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こんな僕が目立ってもいいですよね?  作者: ヤグラ タイチロウ
少年ケイン編
2/51

引き取られる

目が覚めた時、目の前には巨人がいた。


その巨人は人間で言うところの約80代の男性で、綺麗な白髪と白い髭を伸ばしていた。

澄んでいて、穏やかな目をして、またどこかに激しさを持っているような雰囲気を出していた。

体長は約6メートルあり、痩せ型の体型であった。


そんな男が僕に声をかけてくる。

英語でも日本語でもない、僕の全く知らない言語であった。


英語が話せるかどうか聞こうと思ったが、「あー、ダー」などと奇声としか思われない声しか出てこない。


どうすれば意思疎通できるのかと狼狽えていると、脳内に声が響いてきた。




「ステータスの偽造を行いますか?」




何のことかわからなく、無視しようかと思っていると、脳内に自分のステータスが表示された。


ステータス

名前 不明

職種 不明

種族 人族

レベル 1

HP 1500

MP 1500

物攻 1000

魔攻 1000

防御 1000

素早さ 1000

スキル 銀髪少年の祝福 (MP 消費 50)

称号 銀髪少年の恩恵を与えられし子





いやいや高すぎるでしょ‼︎


どう見ても高すぎる!

チートにもほどがあるよ!




あと銀髪少年って誰だ?

あの真っ白な空間で出会った少年のことだろうか。

確かに銀髪で灰色の目をしていたが。




僕はすぐにステータス偽造を行った。


ステータス

名前 不明 → 不明

職種 不明 → 不明

種族 人族 → 人族

レベル 1 → 1

HP 1500 → 18

MP 1500 → 18

物攻 1000 → 8

魔攻 1000 → 8

防御 1000 → 10

素早さ 1000 → 10

スキル 省略 → 無し

称号 省略 → 無し




これでもHPとMPは多いがまあいいだろう。




これで一安心とホッとしていると、男が僕のことを抱いてきた。



「やめてください!僕そんな趣味ないし!それに僕何も悪いことしてないし!食べても美味しくないし!」



大声でわめくが、先ほどと同じように奇声しか出てこない。


内心もうダメかと思いつつも、男が小さな村落に足を踏み入れるまで、僕はずっとわめいていた。


男が小さな村落のある家の前で足を止める。


そして誰かを呼び出したようだ。


女性が出てきた。

体長約5メートル、茶髪で淡い青色の目の女性で、見た目60代だった。



見たところ、2人は夫婦のようだ。

男が女に何かを話している。

五分ほどすると女は僕に優しそうな目をして近づいてきた。


優しそうな雰囲気だったので抱えられながらも抵抗せずにいると、男は少し寂しそうだった。


ゴメンね。




僕はどうやらこの夫婦に養われることになったようだ。


悪意はなさそうだったので、安心すると、僕は初めて自分の身体の異変に気付いた。僕は赤ん坊になっていた。


なるほど、巨人に見えるわけである。


おそらく男性の身長は約180cm、女性の方は約160cmのようだ。


僕は彼らに「ケイン」と名付けられ、孫として世話をされることになった。


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