第3話 ドラゴンさん教師になる
「今回までが説明回?」
Rがブチ切れた後、落ち着いたRから詳しくお話が聞けた。途中黒くんに対する愚痴になったから超長かった。何で一時間以上愚痴ばっかり話すのかなあ!? さっさと本題に入ってくれないかな!? ふう、よし。ひとまずRの話をまとめてみよう。 1、Rには「黒」という敵対者が存在している。 2、そいつを追い詰めるためには準備をしなくちゃいけない。尚、それは逃げられないようにするためという一点のために行われる。 3、その為に転生者を利用する必要がある。
そして私への協力依頼について。 1、転生者の教育。 2、「黒」が私の世界に来ようとしたら排除すること。これらについての報酬は私が自分のいた世界から好きな人材を確保できるようにすること。らしい。
「っていうことでOK? 私なりに解釈して話をまとめたのだけれど。」
「大分端折っているけれど概ね合っているよ。」
はーい。お墨付きをもらえましたー!! …これは初めから私を頷かせるためにやっていましたね? Rって結構顔が広いみたいだし、多分私への報酬は、片手間で準備できるけれど確実に私が手伝うような物ってことで決まったんじゃない? それくらいやってのけそうなんだけど。
「まーねー。でも君にはデメリット無いんだし、いいじゃん。手伝ってよー。」
「さらっと心読むなし。デリカシーって知ってるわけ?」
「君もそんくらい気にしないで読むじゃーん。」
「ぐぬぬ………。否定できない……。……まぁ、手伝うよ? 可愛い弟を救えるみたいだし?」
彼方の為になら全力で協力しますとも。黒くんとやらの毒牙に掛かる前に救出した方が絶対いいし。
「………リナってかなりのブラコンだった?」
「そうですが? 自他ともに認める弟好きですが何か?」
「にゃ~…。ちょっと意外には思うにゃ~。そこはもっとシビアなのかと…」
「え? 何で? あんなに可愛い彼方に虫が付いたら嫌だし、彼方性格良いし、可愛いし何でも一生懸命にやるし顔もいいし運動も出来るし頭も良いしていうか見てたんでしょRはだったら可愛さも分かるでしょうあんなに真面な子なんだよ私が可愛いと思うのは当然だよそしてあの子に危険なことをしようなんてしてたら私は暴れるし地獄より酷い現実を――――」
「ちょ~~~~~っと落ち着こうか?!? 怖いから!!そんなノンストップで話さないでくれる!?」
「具体的に私が彼方に持っている気持ちは多分RがRの友人に持ってるのに似てるとは思う。」
「成程。」
「いや、それで納得できる主様もおかしいのにゃ。」
猫丸のツッコミは今回も誰にも届かない。現実は非情である。
「で、私は転生者候補達に何を教えればいいのかな? それが分からないと何もできないんですが?」
私もRも落ち着いたので、一番私が気になっていることを聞いてみます。教師役って言っても教えられることと出来ないことがあるわけでして。後、教えない方がいいこともあるだろうしね。『バンク』の事実とか、神への成り方とか。…いやまあ後者は私も全ては把握できていないんだけれど。
「ん~、戦い方、生き方とかかなぁ。君が思う異世界での生活の仕方っていうのを教えてくればいいよ?」
「適当?! まさかのノープラン!? どうなっても私は知らねぇよ!?」
「そっちの方が面白い。」
「…大丈夫にゃ~。私達がどうせフォローすることになるのにゃ~。」
遠い目をしている猫丸ちゃん、哀愁が漂いまくってるんだが……。大丈夫か? 本当に大丈夫なんか!?
「大丈夫だよ? 彼女らは有能だからね!!」
「お前は自重しろ!?」
はぁ、本当に疲れるわ~。
ついでに色々聞いてみるか。という訳でRに聞いて分かったことをまたまとめようか。まず今回私が教えることについて。武器の使い方、魔力の使い方、魔力回路の作成。………おい最後。確かに『バンク』の人間は魔力を利用できる器官が無いから魔法が使えない。だから魔力回路という器官を体内に創らないといけないんだが、そういうのは天界に引き上げた時に肉体を再構築するからそこで構築するもんなんだよ。普通はね! 何 で 私 が や る の か な ! !
…こういうことを聞いてもどうせ答えは面倒だったからなんだろうなって思ったからRには言わなかったけれど! やっといてよ本当に!?
次。教える面子。Rはもう気にしない。どうやら私が教える子は10人らしい。すまん。名前を覚えられそうにないわ。大事なのはこんくらいかな。
「いや覚えて?」
「無理。固有名詞はどうも頭に残らない。」
「努力して?」
「面倒。」
Rが「駄目だこりゃ!」みたいに顔を手で覆って天を仰ぐけれど、私はあんたが本来やるはずだったことの手伝いをしている訳で、別に非難される要素なんてないのだよ? そもそも転生したいって全員は思っていないかもしれないんだし。
さてさてどんな子達なのやら。教える期間はまさかの半年だったからね。うん。絶対スパルタンな教え方になると思うんだけど大丈夫かなー。ちゃんと耐えられるのかなー。本当にどんなことになるのかな~。
そう思いながら私はカップに残っていた紅茶を飲み干した。…これから準備しないといけないからね!!
「面白かったら高評価お願いします!!」




