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女子高生

 大学5回生になった日、1回目の留年をした朝、目覚めると部屋に高校の制服を着た女が座っていた。ご丁寧に正座で。女子高生に手を出したか?マリファナか睡眠薬かでぼやけた頭で思っていると、彼女は一度笑顔を見せた。そして言う。


「おはよう。私、あなたの母親なの。今日からここに住むから、また楽しく暮らそうね」


高校生にクサを売った記憶はない。親父か?高校生を引っかけられるほどの男には見えないが。彼女は続ける。


「年が経つのは早いんだね。あんなに小さかった京介が、こんなに大きくなるなんて」


ああ、追い出すべき女か。


「朝ごはん作るね。でももう11時だから、昼ごはんか」


どうせ毎日ロクなものを食べてない。見た目も悪くないし、食ってヤって追い出そう。

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