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勇者はまず国の公営ギャンブルについて激しく言及しだしたそうだ


宝くじの当選金が、毎年かなりの額が支払われない状態になっていること


これは当選者が受け取りに来ていないからだと説明されているが、それなら当選者の名前を公表すべきである、などいろいろな案を出してきたそうだ


なぜそんなことを言い出したのか、勇者は未払いの当選金を国がプールしているのだと勘ぐっていたらしく、ごね得を狙ったものだったらしい


これがただの住民の訴えだったら、そんな馬鹿な話が通るわけもなく、つまみ出されるのがオチだったのだが


王様と謁見だと思っていたが、実際に勇者と応対したのは大臣だったらしく、こいつが「ミニスター先送り」と陰口をたたかれるようなやつで、勇者の気迫に押されるのと同時に、今の地位からの転落を恐れたらしく、しぶしぶ承諾したのだ


それって、プールしているのを認めてるのと同じじゃね?と思ったが大臣の決定を覆せるものでもなく、また反対意見を唱えるものもいない為、勇者はまんまと支度金という名目で、国庫から1000000Gを見事引き出したのである


最近の勇者は恵まれていると匿ちゃんはぼやいた


俺の子供の頃の勇者は、何があってもすべてを受け入れ、「はい」の一言だけを残し、後は寡黙に目的を達成していったものだったのに


そういや誰かから聞いたっけ 昔の勇者の人は、量産型の剣一本と着替えを2着、そんで何故か装備できないぼうっきれに50Gを一枚っきり渡されてたって


偉いさんと交渉するなんてありえないと


匿ちゃんはその頃の時代からずっとモブマントをつけて仕事をしているのだ


大ベテランである


勇者が叩き割ったつぼを、アロンアルファーでせっせと直している匿ちゃんの背中を見ながら、俺はなぜか悲しくなった


なんだろう、この気持ちは



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