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分かたれた仲間たち

ちょっと更新遅れましたがギリギリ本日中の投稿間に合いました!

「え、なんで皆サンそんな怖い顔しているんデス? ワタシ達はきっとお友達になれマース。争いなんて誰も望んでいませんヨ?」


「そういう綺麗事はその顔に付けた仮面を外してから言いな!」


 ラブがメビウスに殴りかかるが、その拳はひらりとかわされてしまう。


「オー、それは出来ない相談デース。これはワタシのお気に入りですカラ。しかし、その様子だと争いは避けられないようデスね。悲しいデス、辛いデス。人間と魔族も、わかり合えると思っていましたノニ⋯⋯。人様の好意を否定するような奴らは、地獄に堕ちろファッキンDeath!!」


 メビウスは親指で首をかっ切る動作をすると、そのまま親指を下に向けた。その瞬間、足下に穴が空き、突然の事態に回避する間もなく落下してしまう。


「お主ら、大丈夫か!? 儂が今助け⋯⋯」


「オー、貴女の相手はこのワタシデース!」


 唯一自力で飛べるご隠居が穴に飛び込もうとしているのが見えたが、メビウスに蹴飛ばされたことでその手が穴の中に届くことはなかった。


 一方、穴の中に落ちてしまったボク達も、途中で離ればなれになってしまった。魔術がかけられているのか、穴はここが屋敷内だとは思えない程深く、長く続いている。そして気付けば、ボクはたった1人で小部屋へと投げ出されていた。


「ふぎっ!?」


 ぽーんと雑に放り出され、床にお尻を強打する。あまりにもイキナリだったので変な声を出してしまった。


 そして、そんなボクをあざ笑うように、クスクスという声が聞こえてくる。その声の主を確かめるべく身体を起こすと、そこには、何故か体操服にブルマというコスプレのような格好をした魔族が居た。


体操服に平仮名で『ななほし』と書かれたその魔族は、大きなスライムの上に跨がってこちらを見ている。ブルマを突き出て生えているくるりとした細長い尻尾に、どこか漂う怪しい色気。ぱっと見では性別は分からないけれど、おそらくサキュバス⋯⋯もしくは男版サキュバスであるインキュバスのどちらかだろう。


「あれ、おっかしいな~? あたいのとこには男を送ってって言ったはずなんだけれど。メビウスの奴、適当な仕事してんじゃねーよ」


 声の高さと発言から、この魔族が女であるということが分かった。ドクの件があったせいで無駄に警戒しちゃったけれど、普通こんな可愛い子が男なはずないんだ。


「お前、何者だ! あとなんでブルマ履いてるの? 趣味?」


「ちっげーわ! この格好はメビウスの奴に無理矢理着せられてんだよ! そうじゃなきゃ誰がこんな変な服着るか! あと、名前は服に書いてあるだろこのダボ! あたいの名は『ナナホシ』。アケディア様の忠実な部下の1人だ、覚えとけ!」


「分かった、ごめん! でも、魔族は敵だから倒させて貰うよ!」


「倒されるのはお前じゃボケ!」



 そして、ボクがナナホシとそんな会話をしている間、他の場所でも同じように仲間達がアケディアの部下と対峙していた。



「むっふっふ。吾輩の名は『マルボロ』。さあ、そこな聖処女よ。我が肉棒で思いっきり貫いてやろう」


「おおお、お前なんで全裸なんだよ! 服着ろ馬鹿! や、やめて。近寄らないで⋯⋯」


〇〇


「あたちの名は『ホープ』。おじさん、貴方あたちのタイプよ。思いっきり可愛がってあげる!」


「い、いやあ、流石に見た目幼女とどうこうするつもりはないかなぁ。完全に絵面犯罪だし」


〇〇


「⋯⋯『ケント』」


「え、今のもしかして君の名前? ちょーかっこいいじゃん。まあ、ご隠居が待ってるから手加減するつもりはないけれど!!」


〇〇


 ラブにトム、そしてアベ。それぞれ1人ずつ別々の場所に転移させられてしまった。そして、唯一穴に落ちず転移を免れたご隠居も、メビウスとの戦いを始めている。


「日本と言えば『サムライ』! サムライと言えば『刀』! ワタシの抜刀術、今こそお披露目の時デース!」


「ただ剣を振り回すだけでは、抜刀術とは呼べぬな!」


 敵本拠地に殴り込んだ直後、各個離され強制的な戦いを強いられる、『リターナー』の面々。しかし、同じ組織に所属し、今回の作戦に参加しているにも関わらず、まだこの場に居ない人物もいた⋯⋯!



〇〇〇〇〇



「おい、あそこに倒れてるのって⋯⋯もしかして人間じゃねぇか?」


「うお、ホントだ。しかもなかなかの上玉だぜこいつ。服に隠れて分かりにくいが、胸も大きいし、楽しみがいがありそうだぜ、ぐへへ」


「馬鹿言え! アケディア様の部下、メビウス様は人間が好きだと聞く。これだけの上物を連れて行けば、きっと喜んで報酬をくださるに違いないぜ!」


「成程、お前賢いな! それじゃあ、この人間はアケディア様のアジトまで持っていくか」


「そうしようぜ! よし、縄で縛って、と⋯⋯。これで目を覚ましても逃げられることはねぇだろ」


 偶然人間を道で拾った魔族2人は、ほくほく顔で人間を車の荷台へと詰め込み、アケディアの居るアジトへと向かう。今捕まえた人間が、自分たちに破滅をもたらすとも知らずに⋯⋯。


「⋯⋯ああ、死にたくないです。早く私を仲間のところに運んでくださいお願いします。その時は2人仲良く殺してあげますからせめて私を恨まないでくださいお願いしますごめんなさい⋯⋯」


次回はユウVSナナホシです。ブルマっていいよね

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