13
冒険者ギルドを出たレンは、外でケイン、ガイル、ファリスの三人組に出会った。彼らはレンに気づくと笑顔で手を振りながら近づいてきた。
「やあ、レン!今日はどうだった?」
ケインが声をかけた。
「順調でしたよ。クエストをこなして、報酬ももらいました」
ガイルが興味津々に尋ねた。
「いいじゃん!どんなクエストだったんだ?」
「スライム討伐でした。結構な数がいましたけど、なんとかやり遂げました」
「それはすごいね。初めてのクエストでそんなにたくさん倒すなんて、レン、やるじゃないか」
「ありがとうございます。」
レンは感謝の気持ちを込めて言った後、少し間を置いて続けた。
「ところで、トムさんに借りたお金を返したいんですけど、どうやって渡せばいいか悩んでいるんです。」
「そうか。早めに返しておくのはいいことだけど、無理はしない方がいい」
「まずは酒場に行って、そこでトムさんに会えるかもしれないし、そこで相談しようぜ」
レンは三人の提案にうなずき、一緒に酒場へ向かった。
レンたちは酒場に到着すると、空いているテーブルを見つけて座り、注文をした。ほどなくして、テーブルには香ばしい料理と飲み物が運ばれてきた。焼きたてのパン、ジューシーな肉料理、新鮮な野菜、そして香り高いスープが揃っていた。
「ここの料理は最高なんだ。何でも頼んでみな」
ケインが肉を一口食べて勧めた。
「ありがとう、ケインさん。それじゃあ、オークの肉と野菜の盛り合わせを頼もうかな」
しばらく食事を楽しんだ後、レンはふと真剣な表情で言った。
「ところで、ケインさん。実はトムさんに借りたお金を早めに返したいんですが、どうやって渡せばいいか悩んでいるんです。今、金貨1枚と銀貨5枚ほど返えせそうです」
ケインが少し考え込んだ後、頷いた。
「それならちょうどいい。実はトムさんの護衛依頼があるんだ。これに参加して、報酬の一部を返済に充てるというのはどうだ?」
レンは驚いた様子で問い返した。
「護衛依頼ですか?でも、僕はまだ冒険者になったばかりですけど、大丈夫でしょうか?」
ケインが自信を持って答えた。
「実は護衛依頼はDランク以上が原則だけど、今回は俺たちがリーダーとなる。君にはサポート役として参加してもらうんだ。心配はいらない」
「そうそう、俺たちがついてるから安心しろよ。雑用がメインになると思うけど、いい経験になるぜ」
「ここら辺はそこまで強いモンスターもいないし、盗賊も少ない。装備を整えておけば大丈夫だよ」
レンは少し考え込んでから質問した。
「具体的にはどんな装備が必要でしょうか?また、どのようなモンスターや危険が予想されますか?」
ファリスが真剣な表情で答えた。
「基本的には簡単な防具と、槍やナイフで十分だと思う。モンスターは小型のものが多く、盗賊も少ない地域になるよ。ただ、しっかり準備をしておくに越したことはないね」
ケインも頷いて話した。
「もし何か不足があれば、3日後に俺が一緒に装備を見に行くよ。槍とナイフは新調した方がいいかもしれないな。防具や武器、必要なものを揃えよう」
レンはその提案に感謝しながらも、さらに確認した。
「護衛依頼の期間はどれくらいですか?また、報酬はどのくらいになりますか?」
ケインが答えた。
「旅の期間は5日ほどで、報酬は金貨2枚。食費はトムさんが出してくれる。君にとってもいい経験になると思う」
レンは少し考えた後、頷いた。
「わかりました。それならぜひ引き受けさせてください。もっと経験を積みたいと思います」
ケインが満足そうに頷いた。
「よし、それで決まりだな。出発までにしっかり準備をしておくんだ」
レンは感謝の気持ちを込めて頭を下げた。
食事を楽しんだ後、レンたちはそろそろお開きにしようという雰囲気になった。ケインがグラスを持ち上げて一言。
「さて、そろそろ休むか。レン、5日後の朝に冒険者ギルドで会おう。そこで装備を整える手伝いをするからな。」
「ありがとうございます、ケインさん。5日後の朝ですね。楽しみにしています。」
ガイルが笑顔で、「じゃあ、またなレン。しっかり休んで、次の冒険に備えようぜ。」
ファリスも優しい口調で、「おやすみ、レン。いい夢を。」
レンは感謝の気持ちを込めて頭を下げ席を立ち話した。
「みんな、本当にありがとう。おやすみなさい。」
三人組と別れた後、レンは宿に戻り、これからの計画を心に描きながら眠りに就いた。次の朝は新たな一日を迎えるため、しっかりと休息を取った。




