中西誠×森田優
中西誠と森田優の話です。中学生と中学生の話です。人の嫌がることはやりたくないですよね。(笑)
(3話・ノーリアルノーフェアノーラブ)
この世には、他校の女子に好かれる…モテる。小中高大の男しか居ない学校『美衣留学園』がある
俺には好きな人がいる!
名は宮川雪乃!だったのだが宮川雪乃と話したいと云った理由で宮川雪乃の好きな人が居る。この『美衣留学園』に来たのは良いのだが宮川雪乃より好きな人が出来てしまったからしょうがない
「好きです!もりぃ…」
「無理です!」
即答で否定された。
頬を赤く染めて彼は本のページをめくった
「そんな…」
2週間前
「こんにちは!」
彼は睨みつけ言った
「挨拶なんて愚の骨頂です!ただ、勉強が出来るってだけでこの『美衣留学園』に来た…ただ、それだけの事」
可愛いのにかっこいいことを言うこの人に俺は好きになってしまった
「好きです」
俺の2言目の言葉だった
「いきなりキモいです!」
それが2週間前の話…
今、では意識してくれたのか頬を赤く染めてくれる。
これはちょっとした変化では無いかと俺は思う
が3ヵ月後にはまた違う反応が来た
「好きだ!」
彼は笑ってくれて言った
「無理です。キモいです。近寄らないでください」
彼には好きな人が出来たらしくその事を知ったのはしばらく先のことだった
そんなことを知らない俺は少しむかついて襲ってしまった
抵抗する。森田優を無理やりキスしたり体を触ったり
「やっ、だ…」
森田優は泣いた
数ヶ月後
あの後、俺は逃げた。逃げ出した。優に会うのが気まずくて『襲わなけれは良かった』と云う後悔の念がふつふつと沸いてきた。もう、過ぎたことをくよくよと…と思うが『森田優の泣き顔』が頭から離れない
「誠…さん」
俺は優の声を聞き逃げ出した。
「待って!」
俺が振り向いたことを確認して言った
「先生を…好きになったんです。返事はまだもらってないし…その返事は高校生になってからかも…だけど!中西さんのことは…中西誠さんに好きって言われて嬉しかった…けど!僕は…えっ?」
優の顔は正直、見えなかった。ただし、頬を赤くしていたのではと思う
「俺が優のことを愛してる!それだけで…ただ、それだけで良いから…」
と言った。俺の声、優が俺にぎゅっと抱きしめられる感触が伝わってくる
「ごめん…」
と言う優のか細い声が俺に二度と恋愛なんかしないと心に誓わせた
1年後
あのつらい思いをしながら優が居るかもと思い図書室に行ってしまう。居ない事を確認するといつも通り席に座って寝てしまう
いつも、起きると隣にはいつも同じ人が居てくれる
その高校生に憧れて卒業をするんだろうなっと思ってしまう
俺は来年、同じクラスになる。『村田裕樹』が年上に見えてしまった(笑)