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機械化少年の異世界史  作者: 噛ませ犬
第1章 序
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序:第一話 機械化少年、異世界に立つ?

異世界。

現実逃避とは知りながら、行ってみたいと思ってしまうもんですな。


 『セドナー、セドナです。お降りの方はお忘れ物のなきようお気をつけ下さい。』

 どうやらセドナに着いたようである。これからガイダンスを受け、各自宇宙艇に乗り探索に向かう予定である。通常ガイダンスといっても宇宙空間で遭難、その他のトラブルにあった場合のマニュアルを埋め込み式情報処理システム(Implanted Information-processing System 略して IIS)にインストールするだけなのだが。そのような事故は滅多に起こらず、事故が起こっても助けてもらえるようになっている。

 セドナ駅には少人力化のため職員は最低限しかおらず、そもそも無人惑星なので旅の醍醐味(?)のはずの現地の人とのふれあいもなかった。

 ガイダンスのための部屋に行き、これからガイダンスと共に探索を行うメンバーとの顔合わせがある。


 「それではガイダンスを始めます。」と責任者らしき人が説明を始めた。これには少なからず驚いた。回りを見渡しても皆驚いている。それもそのはずで通常ツアーも少人力化のため通信か、A.Iによってガイドされるものだからである。

 「今回の探査のリーダを勤めるヤン・オールトです。宜しくおねがいします。」と自信なさげに自己紹介された。

 リーダっていうか図書館でぼんやり本とか読んでるほうが似合ってそうな人だとか考えていると横から話しかけられた。

 「ねぇねぇ、なんかリーダの人頼りなくない?」

これまたはっきり言うもんだ。みればセミロングのかわいいというか美人の部類に入る活発そうな女性だった。何かのスポーツをやってそうだな。姿勢もいい。おそらく筋肉のつき方からして剣道か何かだろう。

 「そうだね。」

などと適当に返事をしてみる。向こうもそれ程真摯な答えは期待してないだろう。例えば「いや、たぶん探索する対象に詳しいからってだけで責任者にされたんじゃないかな?」とか。

すると

「このツアー、かなり割安だったからなぁ。」

と話に入ってきた男がいた。

グレーの髪に切れ長の青い目の二十代後半くらいの知的な二枚目だった。これは俳優かな。声も良く通るし、人に見られることに慣れている雰囲気がある。

「でもこのツアーに人間のリーダが雇われているのにあの値段はつりあわない気がするな。」

また別の人間が話に入ってきた。

ロングヘアーのメガネを掛けたやたら男前な女性だ。手に機械油の汚れがついていた。機械工か何かかな。


「・・・そこら辺も含めて説明いたします。」

無視されてリーダがかなり気落ちしていた。


「今回の探索は資源探索でリストにある資源のほかに未知の物質がないかの探索になります。

そこで鉱物資源に関して詳しい私が派遣されました。料金に関しましてはこの探索にとある企業体が資金提供してくださったので皆さんの負担する費用は軽減されているということです。探索終了後、自由時間がありますのでご了承ください。」

なるほど。旅行会社と鉱物資源を扱う会社が提携したのか。

「それでは質問の方がなければ軽い親睦会を兼ねた昼食後、探索に向かいましょう。」

「はーい。」

「わかりました。」

「OK」

「了解」

と順にセミロングな女性、俺、二枚目、男前(女)が四者四様な返事をして親睦会へと移った。


「じゃ改めて自己紹介しますね。名前はヤン・オールト。地球 オランダ出身です。ユニヴァース金属工業の資材調達部に奉職しております。よろしくおねがいいたします。」

などとやたら堅苦しい挨拶になった。これはオランダ語を日本語にIISが自動翻訳する際、自己紹介するときの日本語表現で翻訳を行ったためだろう。


「じゃ次は私ね。一橋 巴です。地球の日本出身です。鼎高校2年生です。部活でラクロスやってます。よろしくおねがいします。」

へー、ラクロス、剣道という予想が外れたなぁ。


「じゃ次は俺が。前田義弘です。地球の日本出身。帝都高等大学校 人間行動学部の三回生。よろしくおねがいします。」

我ながら簡潔だったかな。


「次は私が。リチャード・ジョーンズです。地球のイングランド出身です。俳優をやってます。宜しくおねがいいたします。」

やっぱり俳優だったか。


「次は私が。イレーヌ・トレスカよ。火星のネオ=フランス出身。Mars Heavy Industries Companyでエンジニアをしているわ。宜しく。」

ネオ=フランスか。火星がテラフォーミングされて三番目にできた都市国家だったけか。


「や、同じ日本から来てる人がいて安心したよー。ヨシヒロさんだったっけ?」

「ヨシヒロでいいよ。トモエさんだっけ?俺も少し安心した。よろしく。」

「よろしくー。私もトモエでいいよ。じゃヨシヒロくんで。どうしてまたこのツアーに参加したの?」

「太陽系外の宇宙に興味があって。君は?」

「私も学校の授業でさらっとやって、そこから面白そうかなーって。」


親睦会兼、昼食を終え、宇宙艇の操作について簡単に説明を受け探査作業に移った。

こうして太陽系外縁部に来ると地球が如何に多彩な景色があるかが分かるな。殺風景で何もない。

『おーい』

っつ。いきなり通信が入った。この声はトモエだろう。

『どうした?何かあったのか?』

『いや、ヤンさんがねいったん集合したいらしいんだよー。今どこー?』

『β星の太陽系と反対側。』

『反対側ね。じゃあそこでいったん集合するから動かないでね』

『了解』

採取した鉱物の確認かな?


『全員いますね?この辺りに異常が感知されましたので一旦セドナに戻りましょう。』

『異常とは?』

『実は観測される太陽風が』

『多いのですか?』

人体に有害だからな多かったら困る。

『逆です。通常の一万分の一もないのです。』

『?ないならいいじゃないの。』

『少なくなっていきなり大量の太陽風がやってくることがあります。安全のため戻りましょう。』

『ok』

安全に越したことはないとセドナ方向へ転進したとき、後ろに宇宙空間より黒い何かが現れ5艇の宇宙艇が吸い込まれた。


 何だ。やけに明るい。セドナに帰ってきたのか?いや宇宙空間にいたはず。

 目を覚ますとそこは。海の上だった。

「IIS。・・現在地を教えろ。」

『不明』

本来心地よく響くよう設計された合成音声が鈍く響き渡った。

あんまり筆が進まんもんですな。

なんとも会話がうまく弾まないです。

他の方はストーリーのテンポとかどうやって決めてらっしゃるのでしょうね。

字数とかって重要ですかね。

ラブラブな展開はいりますかね。

難しいモンです。

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