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俺が妹を守るまで  作者: のらねこ
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プロローグ

道立K高等学校、俺がこの学校に入った理由はH大学に入るにはどこの高校に入ればいいか。ただそれだけを考えてただ見据えて入学した。

この高校は道内でも屈指の進学校だ。

久遠寺奏一郎(くおんじ そういちろう)それが俺の名前だ。感じの画数が多いのでテストではいつも出遅れることになるのが定番だ。年齢は十六歳。

自分の将来を考えて入学した高校は毎日が勉強との戦いだ。復習はやって当たり前、予習もやって当たり前、テストの点数は八十点以上が平均のまずまず優秀と言ってもいい部類ではなかろうか?

と言っても、周りも各中学から優秀な生徒がやってくるので自分は特別だとは考えてはいない……別に選ばれた存在だとも思ってはいないし、なんなら他の生徒で優秀な奴はもっといる。

家でも一日六時間の勉強は当たり前、睡魔とも戦っている。

家族構成は両親と妹が一人の計四人家族、一般的な家庭と言ってもいいだろう。父は公務員で母は専業主婦だが時々思い立ったように、パートとして仕事を始めたりする自由奔放な母だ。

きっと二人は自分たちの老後のために投資や暗号資産などを利用して、財力を蓄えているだろう。そして十歳離れた妹は今年小学校に入学したばかりである。そんな自分と妹のためにお金を貯めこんでいることも知っている。学費や結婚資金の為、そしてもしもの時に備えて貯めこんでいるのだ……嬉しいじゃあないか。

妹とは十歳も歳が離れているせいか可愛くて仕方がない、というくらい関係は良好だ。休みの日は勉強しながら一緒に遊んでいるくらいだ。しかし、別にシスコンという訳ではない。

妹の名前は久遠寺彩花、彩る花と書いてあやかと読む……まあ本人はまだ六歳なので久遠寺という漢字は書けないのだが。将来どんな子に育つのか年の離れた妹に期待してしまう。何度も言うがシスコンという訳ではない。

俺は家族関係もいいし、恵まれた家庭で育っているという自負はある……今の時代こんなに普通に暮らしていけるのは親のお陰と思っている。滅多にないことだが遊びに出かける時にお金の心配をしなくてもいいのが有難いことだ。

我が家はお小遣い制ではなく必要に応じて、その時その時に支給される仕組みだ……その為いざという時にお金が無いなんてことにはならない。

そんな平凡な日常が覆されるとは思いもしなかった。



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