5.『転んだ少女と悪役の王女様について』
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先ほど転んだ少女に何となく見覚えがあるような気がするんだよな~、言ってしまえばあのゲームの王女様なんだけど。
さすがにそんなことはないか。ゲーム内での顔までは思い出せないけど、シルエットと色は思い出せる。記憶のある色とは違うから、多分違う。記憶違いでなければね。
そもそも、王女様が1人で外出していたらえらいこっちゃよ。きっとお付きの人とか護衛騎士とかが罰せられてしまうのではないの?あくまで、前世の世界の歴史でしかないけど、そんな理由で処刑したの!?という驚きの話もあるのだから、王女様を1人で歩かせて万が一のことがあったら一族もろとも消し去るとかやりそう…。そんなの一族からしたらとばっちりよね。南無南無…まだ王女様とも決まったわけではないし、ちょっと妄想が行き過ぎたわ。すこーし考えると妄想が広がる癖を直したい。こればっかりは私の努力でどうにかなるか怪しいけど。
それで、話を戻すと、世の中には似ている顔が3人いるっていうもんね。私が王女様に似た人に会うことは珍しいとは思えど、ありえないことではないわね。
ここで、王女様について説明をしておくと、髪はクリーム色で、ふわっふわらしい。らしいというのはゲーム内でそう紹介されていただけだから。立ち絵を見ると確かにふわふわそうなんだけどね。瞳の色は王族だけに現れるという金色ト明るい青のオッドアイ。
王女様の親と言えば当たり前のことであるが、この国の王と女王、兄弟は、悪役の王女様以外に4人いる。この国では一夫多妻制をとっていないので、側室や腹違いの兄弟というのは存在していない。では、兄弟について説明していくと、第一王子から第三王子がおり、第一王女、第二王女がいる。悪役の王女様は末っ子の第二王女である。そして、第三王子と双子であるため、兄が2人と姉が1人という感覚なのではないだろうか。
そして、今日、転んだ少女は、髪が明るい茶色に、瞳も明るい茶色だった。どこにでもいる子だったのだ。髪と瞳の色が同じである人は多く、その2つの色が同じであるということは、それだけ普通であるという証明になるのだ。
同年代の友人とかいないし、友人になれたら嬉しいなあ。と思ったけど、相手の年齢を知らないから、私より年下だと、すぐに会えなくなってしまう。仮に平民と仮定して、光適性ということを分かっているとしたら8歳か、貴族とは大金持ちの商人の娘であるなら、先に調べてしまっている可能性があるので、それ以下の年齢か…分からないなあ。
明後日には会うのだからそのとき聞いてみよう。