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買い物

二時間が過ぎた。ショッピング・ビルの店を巡り始めてまだ三つ目だ。俺は時折ラルフローレンのロゴを眺めてため息をつく。買い物などと口を滑らせてしまったという表現が適切だ。そんな俺の名が試着室から呼ばれた。


「この服どうかな?」


薄水色のスカートに白いブラウス。高校生だった彼女が少し大人びて見える。何となく、陽の光みたいだ。


「悪くない」

「私も女だから、もう少し褒めてよ」


一度ため息をついた。誤魔化しのために。そして心からの笑顔を注いでしまった。


「ありがとう。褒めてくれたね」


言葉は見つからなかった。

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