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「あいよっ」


鉄板の上に具材が並べられる


ジュージューと小気味よい油のはじける音を立て、さらに食欲をそそる匂いが辺りに立ちこめる


「酒頼むわ」


「あ、私も」


匿ちゃんとミサ姉が注文を出そうとしたらサティアンが無言の圧力でそれを阻止する


「お待ちどうさん」


料理が並べられる


口に運んだが何故か味がしない


この料理も何故か名前が思い出せない


・・・俺、どこか具合が悪いのか?


「ちょっと、ごめんよ」


不意に炎上系の若者がゴマ塩頭に向かって俺の剣技を調理に使ってみてくれないかなどと言い出した


「ロイヤルジビエ料理には火力が不可欠だろう」


「そりゃそうだが、うちは見ての通りそんなもの提供しておらん」


「さっき、獣系怪物の討伐が済んだらしいって、食肉業者が言ってたよ」


「ということは商売替えどきか・・・?ちょっと市場行ってくるわ」


ゴマ塩頭は


「お客さん、悪いけどもう今日は閉店ね」


と言い残し、去っていった


若者も後を追っていった


「『オリハルコンの鞘』が無い以上作戦は頓挫してしまいました」


サティアンはうつろな目をして呟いた


「『オリハルコンの鞘』ってそんなに今、必要なんですか?」

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