エピローグ
【宮田先生】
今夜は本間先生とのデート。
本間先生は今年から他校に転任。私は最後だからと3月に勇気を出して告白したら願いは叶った。
本間先生は転任して職場が遠くなったけれど、アパートは変わってないし車持ってるし、丁度いい距離感。デートはいつもドライブから始まる。
私は数年前から本間先生のことは好きだったけれど、もし告白をしてフラれたら同じ職場で顔を合わせにくくなる。本間先生の転任は告白のタイミングを待っていた私にとってはチャンスだった。
正直、若い娘だらけの職場で自分が女として見られて居るか心配だったけれど、オッケーもらった時は嬉しかった。
10代前半の娘から見れば私なんてBBAだもの。若い娘は好奇心も旺盛で積極的だし。私も積極的だけれども、それは年齢から来る焦りの積極性。
でも後で聞かされたけれど、本間先生も私の事が気になっていたらしい。
勝負服に着替えている途中、ハッとした。
裸を通行人に見られたかも。
自転車に乗ってた10代男子がこっちを見てた。
見たことあるような男子。
誰だっけ?
ぱっと思いつかないということは今受け持ってる生徒ではない。
でも誰だっけ?
まあいいや、遠いし、お互いわざとじゃないし。スマホを構えている素振りも無かったし。
それに、見られて恥ずかしい身体でもない。
いや、身体には自信がある。
不思議だ。普段なら窓に面したこの場所で着替えるなんてまずしない。今日に限って誰かに見られるとか警戒しなかった。何の疑問も持たずにここで着替えた。そして下着着ける前の僅か数秒に通行量が少ない道であの男子が通る。なんてタイミング。
次は気をつけよう。
しかし、こんなこともあるんだね。
3年前は、本間先生によく見られたい思いで胸にパットを入れて登校していた。
そう、私の胸はゼロではないがそんなに大きくない。大きい小さいで言えば後者。形も色もいまいちだった。自分の事だから良くわかってる。
硬いブラとパットで支えられたプロポーション。そして一度仕込むと後に引けなくなる。
とんだ見栄っ張り女だ。
しかし、どうしたことか成長期は終わって居たのに急に胸が大きくなり始めた。原因はわからない。
なんで?
そして3年経って、パットは必要なくなった。
それどころか手持ちのブラでは浮くくらいに大きくなった。ウエストはそのまま。しかも色も良くなった。
恐らくはグラビア級のプロポーションに進化したと思う。
実は感動のあまり自分の裸体を撮影保存してある。
スレ建てしてアップしようと思ったのも一度ではない。
友達には
「豊胸した?」
「してない!」
「妊娠した?」
「してない!」
「揉まれたからか!」
「その前から!」
「自分で揉んだ?」
「してない!」
肥っていった訳じゃないのに胸だけ大きくなるなんてあり得ない。しかももう二十代半ばなのに。
そしてほぼ理想的な乳姿になったところで成長は止まった。あまりにも都合良すぎる。歓迎すべき怪奇現象だった。
自転車少年はちらちらとこっちを見ながら走り去った。
少年よ、良いもの見たね。
感謝しろ。
もっと見たいなら自分の彼女に頼みな。
脱がされてもパットが出てこない安心感から、本間先生とは安心してベッドインできた。しかも、ポーズをとる余裕すらある。見られる快感。
ベッドインして気付いたけれど、本間先生はおっぱい星人。付き合う前から私の胸に釘付けだったようだ。ヤバかった!パットとおさらば出来てて良かったよ!
あれ?顔は?
明日も休みだし今夜も朝まで本間先生にサービスサービス!
今の私は幸せだ。
神様ありがとう!
おわり
お読み頂き有難うございました。