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万場馬

ラハと別れた俺は、ない力を振り絞って走った。

口に錆の味が広がっていく。ラハが残した血の海が、足を掠め取ろうしている。

今はとにかく、ジキルの元へ急がなければ。策があると言ったラハは嘘を吐いているようには見えなかったけど。焦燥感と不安が、体を蝕んでいく。

倉庫を出て、港湾区を駆け出そうとした時、ふと視界の端に何かの影を捉えた。

「馬‥‥?」

サラブレッドか。立派な馬が、鞍付きで鼻から白い息を吐いている。

「これに乗れば‥‥‥」

走りよりも数倍早く、ジキルの店に辿りつける。その分、早くラハを助けることも。

ただここで問題が。俺は今の今まで、馬に跨ったことがない。どうすれば進んで、どうすれば止まるのかすら分からない。

やっぱり信用できる自分の足で行くべきか。俺は一瞬、迷っていると。

腹の底から突き上げるような爆発音が響いた。

振り返ると、さっきまで俺らがいた倉庫が派手に燃えている。

炎は燃え上がり、もうもうと立ち昇る黒煙は夜気を塗り潰していって。

迷ってる時間なんてない!

俺は馬に飛び乗り、いつぞや見た映画のように、足で馬の腹を叩いた。




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