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ドラゴンさんの暇つぶし  作者: R's
第2章    天の意思と人類誕生 
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第8話  授業続編 魔力操作と放課後

「先生、出来ましたー!!」


『お、いい感じじゃない? 合格ね。』


「やった!!」


     もふもふ  もふもふ


「僕も出来ました。確認をお願いします。」


『ん、オッケーかな? ちょっと歪んでいるけれど時間も結構立ってるし合格で。』


「むぐぐー!!」


「よし!」


 さわさわ  さわさわ


「おっし!! どうだ! 完成だ!」


『おおー!! なかなか良い出来じゃない? 文句なしに合格!!』


「むぐー!!」


「しゃあ!!」


     ナデナデ  ナデナデ


「出来ました~。えっと、いいですか~?」


『……うわー、何で魔力がここまで混じるの? これもう魔道具じゃん。教えてないんだけれど?』


「何となくできました~。」


「む―!! むー!!」


『……そ、そっか~。……………………合格。』


「は~い。……どこを触って良いですか?」


『……頭以外かな……。』


「むぐぐー……。」


 はい。教師として就職? したリナです。現在生徒たちが(ドラゴン)の身体を触って喜んでいます。うーん。皆途中から作業速度が加速していったからねー。あっという間に終わったんだよね。でもまだ制御が荒い所があるし、もう何回か違うものでも練習したらいいかな。


「むぐー。」


『駄目です。君は何か私の身体を触らせるのは嫌なので。絶対何かしら変なことをするでしょう?』


「………。」


『目を逸らさなーい。そして諦めなさーい。』


「そうだよ、(ワン)。君は少し落ち着きなよ。」


「むー。」


 ワン君は現在私の右前肢の下敷きになっております。誰がどう見ても竜に押さえつけられた餌状態だけれど、ワン君は知らないものに異常なほど興味を持って好奇心の赴くままに行動する傾向があるから、私の身を守る為に拘束している。最初はすっごい文句を言っていて煩かったので頑丈な布を作って猿轡にしようとしてたら、代わりにイイ笑顔のチャン君が、私が創った布で速攻猿轡を作成、ワン君を封印した。わずか5秒ほどの早業だった…。あんまりに早くて先生吃驚しちゃったよ……。


『あ、全員終わってるし、今日の授業はここまでで良いかな。みんな自分の部屋を持ってるんでしょ? 戻っていいよー?』


「もう少し触っていいですか!?」


「先生!! 角を触りたいです!!」


『うん、お触りはOKだけれど、頭は駄目だよー。』


「「「「はーい(ッス)!」」」


 うーん、複雑な気持ちになるわー。




 何故かこのまま皆と遊ぶことになって困惑中の私ですが、しかも遊び方がでっかい動物と戯れる幼稚園児みたいになってるのが6人くらいいるけれど皆についての考察でもするかー。考察っていうよりか評価かな?


 ハウドルちゃんを前足で転がしながら魔法で全員分の作品を浮かばせる。同程度の完成度の完成度は横に、上から良い出来の順に並べていく。

 ふむ、一番良いのはレイチェルの盾か。一番最後に持ってきたのが気になったのだけれど完成度を見れば納得だ。何故か特殊効果で魔力を通すと壊れにくくなるという効果が付いていた。もう魔法武器(マジックウエポン)じゃないかこれ。本当に何でこんなものが作れるのだろう? 教えてないのに?

 次点でユウキ君の作品がいい出来だな。盾が盾として機能するであろう点を踏まえている。実は私が見本として置いておいた盾は実践では使いにくい欠陥品。《涙の欠片》は熱伝導も良いし、電気も通す。しかも形状が敢えて壊れやすいように平面の円だった。どちらかと言うとドーム状の方が受け流しやすい。せめて緩やかな曲線じゃないと駄目なんだ。円盾は片手用だし、受け流しの方が使い方として合っている、筈。私は盾苦手だからよく知らないけど。

 ……それを踏まえてユウキ、レイチェルの作品を見ると、《涙の欠片》を包んでいた布も材料にして、ドーム状の盾となっている。ちなみに布さんの鑑定結果はこちら。

________________________________________

名称 天獅子(セピア)剛皮(ごうひ)

ランク  S

特徴  天獅子(セピア)の身体から取れる皮。異常な強靭さと、乾燥、湿気、虫、火、電撃、斬撃に対する耐性を持つ。魔力を浴びることで特定の金属と反応し、くっつく性質を持つ。天獅子(セピア)はこの体皮によって金属を纏い、外敵から身を守る。

________________________________________


 何となく使える材料出ろーって念じただけなのに……。なぜこんなにハイスペックなものが出来るのか……。今頃分身体ちゃんが「ふざけんなー!?」って言いながら天獅子(セピア)を創って、生息地を決めて、生態系の調節をするだろう。すまん、正直悪かったと思っている。



 見たくない現実は横に置いておいて、作品評価へ。シズル、マサト、チャン、リドルはそこそこな出来だ。使えない見本とは違い、盾がドーム状になっている。合格点と言った所だろう。異世界転生するくらいならこれくらい考えて気付いてもらわないといけない。

 最後に、本当に見本通りに作ったのがエミリー、トム、ハウドル、ワン。言われたことは達成しているが、ただそれだけ。分かっていてやっているのか、気付かなかったのかは知らないがこのままでは危ないだろう。特にワン、ハウドル。自分の好奇心を満たすことに重きを置き過ぎである。ん~、どういう風に指導するべきか……。いっそ誰かと一緒に転生させればいいのでは? Rにそう言っておこう。


『はーい、今日はもうかいさーん。部屋に戻って寝なさーい。』


「「「「ええー!!!」」」」


『気付いて無いのかもしれないけれど、もう10時間経ってるから!! 私もこれから明日の準備したいから!! ハイもう寝る!!! 明日はもう少し厳しめで行くよー!!』


「「「「「「ブーブー!!」」」」」」


『それじゃっ、お疲れさま!』


 いつの間にか身体をよじ登っていたハウドルちゃんを魔法で下ろし、人型になる。そして荷物を持って教室を出ていく。その際、転移を繰り返して掴もうとしてくる誰かさん(ワン君)を振り払う。私は振り返らない女なのだ!! さらばだっ!!


 ………初日だけどすっごい疲れた気がする!! ああ~、癒しが欲しい~。


「面白かったら高評価お願いします!」

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