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頭が痛い・・・
俺はもう鍛冶職人としての人生が絶たれたことに絶望していた
あのモブマントの3人組と新たな人生をはじめることになったのだ
自分の意思でというわけではない
・・・・・・・
同調圧力、学校で普段はあまり目立たない、毒にも薬にもならない人間が
スケープゴートに仕立てるがために、スポットライトを浴びせ
華やかなデビューを飾らせられた者は、その瞬間だけ華々しく拍手喝采を浴びせられ
その後、否応無く労働を架せられ、その待遇たるや、クラスの女子がその働き振りを批評しあい、人気のあるもの、そうでない者との評価の差は、どうみても平等の精神とは程遠く、この世は不条理であることを幼心に刻まれた
恐怖で汗がびっしょりである
昔を思い出しながら
3人組は俺にその同調圧力を加えてきていた