29話 災害の【午(うま)】 其の一
「はっは~! いや~何にもねぇな!!」
大声で叫ぶ。いや~そんなことをやってみたくなってしまうね、こりゃ。現在、私が居るのは広大な草原。いや、サバンナとでも言うべきだろうか? 森林を抜けた先に広がるこの光景に感動してしまったよ。振り返ると見えるのは森と山。いつの間にか山の中にいたらしい。はっはっは。……いや森広すぎだろ!? どうなってんのさ!? あ、はい、世界樹のせいですね知ってます。
う~ん、とりあえずやって来たものの生き物もほとんどいないんですけど。いてもなんかよく分からんものばっかりですね~。デカい蟻っぽい顔した蟷螂の鎌持ちの虫とか、動く顔のある木とか、鼠っぽい格好しているのに甲羅しょっている奴とか。……カオスですな~。襲ってくる奴には剣で応戦して薙ぎ払いながら進んでいく。………何かコイツラ滅茶苦茶好戦的なんですけど? お前絶対勝てないだろって小さい奴まで挑んでくるんですけど? なんなのマジで~。
よし、鑑定してやる。狂戦士化でもしてんじゃなーい?
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名 無し
種族 マンティスアント
Lv.57 状態 狂暴化
体力 124
魔力 47
武力 98
耐久 65
敏捷 55
特殊スキル 硬質化 居合切り
称号 暴走する者
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ん? んんん? おっかしいな~? ……よし落ち着け私。まだ慌てるときじゃない。…ふう。え、弱くない? 私のステータスの何分の一よ? え、やった? やらかした? まずくない? ……よし、これは誰も知らないことだ。私のステータスは誰も見なかった、いいね?
しっかし本当に狂暴化してたね。道理で襲ってくるわけよ。ていうか周りを見れば死体がゴロゴロ転がってるね~。背の高めな草に隠されていて気が付かなかったよ。死の大草原だったか、ここ。
その後も襲ってくる魔物? かな? は全部ぶっ飛ばして歩みを進める。んー。結構来たなー。歩きすぎてとうとうザ・厄ネタって感じの元凶を発見しちゃったよ。
「あはは、見ぃつけた♪」
それは馬だった。赤黒く染まっているのは、恐らく返り血の所為。元の色なんて全く分からない。ただ、その眼はしっかりと私を見ていた。…かっこいいな。いいね。欲しくなってきたよ?
まぁそれ以前に私は馬がいたことに物凄く驚いているんだけど!! え? 君さ、哺乳類だよね!? 何でもういるのさ!? 魚類すらいないのに(多分)!? 魚型の魔物はいるけど!! …もしかして馬型の魔物? えーっと主食何ですか?
「…何でもいっか。…それよりもどうやって返り血を浴びてきたのかな?」
この子には角とか爪とかの武器がない。身体だけで戦うならここまで血生臭くならないと思うし。う~ん、分からん。
そのまま見ていたら馬くんが嘶き立ち上がった。そして、蹄を振り下ろす。あれ? そこそこ距離があるのになんでかな。予想できん。
馬くんの蹄が地面に触れた瞬間――衝撃波と共に大地が隆起し槍となる。
「っ!! 土魔法か!!!」
いやあなるほど! その身体も十分に凶器になるだろうし、逃げて離れても魔法で戦うってことか!! 確かにこれなら返り血を浴びるね! はっはっは、面白いじゃない!! ……うん、決めた!
「あは、馬くん私と遊びましょう?」
楽しい舞踏会の始まりだよ?
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名 無し
種族 未確定 (種族名を設定してください)
Lv.362
体力 986
魔力 634
武力 723
耐久 847
敏捷 763
特殊スキル 闘志共鳴 大破壊 大地の侵略
称号 暴走する悪意 不屈の破壊者 止まらない者
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「相変わらずサイコパス!」
「これでリナは通常運転です。」
「面白かったら高評価お願いします!」




