20話 遭遇
「2021/3/4改稿しましたー。」
家が建ったので今日はお終い。家具は今度造ろう。そう思って私は眠りについた。…………。うう、寝られない……。なんか違う。人形態だと寝辛い。龍形態でも床が固い。やっぱ寝辛い。コレジャナイ感凄い。ベッド欲しい。
「くそう。作ればいいんでしょ!!」
おのれ《白亜の涙》!! まさかこんな落とし穴があるなんて聞いてないぞ!!
「家具……。え…? どんなのがいいのか全く想像がつかないんだけど…?」
ぶつぶつ独り言を言いながら考える。って家の中で考えてたらいつの間にか雨止んでるし。朝になってるし。……いやさ、欲しい家具は決まってるんだけど…。材料どうしよう。どんなものがいいのかとか、長持ちしそうなのとか全くわからん。くっ、こんなところにも罠があるなんて!! ………大丈夫かよ私。考え無し過ぎないか?
「んあ?」
その瞬間だった。世界を守っている結界に僅かな罅が入ったのを感じた。そして、私の世界に異物が入ってきたのを感じ取る。それが示す事実は一つ。
「来た。 侵入者。」
私は思わず笑ってしまう。こんな何もない世界に本当に侵入して来るなんて!
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『侵入者? そんな奴いんの?』
初めて聞いたときは、Rにそう聞き返した。
「時々ねー。まぁ言っちゃえばただの身の程知らずとか、事故が多いんだけどね。」
『それ以外にもいるってこと?』
「そーそー。他世界の神が侵略に眷属を使ったこともあるのさ。」
Rは苦笑いしながら教えてくれた。
「結局のところ、大体は――――――――――――只の愚か者ってことだよ。」
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さあ、誰が来てくれたのかな? 世界間の結界はかなり強くしたし、世界を渡るだけの強さはあるはず。世界の支配者としてお出迎えしなくちゃね。…………。………あ、そうだ。龍形態と人形態どっちで行こうかな………。
今回は人形態で飛行魔法を使い飛んで行く。お願い! どうか「何故こんなところに人が!?」みたいな展開になって!! 絶対面白いから!! 主に私が!! ………あ、見えてきたわ。うっわ何あれ。牛の獣人? みたいなのがすんごい瘴気まき散らして暴れているし、何か勇者? みたいな奴と一騎打ちしてるし。って待って! あんまり暴れられるとあんたらの魔力が混ざって変な魔獣が生まれちゃう!! 世界を知的生命体がなかなか超えられないのはキメラモンスターが誕生しないようになんだからね!? このままだと、どの世界にもいない化け物が生まれるんですけど!? せめて召喚とか正規の手順で来てよ!! 違う世界の魔力が混ざるとキメラが生まれるんだよ!! あかん!! これは緊急事態だ!! ここまで馬鹿みたいに魔力を放出して暴れるなんて思っていなかったよ!?
という訳で転移魔法発動。争う二名の間に飛び出す。
「「なっ!?」」
タイミング一緒とは仲いいなお前ら! よし、取り敢えずぶっ飛べ!! こんにちは! 死ね!! 状態だよ!! 魔法で爆風を起こして、二人同時に吹き飛ばす!!
「っ!!オオオオオォォォ!!!!」
牛さん(仮)が魔法に抗い、その手に持ってた大斧を振るう。もちろん結界で防ぎ、反撃。牛さん(仮)は防がれると思ってなかったのか隙だらけ。容赦はしないよ!
リナの 物理で 殴る!!
「らあああっ!!」
「ガアッ!!?」
苦悶の声をあげながら吹き飛ぶ牛さん(仮)。ん、鳩尾にクリーンヒットしたみたいだね。暫くは動けんでしょ。チラッと勇者? を見る。勇者? はこちらを警戒するだけに留めているようだね。まあそうだね。彼は普通に吹き飛んだし、打ち合ってた相手が軽くあしらわれたしね。……うーん、この感じだと彼らは何かしらの要因で偶然こっちに跳んで来たのかな? つまらん。
しっかし改めて見るとこの勇者? 君すげぇな。金髪碧眼イケメン。ザ・王道の勇者って感じ。戦闘は剣と魔法がメインかな? そんでこっちの牛さん(仮)は瘴気で黒く染まってるけど、ザ・ミノタウロスって感じだね。……………………………………やっべ、めっちゃ欲しい。筋骨隆々のミノタウロスとか私の好み丸抑えなんですけど。え、どこかで守護者とかやっていて欲しい。
私は動物が大好き。だからケモ耳に目覚めるのは早かった。そして沼にはまるのも早かった…。嗚呼、そんな私も今はドラゴン。これはこれで有り寄りの有りでしたありがとうございます最高です。
閑話休題。トリップするとどうしてもはしゃぎ過ぎちゃうんだよねー。さて、コイツラどうしてくれようかな? 人様の世界で暴れたわけだし、オトシマエは付けなきゃね?
「次回!!どうなる!?牛さんと勇者君たち!!」
「逃げて超逃げて!!」




