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この星の明日を懸けた戦い

 Side 自衛隊


『今度は巨大怪獣が現れたぞ!?』


 黒い巨大怪獣。

 50m級。

 大きな二本角で体の表面は機械的な装甲版で覆われ、刺々しく、見た目だけで背筋が凍るような冷たい感覚に陥る。

 早速、剣を持つ赤い巨大ロボと赤色の巨大ヒロインが立ち向かった。

 アメコミの世界から飛び出して来たヒーロー達も立ち向かう。

 周囲にエネルギーを放出。

 着弾と共に大爆発が起きる。


 

 Side サティーナ


 =上空・サティーナの宇宙船内部=

 

(ははは、圧倒的じゃないか、デスガロイア――地球の連中は災難だろうけど、悪く思わないでくれ)


 文字通りの高見の見物をした後、宇宙へと逃げ去るサティーナ。

 だがそこでデスガロイアの口が向けられた。


「え、嘘!? こっちは味方だよ!?」


 デスガロイアが口から放った光線で撃墜されるサティーナ。

 残骸がパラパラと地面へ降り注いだ。


 

 Side 藤崎 シノブ


 爆発炎していく施設内。

 デスター司令と共に基地から脱出する。

 同時に大爆発が起きた。

 眼前では赤い巨大ロボが破壊され、巨大ヒロインが光の粒子となって消えた。

 辺りは地獄絵図。

 まだ朝だと言うのに世界の終末を感じさせるように周囲が暗くなっている。

 

『サティーナめ……デスガロイアを……』


『デスガロイア……』


 シノブは鑑定してみる。

 だが上手く作動しない。

 デスター司令もそうだったが、暗黒の力云々と言う話も与太話ではないのだろう。

 眠らせるなどの搦手も使えそうにない。


『戦いを挑むのか?』


『ああ。待たせている人が多いんでね。アンタの身柄をどうするかだけど—―』


 そこでライドセイバー姿の谷村 亮太郎と闇乃 影司がやって来た。

 周囲にはSF系FPSゲームに出て来そうなハイテクアーマーに身を包んだソルジャーが並んでいた。

 そして先頭に現れたのは黄色いヘルメットに黒のボディスーツ。

 黒川 さとみ以上の胸が大きい女性が現れた。

 

『ガーディアンズのエージェントよ。ボウヤ達はあの巨大怪獣の相手できる?』


 黄色いヘルメットで黒のボディスーツの爆乳の女性が指揮官らしい。


『分かった。その代わり宇宙人の司令官の身柄拘束をお願いできます?』


『わお、大手柄ね。もちろん任せて』


 引き渡した後、シノブや亮太郎と影司の3人で並んだ。

 怪獣は今も無差別に破壊して回り、徐々にだが町がある方向へ。人がいる方向へと向かって行っている。


『リリナ!? 無事だったのか!?』


 リリナのトリコロールカラーのロボ、ヴィクトリオンがデスガロイアに立ち向かう。

 距離を取ってミサイルや光線兵器を放つヴィクトリオンだが相手は物ともせず近づき、ならばとヴィクトリオンは剣を呼び出して振り下ろすがダメージを与えられなかった。

 相手の一撃で吹き飛ばされていく。

  

『行きますか!!』


 それを見てシノブは空中へと飛んだ。

 そこに亮太郎、影司が続く。

 


 Side リリナ


 =朝・ヴィクトリオンコクピット内=


「ここまで来たのに—―このままじゃ……」


 額から血を流し、リリナは頑張ってヴィクトリオンを動かす。

 敵怪獣はこれまでのジャマル怪人やロボットとは比較にならないレベルの戦闘力だった。

 ヴィクトリオンでも歯が立たない。

 それでもまだ果敢に挑みかかっている戦士達がいる。

 

(これを見て倒れるワケには行かない!! 宇宙刑事として負けられない!!)


 それがリリナの闘志に火をつけた。

 その時だった。

 3体の、地球のライドセイバーと呼ばれるヒーロー。

 それが黒い漆黒の怪獣の頭部へ飛び蹴りをかましたのだ。

 巨体が揺れる。


「本当に出鱈目な人ですね」


 それに続くようにガーディアンズのヒーロー、スターアライアンスも最後の力を振り絞った。

 


 Side 藤崎 シノブ


 手加減は一切抜き。

 殴る、殴る、殴る。

 金色のスーパー化し、限界突破をも上乗せしてとにかく殴る。

 谷村 亮太郎は双剣で斬り刻み、闇乃 影司は空間に干渉する次元切断剣で斬り裂く。

 相手はいわゆるロボット怪獣だか、サイボーグ怪獣のカテゴリに入る存在らしく、その機械部分を破壊して突き進む。

 他のヒーロー達もそれに勇気づけられて最後の攻撃を試みる。

 赤い剣を持った巨大ロボも半壊しながら光線を放ち、巨大ヒロインも再登場して光線を全力で放つ。誰かが呼び寄せた落雷が直撃した。

 

 それでもデスガロイアは自己修復を始め羽虫を振り払うように周囲へとビームの嵐を撒き散らし始めた。


『聖剣、解放!!』


 シノブはアイテムボックスから聖剣を取り出す。

 光り輝く聖剣、シャイニングブレードをデスガロイアの胴体に突き立てる。

 シノブは考える。

 暗黒の力なる物が存在し、それが奴の力の源であるのならば――出来るかもしれない。

 振り払われたシノブは再度飛んでいく、解呪の額に剣を突き立て、シノブは叫んだ。


『浄化!!』


 浄化魔法。

 異世界ユグドの聖職者とかが使う基礎的な魔法だ。

 それを聖剣を通して注ぎ込む。

 

『上手く行った!! どんどんパワーダウンしていく!!』


『じゃあ自分も!!』


谷村 亮太郎も二刀の聖剣を腹部に突き立て、怪獣の体内へと浄化の魔法を注ぎ込んだ。

感覚的に二人は分かる。 

敵は弱っている。

 トドメを刺すなら今だと。

2人は剣を構えた。


『僕も!!』


そこに闇乃影司も混じる。


『『うぉおおおおおおおおおおお!!』』


 二人は剣を片手に怪獣の全身を縦横無尽に動き回り斬り刻んでいく。

闇乃影司は両腕を剣に変化させて二人の速度に負けない速さで切り裂いて行く。


『思考をリンクさせる!!』


谷村亮太郎が空高く飛び、それに続くシノブと影司。

シノブと亮太郎は金色に光輝き、影司は真っ赤に光る。


『『『トリプルセイバーキック!!!』』』


3人は一つの星となり、流星のように巨大怪獣の胴体へと降り注ぎ、デスガロイアは大爆発を起こした。


『さすが怪獣!! まだ生きてる!!』


 デスガロイアはまだ生きていた。

 体の左半分を失い、全身をズタボロになりながらも死と破壊を振りまこうとしていた。

 

『はぁああああああああああああ!!』


 最後に巨大ロボ、ヴィクトリオンが剣を召喚して縦に両断。

 真っ二つに斬り裂いた。

 同時にデスガロイアはバラバラに爆発、ヴィクトリオンは爆発に巻き込まれて火花を散らしながら吹き飛んだ。



 =ヴィクトリオン・コクピット内=


 慌ててロボット内部に突入するシノブ。

 リリナは計器類にぐったりと倒れ掛かっていた。

 血を流している。慌てて回復魔法を掛けた。


『大丈夫か?』


「……こう言う時ぐらい、ヘルメットを取ったらどうですか?」


『え?』


「冗談です……ありがとうございます」


『……ああ』


 思ったよりかは元気そうだ。

 ゆっくりと起き上がり、シノブへと寄り掛かった。 


「弟子入りの件、忘れてませんよね?」


『うん。覚えてる』


「ありがとうございます。事後処理を終えたら必ず弟子入りします」


『分かった。今は休め』


「うん」


 リリナは休ませることにした。

 やる事は沢山ある。

 日本の政治家連中や国連の組織達がどう動くかは分からないが、まあ何とかなるだろう。

 シノブは周囲の被害状況確認と救助作業へと入った。


 そして――

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