16
レンは朝早くから森の中に足を踏み入れ、今日もたくさんの薬草を集めるという意気込みに満ちていた。木漏れ日が差し込む静かな森の中で、前日の疲れを感じさせないほどの活力を感じていた。
「よし、今日も頑張るぞ」
森の入口近くは既に薬草が減っていることに気づいた。前日にも採取したため、予想通りの状況だった。
「町に近いところはもう薬草が少ないな…すべて取ってしまうのはよくない。もっと奥に行ってみよう」
レンは慎重に森の奥へと進んでいった。道中、いくつかの薬草を見つけたが、品質があまり良くないと感じたため、更に奥へと進むことに決めた。
森の奥に進むと、徐々に環境が変わり始めた。木々が密集し、足元の草も背が高くなってきた。レンは注意深く周囲を見渡しながら、薬草を探し続けた。
「このあたりは薬草が多そうだな…慎重に探してみよう」
葉の裏や木の根元など、細かいところまで丁寧に探し、ついに高品質な薬草を見つけた。レンは鑑定スキルを使い、その薬草の品質を確認した。
[薬草 - 高品質。治癒効果が高い]
「やった!これなら報酬も期待できる」
薬草を集める作業を続けていると、突然、草むらの中で動く影に気づいた。ホブレットだ。レンは槍を構え、慎重に近づき、素早く仕留めた。
「よし、ホブレットも食料になる」
もう一匹のホブレットも同じように仕留め、2匹を背負って持ち帰ることにした。薬草も適度に採取し、満足のいく成果を持ってギルドに戻った。
ギルドに到着すると、レンは薬草とホブレットを受付に提出した。受付嬢は薬草の品質を確認し、ホブレットを見て驚いた。
「今日も素晴らしい成果ですね。薬草の報酬は金貨2枚です。それと、ホブレットの肉は肉屋に売ればもっと高い報酬が得られるのですが、ギルドに提出すれば討伐の功績に含まれ、ランクアップの査定に加わります。どちらにしますか?」
「討伐の功績に含まれる…ランクアップに有利になるのか、今はFランクですが、Eランクに上がると何かいいことがあるのでしょうか?」
受付嬢は親切に説明してくれた。
「Eランクに上がると、受けられるクエストの幅が広がります。報酬が高いクエストや、より重要な依頼を受けることができるようになります。また、ギルドからの信頼も高まり、装備やアイテムの割引を受けられることもありますよ。今レンさんが受けている常時展開クエストは、初心者向けでランクが関係なく受けられるものばかりですが、危険な魔物が多い地域ではランク制限が設けられていることがほとんどです。Fランクになると、弱いモンスターの討伐依頼が受けられるようになります。」
レンはその説明に納得し、少し考えた。
「なるほど、ランクが上がるとそんな恩恵があるんですね。よし、今回はギルドに提出することにします。」
少し迷ったが、今回はギルドに提出することに決めた。ランクアップの査定に含まれることが、今後の冒険において有利に働くと考えたからだ。
「分かりました。それではホブレットの肉もこちらで受け取りますね。では、ホブレットの報酬は銀貨4枚です」
報酬を受け取った後、受付嬢にランクについて質問することにした。
「すみません、現在Fランクなのですが、どうすればランクを上げることができるのでしょうか?」
受付嬢は微笑みながら説明してくれた。
「ランクを上がるには、クエストを継続的にこなし、功績を積み重ねることが必要です。特に討伐クエストや採取クエストで成果を上げることが重要です。また、上位ランクの冒険者との協力や、特定の試験に合格することもランクアップの一助となります。」
「なるほど、クエストをこなしつつ、討伐の功績を積んでいくことが大事なんですね」
「はい、その通りです。レンさんならきっとすぐにランクアップできると思いますよ。Fランクからの昇給は比較的簡単です。常時展開クエスト以外に依頼されたクエストを10件受けることと、冒険者ギルドからの功績ポイントを稼ぐことです。」
レンは受付嬢の話を聞いて、Fランクから昇給するための具体的な条件を知ることができた。
「依頼されたクエストっていうのは、どんなものがあるんですか?」
「依頼されたクエストは、その時々で内容が変わりますが、討伐クエストや護衛クエスト、特殊な収集クエストなどがあります。あなたの実力に応じたクエストが適切に割り当てられますので、まずはギルドに来てみてください。」
その説明に納得し、自分の計画を頭の中で再確認した。常時展開クエストだけではなく、依頼されたクエストにも挑戦していくことが重要だと理解した。
レンは受付嬢の話を聞きながら、自分の経験と照らし合わせて考えた。以前に牧場のスライムを倒す依頼を受けたことを思い出し、もう一度詳しく聞くことにした。
「以前、牧場のスライムを倒す依頼を受けたことがあります。ああいった依頼もクエスト依頼を達成したことになりますか?」
受付嬢は微笑んで頷いた。
「はい、そうです。牧場のスライム討伐のような依頼もクエスト依頼を達成したことになります。」
レンはこれまでのクエストもランクアップに向けてのステップになっていることを確認できて安心した。
「それと、功績ポイントについても教えてもらえますか?」
受付嬢はレンの質問に答えながら、親切に説明を続けた。
「功績ポイントは、冒険者の信頼性や実績を評価するために使われます。ただ強いだけではなく、協力的で信頼できる冒険者を育てるために設けられているんです。」
「具体的にはどうすれば功績ポイントを稼げるんですか?」
「まず、依頼されたクエストを達成することが基本です。そして、ギルドや町の人々に対する協力や貢献度、例えば薬草の採取などでポイントが貯まります。薬草は常に不足しているので、レンさんのクエスト達成は非常にありがたいことです。治療やポーション作りに必要な薬草の供給は、ギルドにとって非常に重要なんですよ。」
「薬草採取でも功績ポイントが貯まるんですね。それは良かった。」
「はい、そうです。特に品質の良い薬草を提供することで、評価が上がりやすくなります。それにより、より高いランクのクエストにも挑戦できるようになりますよ。」
「なるほど、これからも薬草採取を頑張ります。ランクアップのためにも。」
「その調子です、レンさん。私たちもあなたの努力に期待しています。」
レンは受付嬢に感謝の意を伝え、ギルドを後にした。
「明日はどんなクエストを受けようか…」
とレンは自分に問いかけながら歩いていた。これまでのクエスト依頼に加え、より難易度の高い依頼にも挑戦していくことで、早くランクを上げていくことを目指していた。
「依頼されたクエストを受けることで、ランクアップへの道が開けるんだな…明日は、どんな依頼を受けようかな、楽しみだ。」




