2話
今回から本格的に異世界って感じがしてきます。
さて…今1番に何をすべきか…周辺の探索?いや、農業だな。食料がなくなっても困るし…
そんなことを考えてると。
「サヤマよ…片目をつぶるのです。」
「管理者さま?分かりました?」
俺が片目をつぶると目の前に画面が映し出された。
「おわっ?!なんだこれ?」
「それは、あなたの今のステータスとスキルを表示しています…」
「スキル?!いいねいいね、なんか異世界っぽくて。ええっとなになに…ファイナリティスキル〖ファーマー〗だって?」
「それはあなたの願いを世界が汲み取り、作り出したあなただけのスキル…ファーマーは農業全般の作業効率がアップするスキルです。」
「あとは…」
・〖痛覚遮断〗(痛覚を遮断する能力)
・〖ドワーフの心得〗(鍛治の技術が上がる)
・〖鑑定の目〗(相手を見るとステータスや、スキルが分かるようになる)
・〖スキルスティール〗(相手を一定数倒すとスキルを奪える)
・〖気温遮断〗(どのような状況でも体温を一定に保つことが出来る)
・〖研ぎ師〗(武具の研ぎの技術が上がる)
・〖ナイフ・マスタリー〗(ナイフの攻撃力アップ)
・〖全属性耐性〗(全ての属性に対して耐性を持つ)
基本ステータス
サヤマジュンイチ
・攻撃…120
・防御…600
・魔法…40
・農耕…9垓
・鍛治…1500
なんか9垓とか書いてあった気がするけど気のせいかな?あと魔法ひっく、。
「さあ、元勇者サヤマジュンイチよ!農耕をし、快適に暮らすのだ!」
「元勇者って言うのやめろ」
俺は畑に種を巻き馬の世話をし、試しにナイフを1本作ってみた
「おぉ、これが俺の打ったナイフ…」
俺は試し斬りに行くことにした。歩いていると前からでかい蜘蛛のようなやつがでてきた
〖ビックスパイダー〗
所有スキル
・ハードストリングス(硬い糸を出すことが出来る)
討伐必要数5
「でゃぁぁー!」
俺が思い切りナイフを振り下ろすと蜘蛛は無事死んでいた。
「意外と行けるもんだな…もっと進んでみるか…」
さらに進むと地面にキノコがあった。
〖キノコ〗
この世界の一般的なキノコ、原木に植えると勝手に増える。
また食料ゲットだ。歳先がいいな。
次は川沿いに進んでみると何かが倒れている。
「なんだろう、魔物じゃなきゃいいんだかな…」
それは、女の子だった。
「何だこの子、耳としっぽが生えている?いわゆる獣人ってやつか…ってそんなこと考えてる場合じゃない!意識を失っている…早く家に運ばなきゃ!」
「ここは──どこだ?」
「やあ、気づいたかい?」
「なんだ!貴様は!新手の賊か?私は屈しんぞ!」
「ち、違うよ!君が森で倒れていたから助けたんだ」
「その言葉、真実か?」
「は、はい!」
「そうか…ありがとうな」
「え、いいんですか?」
「いいんだ。君からは悪いやつの気配を感じない。」
「君、名前は?」
「私の名はアナトドゥン=シヴレル、シヴとでも呼んでくれ。君は?」
「俺はサヤマ=ジュンイチ。ジュンイチでいいよ。」
「助けてくれたこと恩に着る。では私はこれで…」
「待ってくれ」
「どうした?ジュンイチ?」
「君、家は?」
「ない…今は流浪の身だ…」
「じゃあ、うちで働かないか!?」
「えっ!?ここで君は何をしているのだ?」
「農業とか、鍛治とかやってるよ。」
「そうか、確かに雨風防げるところがあるのも悪くないな…よしわかった!君のところで働かせてもらおう!」
「ありがとうな!では早速スキルとステータスをチェックさせてくれ。」
「な、何?ジュンイチはそんなスキルを持ってるのか?」
「う、うんそうだけど…何かおかしい?」
「いや、私は色々なスキルを見てきたけれどそんなのは初めて見た」
「鑑定完了したよ」
獣人族
アナトドゥン=シヴレル
保有スキル
・〖ソード・マスタリー〗(剣の攻撃力アップ)
・〖全属性耐性〗(〃)
・〖気配察知〗(相手の気配を察知出来る)
・〖獰猛化〗(一時的にパワーアップ状態になる。効果時間が終わると少しの間動けなくなる)
ステータス
・攻撃300
・防御250
・魔法150
「こんなところかな」
「すごいな…こんなに敵の能力を細かく知れるなんて…」
「じゃあこれからよろしくシヴ!」
「ああ、こちらこそジュンイチ!」
こうして俺の異世界初めての仲間ができた。
いやあ異世界って感じですねー(スキルとステータス書くのすげえめんどかった)
ちなみにシヴに農耕と鍛治のステータスがないのはジュンイチ限定のステータスだからです。決してミスではないよ。
次回投稿は来週までに