじゃない!?』


「ほれほれ、次来てるよ~。ガンバ~。」


『こんにゃろおおおおおぉぉぉ!!!! 覚えてろおおおお!!』


今日も元気にきゅあきゅあ泣き喚いております。私です。リナです。えー現在、戦闘訓練のお時間となっております。


Rのもとに来て、もう何日目か何年目か分からなくなってきた。ただただ大変な毎日を送ってきて、時間感覚が死にました。………ただなぁ、私もとうとう生まれたての子猫サイズから中型犬サイズまで大きくなったんだよなぁ。私の身体の成長速度は遅いみたいってRと猫丸ちゃんに言われたんだよなぁ。Rはともかく猫丸ちゃんは信用できるしな~。何年くらいたったんだろう……。そんなこんなで体術の授業がレベルアップしました。魔法の授業はまだスライムズ(トラウマ製造機)との戦闘だけど! なんでやねん! けれど体術の授業は戦闘訓練の授業にグレードアップした。そして魔法は使ってOK。だから! なんで! 魔法の授業はそのままなんだよ!! もう統合しろよ!!


「ギャッ!ギャッ!」「キヒヒッ!」


 この時間は主にゴブリンとの戦争だ。戦争とは比喩にあらず。全滅させるまで終われません。そんでもって、大体のゴブリンは私の嫌悪対象でもある。まず、コイツラクサイ。後ウザイ。ワラワラ集まってくるし、最近使えるようになった神通力で心、っていうか思考を読むと「旨そうなトカゲだ」とか「女いねぇかな」とかしか考えてないのが腹立つ。あ、思考を読むくらいならできるようになりました。神通力は慣れてくると呼吸をするかのように簡単に扱えるようになる。だから――――


『さっきから!鬱陶しいんだよ!!』


「「「「「ギャアアアアアァァァァ!!!!!!」」」」」


 思考から逆探知紛いをして、相手がどこにいるかも簡単に把握できる。まだ10mくらいしか分かんないけどね!! 私が展開したのは獄炎の魔法。周囲一帯を火の海に変える魔法。近くにいたゴブリンどもは消し炭に変わっていく。


『ああ~もう、まだ倒しきれないか!』


 大魔法に分類されてるらしい術式で舞台(ステージ)となっている森林の一部ごと丸焼きにしたのに探知魔法を展開するとまだまだいる! 後何匹いんの!?


「ちょっ、これ管理してんの僕なんだからね!? この舞台(ステージ)ごと壊そうとしないでくれよ!?」


 Rの悲鳴は基本無視してよい。いま私がいるのはRが創った実験用の世界。ここで実技系の授業は行われる。実技授業用に簡易的な世界創るとかマジかよ……って思ったのは私だけじゃないと思いたい。簡易世界だから変な要素が山ほどある。自転して無いとか。

 っと、考え事してる場合じゃないか。今は戦闘に集中しよう。さて、今回の敵は数が多いからチマチマ物理で削るよりも魔法で片づけた方が速い。けど、舞台である森を破壊しないようにすると殲滅しにくい。なぜなら! ゴブリンはアホみたいに数が多いから! ……ん~、今回は光系統のヤツで行くか?

 魔法は呪文タイプ、魔法陣や触媒が必要なタイプ、なんもいらないタイプに大まかに分類できる。私がよく使うのはなんもいらないタイプだけど、これは集中力がいる。バカみたいに敵が多いときには使いにくい。そういう時には詠唱をする。呪文タイプの魔法だが、いわゆる言霊というやつだ。きゅあ~って鳴いても意志があれば発動する。だから私がきゅあきゅあ鳴いてても問題はない。ないったらない。まずは――


「きゅあ!(索敵!)」


よし。これでどこにいるか分かる。探知より正確に探せるけれど、これはまだ無詠唱ですぐに展開できないのが個人的に課題だと思っている。それはひとまず置いておいて、次に…


「きゅあああ!(魔法陣作成!)」


 この魔法陣はマーキングの魔法だ。魔法陣の中に入った相手に次の魔法を自動追尾で当ててくれる。こういう時のために頑張って開発した。ちなみに似たような魔法はあるらしいが、ちょっと無駄が多いので私はこっちを使うことにしている。こうやって魔法陣を作ってドンドン魔法を展開できるから呪文タイプと触媒タイプは侮れなかったりする。


「きゅあっ!(終わりっ!)」


 最後は無詠唱で。私は空を飛んで魔法陣を空中で描き、上空から光の雨を降らせる。その雨の一滴一滴が、一瞬でゴブたちの頭を貫き絶命させる。目視で確認した後、もう一度索敵の魔法を唱える。よし生き残りは無し。殲滅完了。


『よし!! 終わり!』


「いや、もうちょっと物理で戦いなよ。」


『え? ゴブ臭いからやだ。』


「え~。う~ん、どうしようかな~。」


『Rは文句言うけどよく考えてほしい。アイツらGと一緒だよ? 私からするとあの黒い害虫Gと一緒。共通点多いし。だから戦えるだけマシじゃない?』


「え~、そうかなぁ? う~ん、まぁ、僕の価値観は同じ神でも理解されないしな~。そういう事にしとくかな~。」


 よし、危機回避成功。ゴブを物理オンリーとか地獄だから(真顔)。それと今のRの様子を見て、なんか面倒事を私に振られる気配がしたんだよ。こいつの頼み事(面倒事)なんてロクなことにしかならない未来しかない。神通力の使い方を教えてもらうときに簡易的な世界の管理をすることになったんだけど、「簡易世界の管理めんどいし、神通力嫌でも使えるようになるしやっといて~」って言われて、その世界に何故か変な怪物が渡ってきてひどい目にあった。PCがウイルスプログラムにやられたみたいになって大変だった。そいつ追い出して~世界修理して~変な干渉が来ないように結界張って~。私の寝る暇が無くなった。…………思い出して泣きそう。

 …………何にも変なこと起きないでこの生活つづくかなぁ………?










「………成程。これはRに質問(尋問)しに行く必要がありそうですね………。」


「次回!新キャラ登場!」「リナちゃんに平和は訪れるか⁉」「尚、リナちゃんはGが心底嫌いです。」



「2021/2/24一部の表現とかを変えました!」


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