終焉-demise-
朝霧が連れていかれてからどのくらい経っただろう。
だがアユムは一つ引っかかる点があった。
あんなに血だらけで逃げ回ったのに血痕が一つもないことだ。
「俺は気絶する前確かに致死量の出血をしていた筈なんだがなぁ」
「私も瓦礫に挟まれてたにしてはあまり外傷がないのよね」
ふと鳴った物音に反応した二人
「!?」
奥に男が一人立っていた。片手には剣を。もう片手には盾が握られていた。
?「誰だ?お前ら」
まさにそのセリフはこっちが言いたい。
「少し話がききたいんだがいいか?」
アユムが駆け寄り質問する。
?「悪いな。生憎こっちも忙しくてな。ただ生存者がこの街にもいて安心した。」
男はそういうと去っていった。
「なんでアイツ刀なんて持ってるんだ?」
男が持ってた剣は確実に刃渡り15cm以上あるそれも長刀だ。日本には持ち込めるような代物じゃない。
「おかしな人ね。あれ?なにこれ」
男が落としたと思われる端末みたいな物を拾った。
「なんか昔遊んだ携帯ゲーム機みたいだな…
ちょっと貸して」
アユムが不思議そうに眺めボタンを押す。
瞬間に光がアユムを包み込む。
瞬間後ろから自分とはかけ離れた体格をもつ化け物に襲われた。
「うぐっ」
敵は鉈をもっている。
「夏季!先行ってろッ!」
「でも!」
「あとでいくから!」
うんと頷き先に行かせる。
「オイ。そんな見栄張って大丈夫か?容赦しねぇぜ?」
化け物が低い声で笑う。
と同時に鉈が僕の腹部を斬りつける。
その斬り付けはあまりに深く繋がってるかわからない程度まで感覚を鈍らせる。
「じゃあな。黒田 歩」
ズシャアッ。
殺された。というのは初めての感覚だがはっきりとわかった。
暗い空間だ。そして暗がりに次第にはっきりと写りだした。
「ここは…?」
見知らぬ場所に見知らぬ人々。
「飛ばされた…のか?どこだここは。」
自分の傷が治ってること、服が変わっていること、疑問点はいくつもあった。
魔物「オイ!そこのニィチャン!今来たのかい?」
アユムはコクリと頷く
「ところでここは何処なんだ?」
「冥界。魔界とか呼ばれてる所だ。」
冥界。マンガとかで聞いたことがある名前だな。
確か悪魔や魔物が住んでいて、簡単に言うと「地獄」だ。
なぜ自分がここにつれてこられたのかはわからない。内心ワクワクしてるなんてとてもじゃないが普通ではないが少ししていることは確かだ。
「えーと。僕は何をすればいいのですか?」
アユムがそういうと魔物は嘲笑うように。
「へっ。こいつなにいってんだ?やることなんてねぇよ。日々地獄を徘徊するだけの毎日だ。」
「ただひとつだけおもしれぇ職業がある。」
それは?とすぐに問いかけるアユム。
「ギルドだ。団員をくんで行動することになるが贖罪レベルが高い魔物の駆除などができるぞ。」
贖罪レベル。日本でいう指名手配犯のようなものか。
「ありがとう。ギルドまで案内してくれないか?」
「それは無理だ。俺らも今は勤務中だ。冥王の配下でな。ここの監視を任されている。」
そういってアユムに地図を渡す。
「これでなんとか頑張ってくれ。もし迷っても周りのヤツには気を付けろ。危ないヤツもおおい。」
わかったと頷きそこを後にした。
「今は現世に戻る方法がわからない以上ここで生きるしか無さそうだな。」
---------------------------------------------------- 「生きがい」
今書き上げてる分だけ連続投稿させていただきました。これからは不定期ですが少しずつ上げていけたらと思います。




