13話 ドラゴンさんの眷属
「クッソ暑いんだけど!!?」「あ~、だるい……。」「こんなこと言ってるけど更新はやります。」
「ほいじゃー眷属創り始め!」
さてとー、どんな仔を創りましょうか。Rたちが見守る中、私の初めての眷属作成が始まる。召喚か帰属で眷属にするのが一番簡単で、作成は高難易度だったはず。失敗してもいいくらいの気持ちで挑むか。失敗するつもりはないけれどね!! え~っと、私の神格は十二支が元ネタ? らしいし、まずは【子】の神格の眷属を創ることにしよう。………ネズミかぁ~。
「ネズミネズミネズミネズミ…………え、どんなのがいいの?」
「迷走したね。」 「迷走してますにゃ。」
う~ん、鼠かぁ。何か弱そうなのは嫌だ。けれど、鼠って私の中で強いイメージが無いんだよなぁ。ネズミ要素を持った強い生き物……。いるかなぁー。いないかなー。
「迷走中だねー。そうだな~。アドバイスとしては~、《役割》を与えると良い個体ができるよー。」
ふーん。そうか。役割…ね…。私が世界の神になるに当たり、やって欲しいことかなぁ。ネズミ、始まり、個体、数…………。うん。これで行こう。
「【子】、役割は《民衆》、権限は知識。……設定。」
イメージは出来た。さあ、生まれておいで。私だけの観察者。私がコントロールできる最大限まで魔力を集め、神格を起動させる。
「貴方の名前は『レネ』。」
私がそう呟くと同時に閃光が奔る。輝きは白く美しく、私は直感的に成功したと解った。
閃光が収まり、私が創った初めての眷属の姿が見えるようになった。すらりとした細い身体。姿形は龍。色は灰色に近い白。ふわふわな鬣、小さい髭がキュートである。サイズは30センチくらいかな? ヤバい、可愛い。って、まずは意識が存在するか調べないと!! 自我が無かったなら失敗だし……。お願い成功していて!
「初めましてだよ。レネ。」
恐る恐る声を掛けてみる。するとレネは眼を開き、こちらを向いて、
「………きゅー。」
と、鳴いた。
「「「「ぶはぁっ!!?」」」」
「ひ―!! 苦しー!! 笑い過ぎて死ぬ―!!」
「ぶふっ。ま、まさか一発で成功するにゃんて凄いと思ったのに……!! し、締まらなさすぎにゃ…!!」
「レネちゃん!??? お、お話しできないの?? マジ? え、私失敗した!?」
「か、か、可愛い………!! キュート過ぎます……!」
「え、待って待って。何でMいんの? いつ入ってきたの?」
「可愛いものの気配を感じました。」
全くRったらー、Mさんは私がレネに声を掛けたあたりから部屋にいたのに気づいていないとか駄目じゃないか! はっ! RがMさんに気付かないくらいレネに見とれていたのか!? え? Rだけが気付けないように術を使っていた? へーそうなんだ。
「しかし、この子はなんと可愛らしいのでしょう!?」
「分かる! レネちゃん可愛いよね!! 私の眷属第一号なんだよ!!」
「レネというのですね! 可愛い仔です! ああ、私が抱っこしたいです!」
「やだー! まだ私も抱っこしてない―!!」
「ちょw、Mさんww、僕を無視しないでww」
「ぬ、主様! くくっ…。笑いが止まってにゃいですにゃ…!」
ぎゃいぎゃい騒ぐ私たちを見て、レネは不思議そうに、きゅー? ともう一度鳴いた。
「おっし、みんな落ち着いたね! 順番に解決しよう!」
一頻り騒いだ後、Rの号令で机と椅子が出てきて、一回話し合うことになった。
「まず、何から解決する?」
「はい! 何でレネは喋れないの!? これは失敗なの?」
疑問はすぐに解決したい。それが私です。
「ん~っとね~。多分だけどもう一体創ってくれれば分かるかも。」
「あまりないケースですが、状況が分かれば解は求められます。」
RとMさんに言われたのでもう一体眷属を創ることになった。【子】、【丑】って続けるか、【辰】の次、【巳】から行くか………。よし。
「【巳】、役割は《祭司》、権限は治癒。……設定。」
もいっちょ生まれて来い!! イメージは蛇の賢者!
「貴方の名前は『ラミ』。」
レネもラミも何となく付けた名前だけどね!! 今回もコントロールできる最大限まで魔力を集め、神格を起動させる。
レネの時と同じように閃光が奔る。けれど今回はどことなく昏い印象を受ける。Why?
「これは…マジですか…。」
なんかMさんが言ってるけど無視しよう。何のことかわからんしな!!
「どうかな?」
私の呟きに呼応するように、光が消える。そこにいたのは黒い蛇。小さい。レネと同じくらい。レネは眼が金色だったけど、この仔は黒。てか全身黒。真っ黒。…いや、身体の側面に金色のラインがあるな。
「私が君のあるじだよー?」
コクリ
手を振ったら頷かれた。あれれ、やっぱり喋れないの?
「成程、そういう事ですか。」
「レア中のレアケースだね。」
「おう? どういうことなの?」
「「力の込め過ぎだね(ですね)。」」
………なんと。
「強い眷属として求められたからだね~。少し成長期間が必要かな。」
「貴方の予言が外れたのはもしかしたら眷属のことだったのでしょうか?」
「かもね~。」
「予言? 何それ?」
「今回の件で僕が育成に関わる期間をあらかじめ未来視してたんだよ。詳しくはわざと見てないけど。」
「へ~。」
つまり私の受けた授業は神になる者はこなせて当然だったの? え、違う? ……ん? あり?
「それって変じゃない?だって私まだここにいるし。」
私まだ育成されてるんじゃない?
「「あ。」」
「え、なになに。みんなして何忘れてたみたいな顔してんの? 怖いんだけど。」
Mさんは気まずそうに顔を背け、Rは空気を読むことなどせずに言い放った。
「すっげー忘れてたけど、君はもう神としてやっていけるから! てか君の世界の基盤は創ってあるから、後は君がそこに行けば僕らの目的は達成するから! んで、その前にちょっと実験的に、君がちゃんと力を使えるか見るために眷属を創ってもらおうとしてたんだ!」
「「は?」」
私と猫丸ちゃんの声は同時に重なった。
「読んでいただいて!」「ありがとうございます!」




