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3話 捨て身ハンター

書き忘れていましたが、この作品は習作でもあるので、ある程度まともに文が書けるようになったら最初から話が変わらない程度に修正するかもしれません。

 ゾンビ生活二日目。俺は朝日とともに起きた。ちなみに俺の寝ている場所は、洞窟の出入り口近くで朝日が容赦なく俺を起こす。んーー!と、背伸びをしてから俺は、自分の体を見た。あいかわらず傷だらけの体だ。今は腰の布巻きしか装備していないため、上半身にある心臓部分の大きな傷跡が目立った。傷はふさがってはいたものも、傷跡がかなり痛々しい。


 俺は辺りを見渡した。相変わらず暗い洞窟だ。朝日が入り込んでいると言うのに、入口から少しでも奥に行けば真っ暗だ。夜目がなければ何も見えないだろう。俺以外のゾンビたちは、昨日と同じように奥で徘徊していた。


(あいつら何も食べなくていいのか……?)


 昨日は空腹を無くすのに必死で構っていなかったが、そろそろ交流が欲しいところだ。この世界の情報も知りたいしな。同じゾンビ仲間として、きっと受け入れてくれるだろう。

 俺は立ち上がって洞窟の奥に少し歩き、一匹で歩いているゾンビA(仮)を見つけた。ゾンビAは両目がともに白目で腹の部分に大きな傷跡が残っていた。死んだ原因はおそらく内臓損傷か。装備は見る限り布の腰巻しかないようで、おそらく男だと思われる。どうやら布の腰巻はデフォ装備のようだ。アウトゾーンを隠すためとは言え、なんで布の腰巻だけなんだよ……。女とかの場合はどうなんだっての。

 俺は早速、気さくにあいさつをしようと声をかけた。第一印象、大切!


「ヴァー」


 ……。そっか、俺、これしかしゃべれないんだっけか。交流も糞もないな。

 俺が話しかけたゾンビAは徘徊をいったん止めて俺の方を少し見ると、何の感情も示さずにすぐ徘徊に戻った。無視ですか。そうですか。まぁ俺も悪かったと思うよ?いきなり新入りがヴァーとか言ってくるんだもの。どうでもいいけどさっきのは「やぁー」って言おうとしたんだけどさ。

 俺は落胆しながら自分のスペースへ戻った。しょうがないか……。あぁ、朝日がまぶしい。豆腐メンタルの俺はちょっと心で泣いた。ゾンビなんだもの。防御力低いんだよ(たぶん)。

 

 気を取り直して、俺は自分のスペースを見た。朝日に照らされて……何か小さいものが光っている。

 なんだろうと拾ってみると、どうやらロケット(写真などを入れる)のようだった。小さい銀色のロケットだったが、血がかなりこびり付いていた。おそらく俺の使ってる死体が持っていたものだろう。

 ロケットの中を開くと案の定写真が入っている。かなり血で汚れていたが、黒髪の青年――今の俺の体だ――と、栗色の長い髪の毛を持った美人さんが一緒に写っていることが分かった。……恋人か何かか。この美人さんとどういう関係なのかは知らないが、この体に入っていた魂にご冥福を祈る。いくら恋愛経験が無い俺でも、リア充爆発しろ、とは言えない。ロケットを閉じ、裏返すと【リアン=コーリアス】【アシル=クロード】と、小さい文字で彫られていた。この二人の名前だろうか……。

 俺はロケットを閉じて、自分のスペースに保管――と言っても地面に置くだけだが――しておいた。

 そんなことをしていると、俺は昨日と同じような空腹感に襲われた。昨日よりも激しいわけではないが、これをほっとくと危険な気がしてくるので、急いで狩りへと向かいに洞窟の外へ出る。

 

 今日の森も朝だというのに薄暗い。頭上の木で日光が遮られているからなのか。ところどころに木漏れ日が射していて、なかなか神秘的な風景だった。

 早速俺は、狩りへと出かけた。森の中をこそこそと歩きまわり獲物を探す。今回も当然のごとく奇襲目当てだ。卑怯ではない、戦略だ。

 

 獲物を発見した。またウサギのようだったが、昨日のツノウサギとは違うようだ。目の前にいるウサギは角が生えていないがそのかわりに、口の辺りから両脇に生えるように、鋭い歯が出ていた。その歯はまるで、刃のようになっていて、やはりこいつも、テンプレどうりに言えば「ブレードラビット」が、妥当だろう。

 それじゃあつまらんな。よってこいつは……「刃ウサギ(はうさぎ)」で。なんか言いずらいけど、どうでもいいな。

 刃ウサギは、草を食んでいた。例によってこいつも全く警戒していない。なんでウサギなのに食事中、警戒しないんだ……?魔物だからか?魔物の余裕なのか?俺も昨日と同じように茂みに隠れているが、見つかる気配はなかった。

 

(1・・・2の・・・3!!)

 

 今回は前と違い何も言わずに茂みから飛び出した。俺に気付いた刃ウサギが戦闘態勢に入る前に、俺の渾身の右足キックで吹き飛ばす。ウサギは小さいためサッカーボールを蹴るような感覚だ。

 どうやらキックもかなりの威力があるらしく、刃ウサギは、吹き飛ばされた方向にあった木に激突し、凄まじい衝撃音がしてから絶命したようだ。ただし吹き飛んだものはそれだけではなかった。


「ヴァアアアアアアアアアアアアア!!?」(俺の足がぁぁぁあああああああああ!?)


 俺の渾身のキックで右足までもが吹き飛んでいた。膝の付け根の辺りから、まるで何もなかったかのように、とれていたのだ。痛みこそないがずっとあったものが無くなるのはかなりのショックだ。

 俺は片足を無くしたため、けんけん飛びで刃ウサギに近づいた。刃ウサギはまだ木にひっついている。木に叩きつけられた刃ウサギはおそらく自分が死んだかもわからずに死んでしまっただろう。

 俺は刃ウサギを木からはぎとって、感謝してから食べた。味は昨日のツノウサギと似ていたがこちらの方が筋張った部分が少なかった。無くなっていた右足が瞬時に再生する。俺は両足で立てる素晴らしさに感動した。勝利後のけんけん飛びは意外と心に突き刺さる……。


 ぽーん


 刃ウサギを食いきった後、俺の頭に電子音が響いた。なんだろうと、辺りを見回すが特に何もない。


 ――レベルアップにより【特殊鑑定】を獲得しました。

 ――「『ホーンラビット』か『ブレードラビット』を3体以上食す」条件を満たしたため【食事能力永久化】の効果により、【機動力向上 小】を、永久獲得しました。


 頭の中に無機質な機械音のようなものが聞こえた。レベルアップ……?【食事能力永久化】……?

 何の話だ……?まてまて、落ちつけ。冷静に判断しよう。

 前者はおそらくレベルアップなんだからレベルは強さだろう。この世界にレベルなんかあったんだな……。まぁ、強くなることはいいことだ。【特殊鑑定】……おそらくスキルだろうか。レベル2ゾンビが覚えられるものなのか。よくわからない世界だな。特殊って何が特殊なんだか……。

 で、謎なのは後者だ。【食事能力永久化】とは一体何なんだ?永久化ってことは【機動力向上 小】はずっと俺の物ってことか?……よく分からないな。とりあえずスキル確認とかできないのか。

 そのあと思考錯誤しなんとか頭の中で(スキル……スキル……)と繰り返してみたが意味は無かった。

 そりゃできねーよな……この世界のこと知らないし。やはり仲間を得なくては……。

 ふと思いついて近くに生えていた赤い木の実をちぎりとり、それを見ながら【特殊鑑定】と、頭で呟いてみた。外見は苺のようなものだったが、今までは毒があるかも、と食べなかったのだ。


 赤鬼の実 レア度 無


世界のいろいろな場所に生えている植物の実。

真っ赤な色をしておりその色から悪魔の実と恐れられている。

今でも悪魔の実と恐れて食べない者も多いが味は悪くなく、毒も無い。


謎の者の一言メモ

地球の苺のようなものです。

実は、つぶつぶが果実だったりする。酸っぱくて甘い。

なんでみんな食べないんだろう。


……これが【特殊鑑定】ですか。この一言メモが特殊だと言うのか。……なかなか使えるスキルなので別に気にはならないんだが……。謎の者って誰だ……?地球を知ってるみたいだが、もしかして他の転生者だったりするのかな。


 とりあえず毒がないことも分かったし食べられるようなので俺は赤鬼の実をとって食べてみた。たしかに苺のような味がする。あまり腹は満たされないがずっと肉ばかりだったので、果物を食えたのは嬉しい。何個かとっていきたいけど、ポケットとか袋みたいなものも無いしな……。

 俺は赤鬼の実を諦めて、次の狩りへと移動した。


 おお。まさにファンタジー。俺はゴブリンのようなものを発見していた。その顔は醜悪な顔していて、背丈は小学生ほどだったが肌色が明らかに人間じゃないと思われる淀んだ緑色をしていた。あの姿でゴブリンって名前じゃなかったらこの世界はおかしいだろう。それくらい俺のゴブリン像と一致していたのだ。俺はゴブリンを視界の中心にとらえつつ【特殊鑑定】を使う。


ゴブリン レア度 無

人間のような形をした魔物。戦闘力は低いが

集団戦法を使ってくることがあり、団体の場合は

注意が必要。比較的、好戦的な性格の者が多い。

知能があり、武器を使って狩りや戦闘などをする。


謎の者の一言メモ

気持ち悪いやつです。こいつは簡単にいえば人間の

盗賊みたいなものだと思います。村を集団で襲って

男は殺して、女は……察してください。


やっぱり役に立つねー、【特殊鑑定】。こんな便利なスキルを2レベルで覚えられるなんて、けっこうゾンビって優遇されてるんだな。にしても一言メモのテンションが上の文と違いすぎないか?ですます調になってるし……。

 この世界につっこんでたらきりがない。とにかく俺は目の前のゴブリンを観察する。

 ゴブリンは茂みに隠れて何かをしているようだ。その背中を俺は隠れて見ているわけだ。

 このゴブリンもやっぱりすごい隙だらけなんですけど……。何してんの……こいつ?

 俺は茂みを飛び出して、隙だらけのゴブリンの背後に移動し、その頭に右手チョップを振り下ろす。ゴブリンの頭に俺の手刀がめりこんだ。ゴブリンの頭が粉砕して、頭蓋までもがばきばきと割れる。おそらく死んだだろう。今回はそんなに本気で攻撃したわけじゃないので右手はぎりぎり飛んでいなかった。  ゴブリンの手に持っていた何かが落ちてからんと音をたてる。

 で、こいつ何していたんだ?とゴブリンの死体を覗き込んだ。

 

(……………)

 

 そっか。ゴブリンも生物なんだし、そりゃあ便もするよな……。まぁ警戒できないよな。俺は納得したのち次、ゴブリンを見つけた時のことを考えて覚悟を固めた。ようするに次会った時はおそらく奇襲は無理だろう……。今回のように運が良ければいいんだけだどな。

 俺はゴブリンを食らうために屈んだ。人型の魔物を食うのは少し気が引けるが、食物連鎖、弱肉強食なんだ。腹をくくって大事に食うとする。

 

 がつがつがつ……。


味はまぁまぁ。刃ウサギの肉の方がおいしかったかもしれない。少し硬いが、不味いわけではない味だ。

血で真っ赤だが後で川に入って洗えばいいので良しとする。 人型ということもあり、そこそこ空腹感が癒えたが、今日は多めに狩ろうと思っているので俺は立ち上がり、移動を再開した。 

 


              ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼



 

 今度はツノウサギと刃ウサギのペアに遭遇した。奇襲は失敗、というより巣のような場所に俺が入ってしまい、戦闘になってしまった。妙に草むらが茂っていて入りにくい場所だったなーと思ってたらこれかよ……。俺は素早く【特殊鑑定】を二匹のウサギに使用した。

 

ホーンラビット レア度 無                 

角を持った魔物。角を使った攻撃は

当たったら痛いが、そこまで攻撃力も無く

直線的な攻撃しかできないため避けるの

はたやすい。ホーンラビットを持っている方は

ウサギ類のオスである、と考えられている。


謎の者の一言メモ

ホーンはオスです。どうしてホーンは

オスなんでしょうか……。

追記

転生者がツノウサギと、名づけていました。

ネーミングセンスェ……。


ブレードラビット レア度 無

刃のような牙を持った魔物。

他のウサギ類と同じく直線的攻撃

しかできないため、比較的攻撃は避けやすい。

ウサギ類のメスである、と考えられている。


謎の者の一言メモ

ブレードはメスです。

どうしてメスなんでしょうか……。

追記

転生者が刃ウサギと名付けていました。

がんばりましょう。


な、なんだってー!?謎の者は俺が転生者と知っている!?どういうことだ?俺はウサギたちの突進攻撃を避けつつ驚嘆していた。しかも馬鹿にされてるし……。

 俺が驚いていると、ツノウサギ(もといホーンラビット)と刃ウサギ(もといブレードラビット)の突進が両足にかすった。


(ッチ!考え事は後だな。その前にこの状況を何とかしなければ……)


ウサギたちはある程度連携をとれているようで、おそらくだがつがいであることが分かった。ック!……リア充……いやリア獣か。二対一とは卑怯なり!俺がこいつらの愛の巣に入ったのが悪いんだけどさ!


 ホーンラビットの突進を避けるとその後を続くようにブレードラビットが突進をするため、反撃ができない。

 まだ転生歴二日目の俺に二体一の闘い方など分かるはずがなかった。……あんまりやりたくないがアレをやるか……。

 

 再びUターンをして突進してきたホーンラビットを見た。後ろにブレードラビットが一緒に突進をしている。俺はこの突進を避けなかった。

 ホーンラビットの角が右足に突き刺さり、後に来たブレードラビットが俺の左足を切り裂いて後ろへ走りぬける。

俺は素早く足に突き刺さったホーンラビットを右手で抜き取り、Uターンしてこちらへ向かってきているブレードラビットに投げつけた。意味不明なほどのゾンビの馬鹿力で投げつけられたホーンラビットが、突進しているブレードラビットに真正面から衝突した。大きい衝撃音がした後、ぶつかった場所にはホーンラビットとブレードラビットの死体があった。

 

(おお!成功した!)


正直言って成功するとは思わなかったので、素直に驚いた。アレとは、俺の二つの戦略の一つ、……恰好悪いんだが「捨て身」だ。ちなみにもう一つは奇襲だ。ゾンビである俺の攻撃方法なんてほとんど捨て身しかない。嘘だと思うだろうか?ほんとだよ。なぜかって?

 なぜかっていったら、さっき投げた時に使った右腕が飛んで言ってるんだもの。もうどこに飛んでいったのかすら分からないほどに、遠くに吹っ飛んだ。思いっきり投げたので、またしても腕が耐えきれなかったのだろう。もうやだこんな戦闘。


 俺はウサギたちの死体を残った左手で拾い、食べた。食べるのはホーンラビットの方だけだ。ウサギ肉はけっこう飽きてきたが、うまいのでよしとする。真っ赤な血でまたも口が染まったがもはや気にしない。

俺の体が再生し、右腕も元に戻った。もしかしたらこの食事再生もスキル何だろうか……。今はスキルを確認するすべはないのでスキルのことは忘れよう。一応スキルは使えるって程度でいいだろう。

 残ったブレードラビットの死体は俺があることをするために洞窟に持ち帰る予定だ。ブレードラビットを右手でつかみ上げた。

空を見上げるともう日が陰っていた。そろそろ狩りも潮時だろう。俺はなるべく魔物に見つからないようにそそくさと帰路をたどった。


 洞窟に帰ったころにはもう夜も近い時間帯だった。いつも思うのだが洞窟から出て俺は特に何も考えず外に狩りに出て、何も考えず帰ろうと思えば元の洞窟に戻れる。森の中から目印も無く良く帰ってこれたな……俺。ゾンビの勘なのかな。不思議すぎる……。


俺は右手に持ったブレードラビットの死体をぶらぶらと揺らしながら、洞窟の中で引きこもっている、ゾンビたちの中で俺のスペースに最も近いスペースを徘徊している昨日話しかけたゾンビAに今朝と同じように近づいた。相変わらずゾンビAは腐っていますな。


「ヴォ!」(どうぞ!)


俺は右手に持っていたブレードラビットの死体をそのゾンビAの前に突き出した。

何がしたいか、というと今朝失敗した仲間作りだ。ただ話しかけるだけじゃだめだと知った俺は、餌付けをしようとたくらんだのだ。まるで御近所付き合いのようにお土産(今回はウサギの死体)を渡すことからつながりができるはずなのだ(たぶん)。

俺は戸惑い(けっこう腐っているため良く分からない)を見せているような気がするゾンビAに無理やりブレードラビットの死体を渡した。多少強引だがこいつが腹を空かせているならいけるかもしれない。

 

「ヴヴヴ……ガァァ!!」


ガツガツ……ガツガツ……。


ビンゴ!ゾンビAは少し戸惑いを見せた後ブレードラビットに勢いよく食らいついた。ずっと空腹だったのかもしれない、と思わせるほどの激しい食いっぷりだ。




「ヴヴァヴィヴァ?」(美味いか?)

 

「(バクガツバクガツッ)」

 

無言でどんどんブレードラビットを食っているゾンビA。みるみるブレードラビットの死体は食われていき、ついにゾンビAは食いきってしまった。ここまでわずか5秒!早い!

 食いきった直後ゾンビAの体に変化が起こった。俺が再生した時のように、ぼろぼろの体がどんどん再生していくのだ。あっという間にゾンビAは腹の傷跡以外はかなり青白いが生きた人間そのものになった。ただし、体中が自らの血で真っ赤な所は変わっていなかった。白目をむいていた目が濃い赤になっていく。腐っていた体がほぼ回復し、おそらく死ぬ直前のような姿になった。今までゾンビ的猫背で気付かなかったが背はだいたい俺より少し上のようだ。腐っていた顔が治り、20歳後半ほどと思われるしぶめの男顔が見えた。

 ゾンビAは俺の顔を真正面からその赤い目で見つめてきた。


「……ヴァヴァヴァ……ヴォヴ(以下略)」(……貴方が……助けてくれたのですか?)


 突然そう言った。いや、そう聞こえた。どう考えてもヴァヴァヴァというゾンビヴォイスだが、俺の頭の中で自動変換され日本語が聞こえてくる。そんな感じだった。

 

「ヴァ…ヴァィ。ヴォヴヴェヴ。」(あ…はい。そうです。)


焦りながらもなんとか言えた。まさか俺の生涯のうちにゾンビと交流することがあるとは……。

俺がそう言うとゾンビAはいきなり俺にひざまずいてこう言った。


「ヴァヴァヴァヴォ……ヴヴンヴィヴヴィヴェヴヴェヴァヴェンヴァ?」

(貴方を……(オレ)の主君にしてくれませんか?)


「ヴァ?」(は?)


洞窟の外はもう真夜中になっていた。




 

読んでいただきありがとうございました。


今回の話でレベルとスキルが登場しました。いろいろな転生物を読んできましたが、やはり転生してからいきなりステータスが見れるのが分かっているのは変だと思い少し時間をあけてから出しました。


だからなんだって話ですけどね。

2/19

修正しました。

ゾンビAの一人称だけですが。オレは、ハガ〇ンのス〇ー的なノリです。



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