それぞれの朝
俺らは付き合った……
幸せになりながら、不幸になりながら……
それでも、俺達は……僕達は……
(中西誠と村田祐樹の場合)
「おはよう!!!裕樹!!!眠いよー」
後ろから抱きついた誠によろけて叫んだ。
「お、重い……てか、抱きつくな!!!恥ずかしいだろ!!!」
ホホを赤らめて村田裕樹は顔を背けた
「だって、好きって言っただろ!?それに付き合うって……『これが俺の大好きな彼氏だ!!!』って言うためにっ!」
「違う……それじゃ、俺が中西誠に好かれてるだけみたいだろ!!!俺も……中西誠が好きだ……」
抱きついた腕を払って正面をむいて言った
「なにそれ」と笑って言った後に村田裕樹の顔を見て言った。
「俺はお前が好きでお前は俺が好き!!!それに中西誠ってなに?誠でいいよ……周りからもそう言われるし……周りからよりもお前に言われる方がよっぽどいいから」
と笑って言った(笑)
(宮川幸也と森田優の場合)
「先生、着物とドレスどっちがいいですかね?」
森田は恥じらいながら言った
「なんの話?」
ぎゅーと抱きしめ顔をシャツに突きつけた
「『なんの話?』って僕達の結婚式の話ですよ!!!だから、今日も朝早く学校に来て図書委員としてここにいるんじゃないですか!!!せんせー!!!早く!!!早く!!!」
顔を上げて『ニコッ』と笑みを浮かべる。
「い、いやぁ……その……」
と頭をかきながら言うと……
「え?冗談なの?好きって言ったのも冗談なの?僕は好きだけど……先生は好きじゃないの?」
と泣きながら言う森田優をもう1度、ぎゅっと抱きしめた。
「いや、好きだ!!!愛してる!!!」
そう言うと森田優は優しい顔をして宮川幸也はもう1度、暖かいその体を抱いた(笑)
(笹村卓也と近藤優希の場合)
「もう、昼か……って、、、なんで、俺の布団で寝てるんだ!!!」
朝とは言いにくい時間に起きたら隣に笹村卓也がいた。
「なんで、あんたが俺の隣でしかも、俺と同じ布団で寝てるんだ!!!」
ため息を吐いて言った。
「先生にそんなこと言っていいのか?」
蹴って布団から追い出した。
「先生がこんなことやっていいと思うのかよ!!!」
「俺はお前の恋人だろ?」
と言った後におでこにキスをした(笑)