表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンさんの暇つぶし  作者: R's
第1章 世界の始祖となりましょう
5/157

3話 ドラゴンさんのティータイム、のちに勉強

 もっしゃもっしゃと焼き立てであろうクッキーを頬張る。この何気ない仕草である「頬張る」ことも今の身体じゃあ、やりにくいがこの美味しいティータイムのお菓子を味わうためにめっちゃ練習したのだ。この身体、顔が蜥蜴に近く、頬袋というものがあるのか分からなかった。頬張りたいと訓練していたら出来たから多分頬袋あったんだろうなとは思っている。


『美味し~』


「そう言ってくれると作り甲斐があるにゃ!」


「僕は和菓子の方が好きかな~。クッキーも美味しいけどさ~。」


 私です。ドラゴン化しちゃったリナちゃんです。勉強タイム後にお昼寝してリラックスした後にはお茶会が開かれます。このお菓子が! すんごく! 美味しいの! こんなに美味しいお菓子とお茶の用意をしてくれるのは猫ちゃんです。ええ、黒猫ちゃんです。ザ・猫。ただ尻尾が()()に分かれてるんだよね…。

 初めて会ったときは滅茶苦茶驚いた。え、猫!? 猫又!? てかそれは妖怪じゃん! って。なのに彼女? は猫サイズの割烹着来てたし、羊羹(ようかん)とほうじ茶をカートに載せてきた。もう何が何だか分からなくなってRに説明求めたら、「この子は猫丸! 僕の眷属の一人で君と同じ神格保持者だよ!」とイイ笑顔で説明を頂きました。………違う! そうじゃない! 神格とか眷属とかお勉強会でやってたから分かるけど! 何でこの子お菓子運んできてるの! ていうかあの服装は何! ネタか? ネタなのか!? 説明しないといけないとは思わんのか! ………………いや、コイツ絶対説明する気無いわ。知ってた。

 そういう事で私がこの子について知っているのはお菓子作りが上手すぎるってことだ。作り方は知らん。………そもそもあの手でどうやって作ってるのかは考えないことにした。なんか悔しいし。私のおてては人のそれに近いけどまだ細かい動きは出来ないのです。

 (ちな)みに【眷属】は、神格保持者が持つ、使い魔とか、自身を信仰している人とかに自分の力を与えて忠誠を誓わせたものを指す。また、自分の力を切り離して眷属を生み出すこともある。らしい。使い魔自体はまた別の括りに当たる。そして〖世界の法則を操る、司る、変更できる力〗を神格と言い、それを持つ者を【神格保持者】と言う。座学で習った。


「そういえばリナちゃんは何で主様のお部屋からは出ないのかにゃ? M様が知ってたら飛んできそうなのににゃ~。」


『え、M様ってどなた? わたしRにこの部屋からは出ない方がいいって言われてるし?』


「…………主様ぬしさま? どういうことかにゃ?」


「Mにバレると色々めんどい。それに、まずMが使い物にならなくなっちゃうし~」


「あ~。それもそうだにゃ。あの人可愛い物好きだしにゃ~。」


「それにこれは僕の玩具だし」


『誰が玩具じゃあ!』


「うわぁ、リナちゃんドンマイにゃ…。こうなった主様はそうそう止まらにゃいにゃ」


『何その情報!いらないんだけど!?』


玩具って何だ玩具って。くそいらねぇ称号だなオイ。どうやら猫丸ちゃんから見ても私の状況は大変だってことでいいのかな? うん、別にそんな保障されても嬉しくないけどね??? ………………にしても一瞬話に出たM様? ってどんな人なんだろ? ……………私が部屋から出ちゃいけないのは理由があるからってしか聞いてないけど、まさかこれだけが理由じゃないよね? 違うよね?







お茶会の後はいつも通りの地獄のお勉強です。辛い。 


「……理解はやいね~。魔法の実技はもう1段階あげようか?」


「きゅ、きゅあ~(もう無理死んじゃう………………)」


「じゃあいっくよー。」


「きゅああああああぁぁぁぁぁぁ!!?!??!!?」


打ちあがるのはもちろん私の悲鳴です。Rの合図で私の前に複数体現れたのは、毒々しい色合いのゲル状生物X(スライム)軍団。こやつのカラーバリエーションはありとあらゆる色があるのでは? と思っています。でもさあ、アイツら物理型殺しに来てるんだよねぇ………………。だってこの前、アイツらに触れた私の尻尾がドロッドロに溶けちゃったんだよ? 魔法の授業の初回で、Rが「魔法は記憶ねじ込んだから~」ってちゃんと使えるか試した後、「実戦形式で練習ね~」っていきなり目の前に出されたんだよ? 慌てて飛びのいたら後ろにも召喚されてて、触れたら尻尾溶かされたんだよ? 死に物狂いでなんとか倒したら「回復の練習もできて一石二鳥だね!」とか抜かされたんですけど? しかもその後も魔法訓練の相手コイツ以外出してくれないから夢にもしょっちゅう出てくるんですけど?


『モウマジで限かいgけいjごふhfjんg!??!』


「あ、リナの念話がおかしくなった。そろそろ限界かな~。じゃあラスト10匹で。」


「きゅああああああああああ⁉⁉⁉⁉⁉(助けろよおおおおおお⁉⁉⁉⁉!)」


もうやだぁ………………。











「三つ目!」「もう無理」「限界」

「今日の更新はこれくらいで………。」

「やっと…5話…。」


「2021/2/24 一部修正しました。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ