石田篤司×木村一浩
石田篤司と木村一浩の話です。高校生と高校生の話です。
みなさん、事故には気をつけてくださいね!(笑)
(7話目・逃げても…追っても…)
この世には、他校の女子に好かれる…モテる。小中高大の男しか居ない学校『美衣留学園』がある
ピーポーピーポー
ーあれ?なんで、俺、こんなとこに居るんだっけ?ー
「大丈夫か?死ぬなよ!死ぬなって」
ーあれ?一浩?あ…そっか……
ー俺、死んだんだ。最後、ぐらい一浩の顔見て死のー
ー数日前ー
「これで、最後の一発」
バスケットボールを投げ『ガタンッ』とゴールに入る
それを俺はずっと見てた
ずっと……ずっと……ずっと……
ーだから、これが恋だと解るのはー
「時間はかからなかった」
「えっ?」
ゴールに入って地面に落ちる『ダンッ!ダンッ!』と音の後……
『聞こえてた』と思った……
好きだ!好きだ!好きだ!
「好き…で、す」
声が聞こえた。それはとてもとても泣いていてとてもとても苦しそうな……『恋した』声だった
「えっ?」
キョロキョロと見て顎に人差し指を当てて「俺?」って言った声に大声で泣きそうになったが嗚咽を堪えて倒れた
「大丈、夫……」
ー俺がこの手を握れない…俺はー
『ダメ!』なんて言えない
「ごめん……」
立ち上がり言った。その後、走った。『カコンッ』と鍵が落ちる音が聞こえないほど……
走った
学校を出て信号機を超えて「一浩!忘れも……」信号機は赤だった
『バンッ』と車が来て倒れた
「篤司!」
大声の声は救急車の音にかき消された
「大丈夫か?死ぬなよ!死ぬなって」
救急車に運ばれて行った
ー病院ー
病院の先生は「ダメだ」と言っていた
石田篤司のベッドに泣きながら大声で叫んだ
「なんでだよ!死ぬなよ……俺が……俺が……」
石田篤司が目を開け『チラッ』と見ても木村一浩は泣いている
「一浩、泣くなよ!」
石田篤司の声が聞こえ顔を上げた。笑顔で言われた言葉に泣いた
運ばれて行った時に「言うな」と言われたらしぃ
抱きつかれて耳元で『ありがとう、俺も大好きだよ』と言われて頬を赤く染めた
「心配しただろ!」
頬を赤く染めて怒った(笑)