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情け無い僕の物語

作者: Rika

僕はある日天使を見つけた、陽だまりの中に力無く座る天使の笑顔に僕はすっかりハマってしまった

リカ、彼女の偽名だ


僕が初めて彼女を見たのは、夕暮れの校庭の隅だ、みんなが熱心に部活に励んでいる時彼女は校庭の隅で座っていた、真っ白で細く、か弱そうな彼女は、友達が話しかけると満面のの笑みを浮かべ楽しそうにしていた、

僕は校庭を何周も走っていて汗まみれで、部活でレギュラーを取ることで頭がいっぱいだった、

リカは一つ学年が上で先輩だった、


僕は気がつくと、目でリカを探していた、意識したつもりは無かったのだ、だけど気がつくとリカをさがしていた

僕は自分でゆうのもおこがましいが、同級生からも後輩からも先輩からもモテた、バレンタインは一日中、チョコを届けに女の子達が来てくれた、彼女に困った事はなく、一年の分際で三年生の彼女が僕にはいた


リカを目で追う様になってからも、僕はとっかえひっかえ彼女を変えていた、


友達がある日好きな人が居ると僕に話をしてきた、先輩で話しをした事はないけど気になって仕方ないんだと、彼女は身体が弱くいつも保健室にいる、色の白く細い子だ

リカの事だった、リカは水曜日は学校に来ない、病院に行く日だと、友達から聞いた詳しい事はわからないけど体が弱く、運動は出来ないらしいと

僕は直ぐに友達に言った。

僕も彼女を気になってる事、

僕たちはリカの同じクラスの男の先輩にすぐに相談に言ってリカの事を聞いた

リカの事を好きな奴は結構居るとゆう事、

リカは身体が弱く運動ができない事、お昼にたくさん薬を飲んでる事

それと、、、リカがずっと同じ人に片思いをしてるとゆう事、

僕らはリカとゆう同じ人を好きになった、だけど絶対に抜けがけをしないと約束をした、男同志の硬い約束だった、僕はその友情を守ると決め、リカを目で追うだけにとどめた、僕は幸せだった、親友と同じ人を好きになり、抜け駆けをさないと約束をして、リカの話しをした。たまにリカと目があったような気がするだけで嬉しかった。


ある日、リカの友人の女の子から

夕方から花火をしない?と誘われた、

聞くとメンバーはリカとリカの友人2人そして僕達二人だった

薄暗い倉庫裏、人目に付かない場所、そこが集合場所だった、僕達はウキウキしながら、向かった、抜け駆けするなよ!などとふざけながら、着くと女の子1人しかいなかった

リカともう1人は遅れてくると、僕はがっかりした、先に着ていた彼女は、僕にべったりだった、そんな事には慣れていたので気にしなかった

まだ夏にならない少し涼しい夜に、コンクリートで囲まれたそこは、いっそう涼しく、身体の弱リカ大丈夫なのか?と心配した

リカと友人が遅れて来た、だけどリカの顔は浮かない表情だった、僕は気になって仕方なかっだけど、リカに話しかけられなかった、抜け駆けをしないと決めていた事が心に引っかかり、近づく事さえ出来なかった、薄暗い中雲に隠れては消えるほぼ満月にに近い月が時折リカの顔を写した、僕はコンクリートの上に座り寒がるリカとを眺めていた、友達も同じだった、じっとリカを見ていた、花火の準備をする指は細く長く、月に照らされ本当に綺麗だった、不慣れな手つきでライターを何度も擦り、ロウソクに火をつけようとしていた

僕は話しがあるからちょっと来て!とリカの友人服の裾を掴まれるとに更に薄暗い所に連れていかれた。

雰囲気で直ぐに分かった彼女が僕を好きな事が、僕は直ぐに彼女に話した

リカ先輩の事が好きなんです!彼女はそれを聞くとみんなが花火を始めようとしてる所まで僕の手を引いて連れて行くと、みんなの前で僕にキスをした

みんながちゃかしたけど、リカだけは下を向いたまま表情一つ変えなかった、

キスをした彼女は缶チューハイを開けると一気飲みをした、僕らにも缶チューハイを配って、乾杯をした、彼女はポッケからジッポとマルボロを出すと、気だるそうに、タバコを吸った

リカが缶チューハイに少しだけ口をつけたのを僕はは見た、錆びれたコンクリートの塊のすき間で、少しだけ口をつけたリカは、ほんの一口ど頬を紅く染めた、やっぱり天使だったこんな薄汚い中でも、リカは天使にしか見えなくてまるで羽根が生え、月に吸い込まれてしまいそうだった。

僕の友人だけは、少し嬉しそうにしていた。

僕にキスをした彼女は二本目のマルボロに火をつけると、リカの真っ白な腕を引っ張ると、

暑くないよ、大丈夫!と言ってリカの腕に押し当てようとした、僕はとっさに立ち上がった、

が、、リカは力強く手を払い退け、彼女を睨みつけた

その表情はまるで凶器のようだった、誰もが勝てないであろう強い眼差しと、腹の座り切った落ち着きが混同していた、

タバコを持った彼女は後ずさりすると、

冗談じゃんか、と言っとはぐらかした


花火はまだ始まっていない。気がつくとリカの姿は無かった、僕は辺りを見回して探して見たが、見当たらなかった、リカは帰ったのだ、リカはその場の雰囲気がきっと嫌だったのだろう、僕はますますリカが気になって仕方なかった、

毎日遠くからリカを見ていた、

男友達が多くよく話しをしている事、保健室にいる事が多い事、女の子中では目立つグループにいるけど、派手な見た目でも派手な行動もとらない事、

木曜は腕に採血のアザがある事、僕の中で守りたい、そんな気持ちが芽生えた、初めての感情だった、今まで彼女はいても、特に好きではなかったからだ、初めて人を好きになったのだ、きっと僕の友人も同じ気持ちだろうと思っていた。


夏が来て僕は部活に必死だった、たまに癒されるかのようにリカを見ていた、リカはきっと知らない。

毎日毎日遠くからリカを見た、リカはいつも人より寒そうにしていてた、手足が小さく細く、いつも決まったクラスを覗いては友達に何か話すと頬を染めた、好きな人がいるクラスなのだろう。保健室に向かう姿を見ては心配して、笑う姿を見ては癒された。僕はリカを知っていた、お気に入りの場所、日向ぼっこをしながらながら友達と笑いながらはなしをする、

僕には天使だった。本当に天使だったんだ


季節は足早に変わり、リカは学校に来なくなった、入院したのだ、どこが悪いのかわからない。ただたまに苦しそうに胸を押さえて保健室に行く姿をみた、

リカの姿が見えない毎日はただただ平凡な日々だった二ヶ月もするとリカは学校へ来た制服の中に何か機会がついているのがわかった、何日かリカの腰あたりから管が、見え隠れした

リカは卒業を目の前にしてた、

僕は先輩に相談をした。リカに告白するかどうか、

先輩は話しを聞いてくれたが告白する事に反対をしたのだ、なぜ反対されたのかは聞かなかった、僕は先輩のゆう事を聞くことにした。


寒くなって日が暮れるのも早く外はもう暗くなっていた、一番寒い時期だ、リカは人一倍寒がっているだろうな、などと考え帰ろうとしていた

リカの教室に少し灯が付いているのが見え僕は戻った、古い校舎を走り抜け薄暗い廊下を足音を立てないように進んだ、こっそり教室に近づきくと僕ははゆっくりと中を覗いた、そこには、相談していた先輩と、抜け駆けをしないと約束をした友人がいた。

すぐに隣の教室に隠れ聞き耳を立てた、帰宅していく生徒の話声が遠くから聞こえる、学校の前を走るトラックの音も、僕は集中した、耳をまるで動物のようにすませ、聴いた

友人がリカに告白していた

リカは、ありがとう、考えさせてとゆうと足早に教室を出た、リカの足音が遠ざかるのが聞こえた、リカは1人小走りで帰って行った。


僕はすぐに友人と先輩の所へ行き問い詰めた、なんとも言えない空気が教室一杯に広がった抜け駆けしない約束を破られた事、先輩が僕と友人2人から相談を受けていて、友人の肩を持っていたこと

全身の血液がまるで頭に一気に上がった来るようだった、それと同時に冷たい何かがぼくの血管を走り抜けた

思わず僕は友人を殴った。

もちろん殴り返された僕達はそのまま殴りあいになった、先輩が止めてくれなかったたら、お互い次の日顔がパンパンだっただろう。


その夜は眠れるなかった

先輩は真剣に相談になんて乗っていない

友達は僕を出し抜いた

リカは今何を考えているのだろう?

頭の中で同じ疑問をくりかえしていた


数日して友人が僕に話しをして来た

数回リカと電話をした事、そして振られた事、、


でも僕は情け無い事に許せる器がなかった、リカは天使だった僕にとって本当に天使だったんだ、そして僕は友情を心から信じていた、女の事でいつまでも、、、と言われたが、僕にとっては本当に重要な事だった、裏切られた事、僕の天使が卒業をして見れなくなった事、僕は塞ぎ込み、友達を信用出来なくなった、1番の親友を失ったのだ、その後どんな女の子が告白してくれても、みんな同じに見えた、僕の天使はリカだけなのだ、僕は塞ぎ込んだまま、少し歪み始めていたのかもしれない、ウソが許せない、他人の事でも僕はウソが許せ無くなっていた。天使を失った僕は少し変わり物になっていた、糞真面目で、短気な僕

調子のいい奴が許せない、殴っては、周りが引いて行く、そんな存在になっていた。

でも僕の頭の中から天使は消えなかった誰とも付き合いたく無い、汚く汚れた女に見えてしまうのだ、


僕は自分の中での情け無い物と決別したくて、相談をしていた、先輩に連絡をしてリカの連絡先を聞いたけど、わからないと言われた。

何人かの先輩に聞いてもわかないしか答えが返ってこなかった、

分からない訳がないのだ、何度も一緒ににいるのを僕は見ていたからだ、

僕は相談していた先輩に何度も何度も聞いた、教えてくれないなんて、おかしい、何かあるんじゃないかと

疑ぐり深くもなっていたし。天使を一目でいいから見たかった。僕の天使、唯一僕を正気にしてくれるだろう、僕の天使、

唯一教えてもらった事があった

リカは入院している

大きな手術になり、少し危なかったこと

リカな体には何箇所も手術の跡があること


詳しすぎた、そこまで知っていて、リカの連絡先を知らないなんて

何度も何度聞いても答えてもらえず、いたがついに、先輩が口を開いた


愕然とした、まるで目の前が歪んで見えるかのように

頭の中に怒りと人を信じられない気持ちと、混乱と

先輩の口から出た言葉は一言、


リカは今俺の女だあきらめてくれ

リカは入院していて、背中から胸まで大きく傷が残るかもしれない、最悪方胸に傷が残るんだと

俺はそれでも構わない

だから毎日リカの病院に通っている

だから、リカの側に俺はいる

お前は諦めろ


この言葉が頭の中を渦を作るように回った、また裏切られた、リカに僕の気持ちは届かない、、

僕は先輩以上にリカがどんな傷だらけの体でも構わない自信があった


僕は手紙を書いてリカに渡してもらうようにも頼んだ、リカの帰って来る時間と道も聞いた、どれも届かない、教えてもらえなかった。

僕は諦めず何度も先輩に頼んだ気持ちだけでも伝えさせて欲しいと、わかった伝える、と言われたけどその後返事も何も伝わって来なかった。リカがいつ退院してその後どうしているのかもわからなかった、


僕はリカを忘れる為に合宿所に入った、男だらけの合宿所だ、僕はサッカーに集中した、それし考えないようにした、あまりに女っ気がないので、飲み会に連れて行かれたり、紹介されたり、キャバクラに連れてかれたりした、

どの子を見ても同じにしか見えなかた、寄ってくる子はふしだらに感じ嫌悪感を覚えた、僕はサッカーだけに集中する事にした、少しづつ僕の頭の中の天使は色褪せていき、ただの女嫌いになっていた、僕は23になっていた、勿論童貞だった、周りは恋に浮かれやる事に浮かれ、それすら興味さえ持てなかった、ずっと欲しかった大きなアメ車を必死でバイトをして買い、183センチにもなった僕は今まで以上に女が寄ってきた、でも全く興味が持てなかった。それどころか、色気付いた女にますます、嫌悪感を感じていた、四つ上の先輩がついに

気になったらしく。なぜ僕がそこまで女嫌いになったのか詳しく聞いて来た

僕は今までの事を吐き出す様に先輩に話たのだ、溢れ出す長い話しを先輩は聞いてくれた、23にもなって童貞の僕をどうにか普通の男にしようと努力してくれた。リカに近いイメージの子を紹介してくれたりと、たくさん努力してくれた。

運命とは残酷にも理不尽なもので予期せぬ時に巡り巡る。僕は一生これ以上の衝撃は無いであろうと思う巡り合わせに合ってしまう。


先輩がある晩今日は俺のとっておきの店に連れてってやるとゆうのだ、その店には先輩にとっての天使が居ると、いつも白のドレスを着ていて、キャバ嬢が本業では無いたまにバイトできて居る子がいると、その店は可愛い子が多いから、素直に楽しめよな、と


少し他の店とは違う高級な店で入る為に男達が列を作って並んでいた、入るには並んで待たないとは入れない人気店らしい。僕は内心どうでもよかったが、先輩達と並んだ、店に入ると先輩は白いドレスの子を指名したが、人気がある様で中々来なかったその間に繋ぎの女の子達が来た、僕の所にも数人来たがほとんど話しはしなかった、変わった人だと女の子達は思っただろう、やっと先輩のお目当の子が来て僕は驚いた

リカだった

頭の中で消えかけた、シルエット顔、雰囲気、大人になって色気が増し感じは少し変わったが間違える訳がなかった。ざっくり胸元の開いたドレスから、傷が少し見えていた、リカが先輩の席から違う指名席へと移動すると、僕は真剣な顔で先輩に

話しがあるので一度女の子来るの止めてもらえますか?と頼んだ、先輩は何事なんだ?とゆう顔をしたがボーイを呼ぶと説明をして女の子誰一人いない席になった

僕は話した、先輩が指名してる白いドレスの子が僕の話してた天使です。


先輩は驚いた後、しばらく考えると、このチャンスを逃すな!と言って、白いドレスの彼女を僕の指名にかえた。

女の子達が席に戻って来た。白のドレスの天使は席にまでくると、座る前に、間違えじゃないかと、ボーイに確認を何度もしていた、そして僕の隣に座った

僕も間違えじゃないかとドキドキした、周りの先輩達もじっと僕をみていた

まるで、時間が止まったようだった、たくさん人がいるのに、まるで2人きりの霧の中に入ったようだった



初めてましてリカです。

指名でいいんですか?と聞いて来た、間違いじゃなかった。

間違えじゃないですと言うと、先輩が残りの女の子達を席から外させた。

僕の事覚えてませんか?と聞いた白いドレスの天使はしばらく僕の顔を見て居ると、小さな声で僕の名前をつぶやいた。僕は頭の中が真っ白になり。何も説明出来なかった、ただ一言元気ですか?と聞くと、あの天使の顔で、はい。元気ですよ。と答えた少しでも見える傷が痛々しかったが、彼女は元気そうに微笑んで不思議そうに僕の顔を除き込んだ、僕は胸をが張り裂けそうになり、言葉に詰まった、代わりに先輩が手短に説明したのだ。


リカ、コイツは学生の頃からずっとリカが好きでずっと探して来たんだ、そして、今見つけた!ちゃんと話しをさせたいから、店が終わったら時間をくれないか?と先輩が言ったのだ。リカは明らかに怖がった。その表情は僕が知っている、リカだった、店が終わった後複数の男性と会う事に。不信感を感じていた

先輩が必死で説得した。僕たちはリカが店が終わるまで居酒屋で待った、先輩に何度も話しておくべき事をちゃんと話せよと言われたが、上手く話せる自信がなかった。話せない時はフォローするからと、後押しされた。僕は心臓が握り潰されてしまいそうだった。店が終わり白い天使は私服の天使となり僕の前に現れた。僕の天使だ間違いない。


すると僕が話すより前に天使が話しだした。


花火を一緒にする約束をしたよね?でも私カップルの邪魔はしない様にと先に帰ったの、あの帰り1人で怖かたな!と

カップル?花火の日僕にキスして来た子は僕と付き合って居ると彼女に話していたのだ、

僕はそのキスした子と付き合ってない事、友人と抜けがけしない約束をしたけど、抜け駆けされた事、その相談をしてた先輩がリカと付き合った事、入院している時に一緒にいたはずだと、僕は何度も伝言した事、手紙を書いたこと全て話した。


天使は、僕の天使は何一つ知らなかった、僕の気持ちも何一つ。


先輩が後押しして言っくれた。

コイツはそれ以来一度も女と付き合ってない。誰も好きになってない。コイツと付き合ってくれとまでは言わないけど、コイツを少しでもどうにかしてくれないか?と


彼女は信じなかった、そんな23になるまで彼女がいない訳ないじゃない?私をだまそうとしてる?


僕は食い気味に言った、童貞なんだと、思わず出た言葉が、童貞だなんて、情けなかった、引かれても仕方ない、だけどだから童貞を捨てさせて欲しいとかじゃないんだと説明をした、さらけ出したかっただけなのだ


彼女は昔と同じに天使の様に笑うと、

何をして欲しいの?と聞いてきた


頭にたくさんの事が巡った、なにをしてほしい?なにを僕はリカにもとめていたのだろう


僕は、車に女の子を乗せたことが無い、欲しくて必死で買った車だから、初めて乗る女の子になって欲しいとたのんだ、

絞り出した言葉はあっけない物だった


リカは完全に半信半疑だった


彼女は週末ドライブに行く?と言ってくれた。

僕は、女の子とドライブしたことないから

どこに行っていいかわからない、と答えた

リカは

じゃあサッカーの練習をいつもしているところに連れて行って、と行ったのだ


先輩はお酒の勢いもあり

僕が話してきたリカの話しをまるで、おとぎ話しのように話した、

信じられないよな?

普通信じられないよ

俺だって、初めてはコイツの話しを信じられなかったと、

コイツの中でリカは天使で、他の誰にも興味が持てなかった、そんな時俺が指名してたリカがコイツの天使だったなんて

でも、何となくわかる。コイツがリカを天使だと大切に思って来た事

俺だって並んで並んでリカを指名してきたんだから

他の子とは違う感じがした、独特な雰囲気があった

キャバクラにいるのに、清潔感が消えない、

みんなだから指名してるんだろうけどな


そうなんだ、僕の天使はキャバクラ嬢なんだ

たくさの男性が指名しては、リカを狙っている。

リカは上手にはぐらかして、また、彼らはリカに会いに来る、

先輩が隅から隅まで僕の話しをして、それを真剣に聞いてくれた僕の天使


そしてその日は明け方リカは帰って行った、

彼女が帰ると涙が止まらなかった。

先輩が良かったな!と慰めてくれたけど、何も伝わっていなかった事に愕然としていた。それともう一度天使に会えた事の喜びで、複雑にも泣くしか出来なかった。


僕は車を隅から隅までピカピカにしてた

リカを抱き寄せられたら、

リカが僕を受け入れてくれたら

リカが本当に僕のだけの天使になってくれたら

僕はなんでもしよう、

何を失っても、この天使が僕だけのものになるなら

そしたら、リカの羽根をもぎ取り飛べなくしたい、

人を引きつけてしまう儚さを持ったリカが何処にも行かないように羽根をもぎ取り、その羽根を全部僕が食べてしまいたい

僕は必要以上の妄想を頭の中に浮かばせては消し

また、浮かばせては消し、僕は僕が少し恐くなった


彼女を迎えに行った。助手席のドアを開け彼女を乗せ走り出した、でも何も話せなかった緊張で汗ばむ手を彼女に気づかれない様に何度もズボンで拭いた。

彼女は沢山話しをしてくれた、当時の話しを彼女は本当に知らなかったのだ、僕がずっと好きだった事、彼女の友達を僕の彼女だと聞いていた事、そしてその相談まで受けていた事



そして天使は天使の笑顔で

ずっと好きでいてくれてありがとう、私のせいで青春が台無しだね。ごめんねと言って。僕にキスをした。

僕は情け無い奴だ、

僕は何も言わなければ、何もしなかった、

今度サッカーの試合を見にきてよ

ただ、それだけ、それだけしか


本当に僕は情け無い奴だ彼女から何度か、元気?と連絡が来たけど返さなかった。


僕はあの日のまま止まってしまったが

天使はキャバクラ嬢になったのだ、僕よりも進んでいるのだ、先へ先へ


僕は天使を壊したくなかった、

僕くは僕を壊したくなかった、

童貞の23歳天使はキャバクラ嬢

でも僕は天使からキスをもらった、それだけでもう十分だった、

天使の名前はリカ偽名だキャバクラの名前だ、本名は僕だけの物にしたい

僕の天使、僕の青春を壊した天使、

香水の香りがした天使、

いつまでも僕の天使だ。

陽だまりな座り微笑んでいる僕の天使、

あれから何年経っただろう

今でも僕の心の中に天使がいる

白髪が混じり始めた僕の髪を引っ張る小さな僕の天使とリカにはに使わない僕の妻平凡な家庭の中、時折まだ心に羽ばたく、僕の天使、僕だけの天使、手を伸ばせば届いたのかもしれない、

情けない僕は手をのばさなかったのだから

永遠に陽だまりにいる僕の天使

僕が死ぬ時にはその羽根を羽ばたかせ僕に姿をを見せてれ、そして僕が人生を終わりにする瞬間を見守ってくれ

僕だけの天使

リカ、君を愛してた


天使のキスを忘れない

それしか出来ない情け無い僕だ

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