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「そうなのか、それならいいんだが」
勇者は普段より少し、鋭い眼光で辺りを警戒しているが、僕が大丈夫だと念を押すと、いつものナヨッとした感じに戻った
二人はずんずん進んでいき、目的の扉の前についた
鍵をカチャンと外す
中に入るとそこは倉庫になっていた
町の武器屋でよく見かける、兵士が良く身につける王国軍アーマーが無造作に並べられている
壁には刃のかけた量産型のソード、その下にはビール樽が積み重ねてある
「そのビールはね、残念飲めないんだ」
蛇口を捻ろうとした勇者を止めて、お目当てのブツが入った箱に手をかけた




