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最初の記録

「準備はほんとにできたの?忘れ物ない?あ、もうちょっとインクもってく?」

「だ、大丈夫だって。足りなくなったら、か、買うから」

「インク代だってさー、どのくらいするかわからないのにー、そんな考えで帰ってこれるのー?」

「不安にさせること言うなよ!俺まで不安になるだろうがっ!」


出立目前というのに、いつも通りだなこいつら。逆に俺は安心するよ。俺もそろそろ切り替えないとな。よし。


「大丈夫だ」


みんなが俺の方を向く。ちょっと照れるな。調停者が別れ際に泣いてたけど、気持ちがちょっとわかる。


「ここで過ごしてきた日々を思い返せば、何があろう再会できる。だからさ、思う存分この世界を見て、触れて、感じて、楽しもう。そして、みんなで分かち合おう。恥ずかしくなってきたから別れの挨拶はこの辺に。それじゃ、また数年後とか!」


挨拶を済ませ、外と内との境界線に近づく。この線を超えた瞬間から、俺の、俺たちの旅が、記録が始まる。そういえばみんなで一緒に一歩目は踏もうとか言ってたっけ…でもいまさら言い出すのは恥ずかしいしな…いいか。


行っちゃえ!

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