36話 黒と白と樹妖精の大森林
「Ptが30超えてる!?」「嘘!?」「マジで!?」
はい!! 今回は~! 私の創ったドライアドたちがどんな生活を送るのか観察していきましょう!! 実況は私ことリナでお送りします! ちなみにフィリアは興味がないのか森から離れていってしまったので私だけが潜入することになりました。残念。
さてさてドライアドはどんな生態なのかな? …まぁ、大体は把握できているのが悲しいけど。
私が創ったものはかなりの確率で私の想像通りに動くからね~。細かく作りこめば混むほどその通りになるから、今回は大分アバウトに創った。それでも主食が魔力であるとか、植物を支配できるとか、自由に操れるとか分かってるんだ。うん。だから私は驚かない。こんな光景を見ても驚いているわけではない。
いやなんで森が急激に成長しちゃってんのかな?
おかしい。驚いてるわけじゃないけど、疑問は湧くのよ。…森ばかりなのが嫌で起爆剤としてドライアド創ったのにドウイウコト…。…あー、これは創る種族のミスチョイスかな。一か所に創り過ぎた? それもあるかも。
あ、森から凄い速さでドライアドたちが飛び出していったわ。1、2、3、………18。おおう? どういうことだってばよ…?
「…おっとー? そう来たか。」
ドライアドたちが離れた後、森は二つに分かれていく。まるで誰かの意思があるかのように、真ん中にあった木だけが枯れていく。そして二つの森は変貌を遂げる。一つは黒に染まる。禍々しい気が漂う黒い森が出来る。もう一つは白く色を失っていく。命の輝きも消えていく。………ええ~……。何か思ってもみなかった変わり方なんですけど。
「………どうしようこれ。」
う~ん、これはどっちから調べるかな~? ……よし黒い方から観察しようか。決して現実逃避ではない。いいね?
取り敢えず黒い方に来たけど…。すでにヤバい。グチャグチャになった鳥や虫らしきものが地面を這いずり、木には苦しんで死んだ人みたいな模様が浮き出ていて、泥みたいなスライムが地面に落ちている腐った果実を取り込んでいた。……アウト。スリーアウト、チェーンジ。…いやいやいや、おかしくね? 何でこうなったよ? どうすんのさこれ。
「えっと、鑑定しよ。」
今回もちゃっかり隠密状態で来ているので見つからずに観察できる。しっかり見ていきますか。
シュールバード・Dランク・腐った鳥。バットアント・Eランク・腐った蟻。オールドトレント・腐った植物型の魔物。ディアーグール・Dランク・腐った鹿。ゾンビスパイダー・Dランク・同じく腐った蜘蛛。アンデットスライム・Fランク・またまた腐ったスライム。ブラックレイス・Fランク・やっぱり腐った蛾の群れ。以上ダイジェストでした~。
いや腐り過ぎでしょう!!?? 何でそんなに腐っているかな!? 特にレイス!! お前黒い煙っぽくて「あ、霊魂じゃね!?」って思わせてただの蛾かよ!? レイスって名付けてから気付いたわ!! 今日一番びっくりだよ!!
ふう、ふう、落ち着け私。とりま白い方の森も確認すべきだろこれは。…いや、まさか、白い方はスケルトンばっかりとかは無いはず…。聖なるもの的な感じのはず…!! …上から見た感じでは骨感凄いけど…………………。
スケルトンバード・Dランク・骨の鳥。ホワイトアント・Eランク・魂だけの蟻。ケアリートレント・枯れた植物型の魔物。ディアーメール・Dランク・骨の鹿。スカルスパイダー・Dランク・外骨格だけの蜘蛛。レイスライム・Fランク・もはや霊魂のスライム。ブレイブレイス・Fランク・やっぱり霊魂の蛾の群れ。以上二度目のダイジェストでした~。
…。……。…………だからぁ!! なんでこうなったのさあぁぁぁ!!! 何なの!? マジで何なの!? どういうことなのおぉぉぉ!?!?!?
「これは由々しき問題だ…。早急に解決せねば…。」
…原因は確実のドライアドだからね。何がどうしてこうなったのか探る必要があるわな。
おっし、まずは白い森の中心に一体目のドライアド見っけ。その子は白く神秘的な衣装? を着ている。だけど周囲には白骨死体みたいなものとかミイラ的なものが散乱している。…え、まって何か髑髏を持って愛しそうに撫でてるんですけど?そ んでもって幼気な16歳くらいな見た目の半裸の美少女が骸骨を纏って大事なところを隠しているんですけど?? 死体の中で楽しそうにニコニコしてるんですけど!?
「R18だわこれ…。」
アウト。てかレッドカード案件よこれ。ヤバいヤバいガチでヤバい。……でもさ、もう一体いるよね、多分。
いた。…同じく黒い森の中心に16歳くらいの半裸美少女が、散乱した肉片の真ん中で笑ってますわ。おおう、狂気を感じますわ~。あかん。この子もアカン子や。黒っぽい踊り子みたいな衣装ですけど怖くて何が素材なのか見たくねー。…あっ、ブラックレイスの羽なんだ。………うん、そっか。
…………………………。…………………………………………。…この森、見なかったことにしよ。
ところでドライアドたちは何であんな風に変わったんだろう…。レネなら知ってそうかな?
「レネ、ちょっといい?」
「はい。何なりと。」
私の呼びかけに応じ即座に転移してくる小さい白龍、レネちゃんの登場。はぁー、やっぱり小さくてかわいいなー。和むわー。
「さっき創ったドライアドが異常な進化? をしててさー。何でか知らない?」
「…ああ、それはですね、ラミが作った能力強化剤を私が掛けたからですね。」
「んんん? …はい?」
「ラミはもう既に色々な薬を作成したのですよ。その実験も兼ねてドライアドに掛けてみました。」
「まじ?」
「はい。確実に変化した環境を創ることも可能ですし、ラミの薬の影響も確認できますし、一石二鳥でしたね。」
えっと、……どうしよう。ヤバいかな流石に……。
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地域名 黒白の死の森
特徴 ドライアドの始祖たる黒と白の“死”の力を持つドライアド姉妹の住む森。彼女らに見つからなければ簡単攻略出来る。出来てしまう。だから彼女らの玩具は尽きてしまうことはない。決して近寄る事無かれ。
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