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最終話 ああ素晴らしき我がゲーム人生

お待たせして申し訳ございません。

ささやかですがエンドロールになります。

 第四次DDは終了した。

 フェルマータを倒した後、私は極限状態からの疲れで気絶して強制ログアウトしたらしい。イベントについて後で話を聞けばそのままストレート負けしたとか。

 まあ私としては目的は果たしたし、イベント前にマコトから言われていたあれやこれやも今となっては関係の無い話だ。

 あのイベントの後、私は一度もエンジェルダストにログインしていない。とはいってもリュドミラやエイルとはリアルでの交流を続けている。

 このようにゲームをしていた理由である友達作りやコミュ障をどうにかするのはほぼ成功したのもあるし、あの世界でノエルの名前が大きなものになりつつあったのが怖くなったとか、まあ色々言い訳のような事は言えるけれど、最たる理由を言えば飽きが来たのだ。


「……」


 別のVRゲームを始めてみるのもいいかもしれないと、最近の私はもっぱら通販サイトを開いては閉じるだけの生活を繰り返している。夏休みだからというのもあるだろうけれど。

 生憎と私は夏休みに海やプールに出かけるタイプでは無いし、イベントに出向いたりするタイプでもない。冷房の利いた涼しい部屋で布団をかぶって眠ることに幸福を覚えるタイプの堕落系女子なので、こうして一日中寝巻で過ごす毎日に幸福を覚えてすらいた。


「うーん……何か満たされないんだよなぁ」


 しかしどこか渇きのようなものを感じてはいた。ゲームの中で戦っていた事が原因か、私の中にどこか刺激を追い求める風潮が出ており、それを危険な衝動と認識しながらも惹かれてしまっていた。

 そんな時、私のPCに一通のメールが届いた。

 差出人は知っている相手だ。彼女とはまだリアルで会った事はないけれど、私も彼女もその必要が無いくらいには互いを知っている。

 私の人生における転機がエンジェルダストだとしたら、まだ私の人生は始まったばかりだ。


『次はこの世界で戦いましょう。ノエル、待ってるわ』


 そう書かれたメールに添付されていた画像ファイルには、今日発売されたばかりのVRゲームがあった。銃で戦うタイプのゲームで、一昔前の概念ならばFPSと呼ばれるゲームに近い。

 調べて見ると、私でも購入が出来る程度の値段だった。


「……全く、仕方が無いな」


 呆れつつも、私の中に火が点くのを感じた。

何だかんだ言って二十話以上も続けられた初作品なので、もっとやってみたい事があったのですが、これにて完結となります。

今までありがとうございました!!

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