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私、大往生しました

火曜金曜更新時1〜数話upします。

 皆さんこんにちは。先ほど寿命で死んだ佐藤優妃(ゆうひ)です。


 享年はち…ゲフンゲフン


 ……まあ、年齢なんて死んだ時点で何の意味もないでしょ。ウフフ…


 それより私は今死後の世界というヤツに身を置いています。そしてなんと!肉体が20代前半に若返ってます!(ババーン!)

 どうやら死後本人の全盛期の肉体になると道先案内人が教えてくれました。


 ……そうか、私の全盛期は20代だったのか。


 幼児や老人よりマシでしょと案内人に言われてそれもそうか、と納得した私。(チョロイ)


 で、何故かだだっ広い白い空間(部屋?)に1人連れて来られました。訳が分からずキョロキョロしていると見た目10歳前後のお子様が天孫降臨ばりに上から舞い降りてきた。


 透き通る様な白い肌に白い髪の毛、白い睫毛に縁取られた瞳は黒くすっと通った鼻に小ぶりの赤い唇は黄金比で配置され、紛れもない美少女が飛鳥時代に着てたような白い着物の上に薄い桃色の打ち掛けを羽織る姿は後光が差している。


「眩しっ!」


 美少女の美貌と後光で目が潰れそう。……いや、もう死んでるから潰れないか。

 いかにも出現が神様っぽい美少女は私を案内してきた人から受け取った書類らしきものと私を見比べ一度頷くと右手を握り自分の頭をコツンとし舌をペロリと出し謝り出した。


「ゴメーン☆間違えて肉体を先に現世に生まれ変わらせちゃった☆」


 テヘヘとする様は天孫降臨ばりに降りて来た威厳など無い。


 そっかー、生まれ変わる体がもう現世にあるのかー…………


「……って、えええぇぇぇーーー!!!」


 それってかなり重い案件なのでは⁉なのに軽っ、謝り方が軽すぎるのでは⁉


 口をパクパクさせていると美少女が自己紹介と経緯を話し始めた。


「わらわは死者に転生先を示す道標。現世では神と呼ばれる存在。……あれは20年前、そなたは事故で生死の境を彷徨っていた。ちょうどその時期にこの仕事に就いたわらわはそなたは死ぬものだと思い器となる肉体を母となる人間の胎内に宿らせたのだ。……なのに、なのにそなたは生き返ってしまった!マズいと思ったわらわはそこら辺にある魂を適当に選びポイッとその器に入れてしまってな。なのでそなたがしっかり死ぬまでに肉体だけ19歳になっちゃった。ゴメン☆」


 人差し指をほっぺに差し首を傾げてゴメンネされても可愛いしか出てこないくらい情報過多なんですが⁉



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