〜異世界転生物語〜
第1話 死後
僕は目立つのが嫌いだ。
僕はただただ静かに暮らしたかった。
でも人を見捨てることは僕の主義から反する。
こんなにつまらないことで僕は自分の人生を終わりにしてしまった。
僕はこのあとどうなるのだろう。
視界が狭くなっていく。そして視界は真っ白になった。
「……う…うん?ここは一体何処だ?」
目が開いてすぐに僕は混乱に陥った。
辺り一面真っ白な空間。
僕は1人その空間にぽつりと横たわっていた。
体が動かない。
「うん?誰かいるのか?」
誰かが僕を見ている。
「すいませーん。体を起こすのを手伝ってくれませんか?」
大きな声を出してその人に助けを乞う。
すると少年が近寄って来た。
「いやー、すいません。体に力が入らなくて。ささ、お願いします。」
「…………」
少年は黙ったまま僕を見つめて来る。
「あのー、何か顔についてますか?」
「…………」
少年は黙ったまま僕の額に手を添えた。
その瞬間、体全身が湯船に浸かっている時のように癒されていく。
「ああ…はあー………」
情けない声を出している自分が恥ずかしいが、声が止まらない。
「あー……気持ちいい………」
何か誤解されそうだが、そういう気持ちいいではない。
ただただ体の中の毒素が全て抜けていくかのように体が楽になっていく。
すると左手の甲に「Y」と文字が浮かび出てきた。
「へ⁈何これ?何をしたんですか⁉︎」
僕は驚いて少年を見る。
少年は微笑を浮かべていた。
「ちょっと!何をしたんですか!」
何か嫌な気がして少年を責め立てる。
少年は笑みを浮かべたまま、僕の額に添えていた手を離した。
頭に激痛が走った。
「あああああ!……くそ!…僕が何を…したって…言うん…だよ………」
痛みに悶え苦しみながら僕は気を失った。
僕が目を冷ました時、目の前に巨人がいた。