【いよいよ連載スタート】中世ヨーロッパを舞台に物語を描こうといろいろと調べてみたら、実際の中世が想像以上に暗黒時代だった件。
おひさしぶりです。
2か月ほど、投稿をサボっておりましたが、ちょろちょろとは連載の準備を始めておりました。
ある程度、書き溜めてから始めようと考え、話数を重ねている内に、修正、修正。
これでは、いつまで経っても連載が始まらない。
ということで、20話ほどストックも溜まっているので、本日いよいよ見切り発車!
タイトルは『この転生には、いったいどのような意味があるというのか? 』
作品番号は( n0859js )となります。
今後の展開次第で、改題の可能性もありますが、そのへんは神のみぞ知るです。
(筆者は神ではありません)
でまあ、中世ヨーロッパです。舞台は。
ただ、いわゆる「ナーロッパ」にはしたくはなかったので、いつの時点からか分岐した「パワレルワールド」としての中世ヨーロッパに。
実在の地名なんかは、めっちゃ出てきますが、キリスト教に相当する宗教は、C教ではなく、ヨハネス教として出てきます。
リアル路線で書くために、いろいろと中世ヨーロッパについてを、お勉強。
「暗黒の中世」と呼ばれていたのは知っていましたが、調べれば調べるほど、これがひどかった。
特に衛生面は、最悪のひと言。
今では、ファッションとして履かれているハイヒールも、そこら中に落ちている糞を直接踏まないために発明され、マントも、窓から投げ捨てられる、不意打ちの糞の直撃を避けるために羽織られ……。
街中はおろか、宮中までも汚物だらけとか、現代人とっては正に地獄絵図。
香水にしても、みんな滅多に身体を洗わなかったので、匂い消しとして使われるようになったんだとか…… 月1ペースで入浴していたエリザベス1世が「極度の潔癖症」として、頻繁に揶揄されていた記録が残っていたりもするから「どんな世界だったんだ、これ」となります。
食事面もめちゃくちゃです。
そもそも栄養の概念自体がなかったので、偏食が当たり前。
庶民は、肉などの高級品は、滅多に口にすることができません。
なので、庶民も肉が食べることが出来る、数少ない祝祭日などでは、肉を奪い合って、刃傷沙汰もザラだったとか ―― 食事は、ナイフと素手なので、すぐに得物で人も刺すw
フォークやスプーンのようなカトラリーは、まだこの頃には存在しません。
貴族だって、手づかみでメシを食っています。
貴族は貴族で、野菜はほとんど食べず、肉とパン、ワインばかりの食生活。
香辛料は、多少腐った肉でも、匂いを消して食べれることが出来るので、重宝され、高騰したという恐ろしい背景があります。
天に近づくほど尊い存在であり、地に近づくほど卑しい存在。
いわゆるC教の教えに従い、貴族たちは、地面で育つ作物を卑しい食べ物とみなし、足で立ち、地面からは少し離れてた位置にあった動物の肉を好んで食べていた(空を飛ぶ鳥の肉こそ至高?あと木の上で育つ果物とかはOKみたいな風潮)。
最近話題のアニメ『チ。 ―地球の運動について―』でも描かれているように、C教の世界観は、完全に思考停止状態で、カオス過ぎて、頭が痛くなります。
まさに暗黒の中世の元凶ってやつですね。
そういえば、実際に教皇選出などにも強い力を持つ、大司教などの地位。
調べてみたら、当時は大貴族の次男・三男などが就いていた、いわゆる特権階級のための位だったようです。
どうして、たかが宗教団体が、密接に国政に介入出来たのかと思っていたが、何のことはない。彼らも貴族出身者だというのなら、なるほどの塩梅です。
現代人がそんな世界に転生したら、そりゃもう抵抗するしかありませんわな。
ということで『この転生には、いったいどのような意味があるというのか? 』( n0859js )をどうぞ宜しくお願い致します(唐突)。
主人公は<天井のない牢獄>からの転生者。
魔法もない現実的な中世世界で、主人公はどう生き抜いていくのか。
好き勝手に動く登場人物たちに、筆者も展開が読めないので、乞うご期待!
(運任せ)