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「おう、ぴぃちゃん。」


部屋からでると、ちょうど壁ドン野朗こと、匿ちゃんがいた


ぴぃちゃんとは俺のことだ


なぜ、ぴぃちゃんかというと、3人に尋問された際、恐怖のあまり思わず


「ぴぃ」


と悲鳴をあげてしまったからである


「これからよろしくお願いします」


と下げたくも無い頭を下げる


「まあ、そんな硬くならず、気楽に行こうぜ」と快活に応える


くそが、上から目線でものいいやがって、と腹の中では舌を出しつつも


無理に笑顔を作りつつ、一緒に待ち合わせ場所に移動する


途中で通いなれた鍛冶場の前を通る


モブマントを着て歩く 誰も俺のことなど気にもとめない


もうここに戻ってこれないのだろうか


食堂の前も通りすぎる、横目でチラリと眺めつつ、今日のサービスランチをチェックしておく


中には朝からたくさんの労働者たちでにぎわっている


ここも通りすぎてゆく・・・ と店の中から1人の少年が飛び出してきた


「く、食い逃げジャー!!食い逃げ!」


叫びながら後に続いて、コックが飛び出してきた


うわあぉ、朝からなんだよ


俺が目を向けた時


少年とコックとの距離は10mくらいはあった


ほぼ確実に少年の逃げ切り勝ちだなと思った


が、なぜか少年は何も無いところで突然うずくまってしまった


なんだ? 何が起こった?


匿ちゃんが「あんなのほうっておけばいいだろうが」とイラついて言った


「あーゆう、真似をするやつ大嫌いなんだよ」と後ろから声がした


振り返ると、股ドン女ことミサ姉さんがいた


いつの間に現れたのよ、まったく気配を感じなかった 


そして俺のほうを向くと 「・・・・・」と何も言わず


ちょっとちょっとお姉さん


えーなんですかそれ?なんですか?


そんな無言で見られても、説明してもらわんと意味わからんからなんも言えません!


「・・・いこうか」


匿ちゃんの音頭で、少し気持ち悪い空気を引きづりつつも、待ち合わせ場所へ向かった







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