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散文集

夜に/星

作者:

「夜に」

月がきれいで泣きたくなって、


何にも持たずに旅へ出た。


星の光にさそわれて、


全て落として旅を行く。


黒くて青い空の下、


心だけなら飛べるのに。


醒めた夜風にさらわれて、


無粋な体はくだければいい。


そして身軽なこの心、


宿り木なくして消え失せた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「星」

伝えなければならない、と彼は言った。この思いは伝えなくてはならないと。


伝わらなくてもいい、と彼女は言った。この心の中にさえ、あればいいのだと


伝わればいい、と彼は歌った。その深いところが、いつか誰かに伝わればいいと。


伝えなくてもいい、と彼女は黙った。歪められてしまうくらいなら、誰にも伝わらなくていいと。



期待と絶望。諦めと希望。

強く輝き弱く落ち込む彼と、ただただ淡く輝く彼女と。

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