恋人達の日常?
天から降ってきた色々な話
◇
『女子高生と美女悪魔の日常』
灯:ねぇ、クロ。離れてくれると助かるんだけど......
クロ:いやよ、灯は私のモノ。誰にも渡さないわ
灯:いや、トイレに行くだけだから
クロ:トイレに浮気される恋人の気持ちわかります〜
灯:あのさぁ、無機物に嫉妬って大丈夫!?
クロ:灯が自分の体をトイレにさしだすからよ
灯:もしかして、酔ってるの
クロ:酔っていないわ!
灯:顔が赤いのは気のせい?
クロ:恋人の顔を見た結果
灯:よくもまぁ、恥ずかしいことをさらっと言えるわね
クロ:灯と違ってくぐってきた数が違うのよ
灯:何をくぐってきたのよ!?
クロ:お子様にはナニも知らなくていいわよ〜
灯:ふ〜〜ん
クロ:もしかして、嫉妬してる?
灯:嫉妬なんかしてないし
クロ:そう? なら今から繁華街でナンパしてくるから
私の魅力があれば数秒で男女問わずゲットできるわ
灯:あっそ
クロ:......ごめん
灯:傷ついたから、今日の主導権は私よ
クロ:それはいいけど、大丈夫?
灯:なにが?
クロ:いつも五分もしない内に逆転してるけど
灯:それは私がまだ、本気を出していないからよ
クロ:へぇ〜
灯:今まではクロに合わせていたから
クロ:ヘぇ〜 それじゃあ
灯:いきなり、腰に手を置くな!?
クロ:証明してよ
灯:しょ、証明?
クロ:『本気』とやらを
灯:う、受けてたつ!!
次の日の朝
璃子:ねぇ、クロ。昨日はお楽しみでしたね
クロ:何のことかわからないわ。はい、バニツァよ
璃子:本当に出た!!!
クロ:なんでも作れる!
璃子:さすが長寿者
クロ:お誉めに預かり光栄です。璃子様
璃子:あー...むず痒い
朝食を食べる二人。ソファーの上で伸びている灯ちゃん。天織家の日常
◆
『女王と女騎士の日常』
ユミナ:ヴァルゴ......
ヴァルゴ:嫌です(キリッ)
ユミナ:暑い......
ヴァルゴ:女性の体温は高いので
ユミナ:だったら
ヴァルゴ:ユミナ様欠乏症の私を放置するのですか? 酷い、鬼、悪魔
ユミナ:ヴァルゴの方が悪魔じゃん。三十分も抱き枕にされている私の気持ちわかる
ヴァルゴ:なんて幸せなんだ、ですか
ユミナ:なんてポジティブの塊
ヴァルゴ:私を構成する成分の九割はユミナ様でできています
ユミナ:それ、ユミナさんじゃないの
ヴァルゴ:身も心も合体しましょう!!
ユミナ:おまぁ!? 何時だと...夜中か
ヴァルゴ:覚悟はいいですか
ユミナ:や、やめぇ...
ヴァルゴ:寝かせませんよ、恋人さん!
◇◆
『面白い記念日?』
ヴァルゴ:昨日は胸の日だったらしいです
ユミナ:へぇ〜 よかったね
ヴァルゴ:長年生きてきましたが、そのような日があるとは。世界は広いですね
ユミナ:そうだね〜
ヴァルゴ:聞くところによれば、皆様大層なモノを持っているとか。負けれませんね
ユミナ:いや、負けてよ
ヴァルゴ:反応が淡白ですね
ユミナ:そんなことないわよ
ヴァルゴ:視線も憎悪
ユミナ:気のせいよ、従者の胸を引きちぎってやろうとか微塵も思っていないから
ヴァルゴ:引きちぎっても自分の胸を強化するのは不可能です
ユミナ:胸囲のステータスが欲しい
ヴァルゴ:脅威のステータスが......欲しいですか?
ユミナ:天よ、我に恵みを
ヴァルゴ:大丈夫です。お嬢様の持っていますから
タウロス:全然、励ましじゃない
アリエス:アタシがあげれたら
ヴァルゴ:アリエスは絶壁に等しいじゃありませんか
アリエス:喧嘩売ってます、絶壁ではありません。多少の丘はあります
タウロス:退け、アリエス
カプリコーン:私こそ天の遣い
タウロス:本物が来た!
ユミナ:天使様、私の願いを叶えてください
カプリコーン:わかりました。貴女様の願い、受理しました
ユミナ:やった!
カプリコーン:条件があります
ユミナ:条件?
カプリコーン:セッ......
アリエス:はい、そこまで。危なかった......
ヴァルゴ:首の皮一枚ですね
アリエス:卑猥枠はヴァルゴで十分です
ヴァルゴ:喧嘩売っています
アリエス:自分で卑猥だと認めるとは。脳にいくエネルギーはどこに行ったんですか
ヴァルゴ:私には三つの脳があります
アリエス:急にバカになりましたね
ヴァルゴ:アリエスは一つのようですね
アリエス:どこ見て言ってるの?
カプリコーン:これが醜い者の争いですか
タウロス:元凶はお前だけどな
カプリコーン:天使たる者、願いを求める者に手を差し伸べるのは当然ですが
タウロス:お嬢の一生をなくすのが、当然か
カプリコーン:神聖な行為です
タウロス:本当に欲が制限されている種族なのか?
ユミナ:ちょっと、魔薬学クエ行ってくる
タウロス:何しに行くんだ、お嬢
ユミナ:豊胸薬作れないか、教師NPCに聞いてくる
カプリコーン:あの、私のは......
ユミナ:いつか、ね!
カプリコーン:(胸を張る)
タウロス:お嬢の目が死んでる
結果、作れませんでした......
◇◆◇
『体内は同類』
青奈:匂いがするわ
黄華:青奈の加齢臭
青奈:ぶっ飛ばすわよ!
灯:青奈ちゃん、離してよ
青奈:いやよ、私しの主食に手を出した不届者がいるのよ。守らないと
黄華:普通にクロだろ
青奈:甘いわね、それはフェイクよ
黄華:何言ってるのか分からない
青奈:クロの匂いを収集して灯ちゃんに付着させた、誰かの仕業
黄華:発想がおかしい
灯:首を嗅がないでよ
黄華:諦めろ、バカ青奈は灯に関してだとアホになるから
青奈:黄華よりかはバカじゃないから問題ないわ
黄華:う〜ん、右ストレート待ちかな?
青奈:顎にパンチして脳震盪させた方が効率いいけど
灯:何故レクチャーしてる
青奈:男なんてこれでイチコロ
黄華:股にぶら下がっているモノを足刀蹴りした方が早くね
灯:こうちゃんも青奈ちゃんと同類だね
黄華:マジか...コイツと同類とか死んでも嫌だぜ
青奈:こっちもお断りよ
灯:一応、私達、同じ体だから合っている言葉だけど
黄華:生理的に無理
青奈:同じ空気を吸いたくない
灯:仲良くしようよ!
◇◆◇◆
『あの夜を覚えていますか?』
ヴァルゴ:ユミナ様、あの夜のこと覚えていますか?
ユミナ:どうしたのよ、突然
ヴァルゴ:私は片時も忘れたことはありません
ユミナ:初めて会った時のこと?
ヴァルゴ:そうです。運命でした
ユミナ:美人の泣き顔はグッとくるものがあったわ
ヴァルゴ:やめてください......恥ずかしいです
ユミナ:だって、急に泣き出すから
ヴァルゴ:あれほど人に触れてよかったことはありません
ユミナ:今や隙あらばずっと抱きつくよね
ヴァルゴ:それだけ、ユミナ様に抱きつくのは心地いいです
ユミナ:今も三十分くらいずっとこの体勢だよね
ヴァルゴ:後ろからもいいですがやっぱり、対面が好きです
ユミナ:私の心は疲弊しているけど
ヴァルゴ:何故ですか?
ユミナ:造形が完璧なお顔が超至近距離にあるし、胸部分が苦しい
ヴァルゴ:このままキスでもしましょうか
ユミナ:真昼間から何言っているのよ!?
ヴァルゴ:欲しそうな顔を出すユミナ様がいけないです
ユミナ:主に罪を擦りつけるなんて
ヴァルゴ:お返しです
ユミナ:昨日のこと、まだ怒っているの?
ヴァルゴ:当たり前です。動けない私に
ユミナ:ヴァルゴだって私に同じことしたじゃん
ヴァルゴ:私はいいんです。介抱ですから
ユミナ:まるで私は違うって言いたいらしいね
ヴァルゴ:ユミナ様の場合は飢えた者でしたから
ユミナ:飢えてないし
ヴァルゴ:本当ですか?
ユミナ:きゅ、急に首筋を噛まないでよ
ヴァルゴ:やる気、出ました?
ユミナ:............バカ
ヴァルゴ:ふふん〜
お読みいただきありがとうございます!!!
もし、ご興味がございましたら、本編を覗いてみてください!!