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やばい、いきなりばれるとは
いやヒョロガリはまだ俺のことを鍛冶職人だと思っている
ここは調子をあわせるしかないか・・・
「さっき王様に会ってきてたんだよ、すごいだろ」
自慢げにいってくる
「え~王様に会うとかご冗談でしょ 会って何をするんです?」
「ん~まあその野暮用・・・かな」
「王様の野暮用って、何ですか?(笑)」
うわぁ~くっそめんどくせぇ!けど仕方ないよなぁ
調子を合わせながら、二人で武器屋の前に来る
「あの細長くて、きれいな剣がいいなぁ」
あれはラミアスの剣(6000000G)といって、プレミアつきの剣だ
ヒョロガリに扱えるわけない
俺の鍛冶職人としての経験が、「レベルが不足しています」といっている
お前に扱えるのは、新人の鍛冶職人が受ける昇段試験の際に、失敗してできる
ポンコツの剣(10G)だけだよ
装備できなきゃ買っても意味が無いことを伝えたいが、匿ちゃんは?いないみたいだ
ヒョロガリはラミアスの剣を道具袋にいれ、ポンコツの剣を腰に差す
完全に宝の持ち腐れじゃん
てかそんなの買う金、よくもってたなコイツ
武器屋からやたらとでかい声で、ありがとうございましたーと言われる
ごきげんだな店主
「私は今試されているのだ」
突然神妙な顔をしてヒョロガリは語りだす
「私は今、ものすごく大切な決断を迫られている」
何だコイツ?
突然何だ?おかしくなったのか?




