90/267
29
宴会場で騒ぐ、ならず者たち
「他人の悪口を言ってりゃ、その間は自分のことは考えずにすむ、俺にはそのくらいでちょうどいいのよ」
酔っ払った山賊が、海賊の一味にドヤ顔で持論をぶちまける
それぞれがどのような後ろ暗い過去をもっているのか、そのことには決して触れず、ただただ親分の命令に従い、盲目的に悪事を重ね、何度も壊滅的危機に晒されてきたこの集団もとうとう最後の日がきたようだ
兵隊が温泉を囲っていた、何者かが通報したのである
酔っ払っていた悪党たちは、なすすべも無く、次々に捕縛された
「・・・まったく、可哀想な連中だわ」(俺が親分を暗殺した形になったことは、さておき)




