表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「第8回ネット小説大賞」に関して思うこと  作者: 烏川 ハル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/14

一次選考の結果が発表されました

   

 久しぶりに、このエッセイを更新します。「第8回ネット小説大賞」をテーマにしている以上、この話題を避けて通るわけにはいかないでしょうから。


 一昨日の4月10日、一次選考通過作品が発表されました。

 本来、このエッセイも一昨日に更新するべきだったのでしょうが、個人的に「発表当日に見に行くと落選する」というジンクスがあったので、発表ページを見るのが遅れてしまいました。

 ……という個人的な話は、後回しにするとして。


 まず、結果ページを見る以前の段階で。

 一昨日の夕方、発表があったことをツイッターで知った際、『今回は総応募数9316作品(短編企画賞への応募は除く)の中から974作品が一次選考通過となりました!』と書かれていたのを見て、驚きました。

 前回と比べたら、かなり狭き門ですよね。

 私は前回が初参加だったので、余計にそう感じてしまったのかもしれません。一応「前回は例外的に一次選考通過数が多かった」という話は耳にしていましたし、前々回の数字も目にしていたのですが……。

 あらためて。

 前々回、前回、今回の通過割合を比較してみました。


 前々回は、応募総数10,156作品のうち596作品が一次選考通過、約1/17。

 前回は、応募総数9,376作品のうち1,547作品が一次選考通過、約1/6。

 今回は、応募総数9,316作品のうち974作品が一次選考通過、約1/10。



 こうして見てみると、特に今回が厳しかったわけではなく、前回が甘すぎたのでしょうね。その甘かった前回が初めてのネット小説大賞参加だった私は、運が良かったのかもしれません。おかげで「ネット小説大賞は他のコンテストと違って、私でも一次選考には通過できる!」と思えたのですから。

 来年もそれくらい甘いといいなあ。せめて今年よりは甘いといいなあ……。それが、通過作品数を見た瞬間の、私の素直な感想でした。自分が頑張って良い作品を書く、ではなく、選考システム頼みです。神頼みの一種、みたいな。



 以上で一般的な話は終わり、以下は個人的な話です。一応、自分の作品を具体例にして「どういう作品が一次通過するのだろう」と想像――いやむしろ妄想――もしますけど。

 さて。

 冒頭に述べたようなジンクスがあった上に、昨年は「発表二日後に気づいて見に行ったら一次選考通過作品があった!」という状態でしたから、ゲンを担いで、今年も二日後に相当する今日まで待ちました。

 そして見に行きましたが、去年のような単純なあいうえお順ではなく、漢字はカナの後にまとまっている表記順。

 応募作品の多い私は、自分の名前でページ内検索するべきなのでしょうけど、それで『見つかりません』と出るのは悲しいので、少し心の準備。

 まずは「この作品は期待してるんだけど、どうかなあ?」という作品を、一つずつ探していきます。あわよくば、途中で「期待してなかった作品の方があった!」みたいなことが起こるかな、と思って。

 しかし。

 いくら探しても、私の作品は出てきません!

 途中でれてしまって、もう『見つかりません』が出るのを覚悟の上で、作家名で検索しました。

 結果。

 4作品が一次通過していました。ゲン担ぎの甲斐がありました。

 ただし、私の応募総数は65作品ですから、61作品が落選です。

 ……知らない人が見たら、複数作品通過の時点で「すごいなあ」とか「うらやましいなあ」とか思われるのかもしれませんが、現実はこれ。応募した作品のうち約1/16、わずか6%が通過、ということです。


 とはいえ。

 そもそもネット小説大賞って、一応は書籍化を目指すコンテストのはずですが、感想サービスなどの企画もあるので「本にするには短すぎる。本気で賞を狙っているわけではない」という、にぎやかしの短編もたくさん応募されているのですよね。

 初めて参加した前回は、身の程知らずなのですが「万一受賞できた際、きちんと出版できるように」と考えて、長編・中編・連作短編のみを応募していました。だから応募は9作品に留まり、そのうち3作品が一次通過という戦績でした。

 一方、今回。

 そうしたにぎやかしの短編を、私もたくさん応募してみました。後で見たら前回の一次通過作品の中には「本にするには短すぎる」的なものも結構あったので。

 だから65作品応募といっても、長編・中編・連作短編のような真面目な応募は18作品であり、にぎやかしの単発短編が47作品となります。このうち一次選考通過は、前者から3作品、後者から1作品。

「前回は9作品応募して3作品通過したが、今回は少し狭き門になった分、18作品応募して3作品通過となった」

 と考えれば、ある意味、妥当な数字なのかもしれません。



 さて、この3作品に関して、少し個別に見ていきます。

 せっかくなので、発表ページの掲載順に。


 まずは『異世界再会物語 ――俺と彼女と彼女の姉妹――(第一部)』。

 タイトルに『第一部』と含んであるように、一応は完結作品だが本当は続きを書くべき、という中編です。

 元々はカクヨムに投稿した作品であり、そもそも、あちらで告知のあったコンテストに向けて書き始めたものでした。それまで「コンテスト応募は、すでに投稿した作品の中から選んで応募するだけ」だった私が、初めて「コンテストのために書き始める」ということにチャレンジした作品でした。

 チャレンジという意味では、私が初めて書いたラブコメ作品ということにもなるかもしれません。

 結局、応募期間中に規定の文字数には到達したものの、見切り発車でスタートしたのが災いして、内容的には……。当然のように一次選考には引っかからず、自分の中では「やはり私にはラブコメは無理」という感覚だけが残った作品でした。

 でもカクヨムの方の読者からは「異世界転移ものとしては、導入部が丁寧で素晴らしい」というレビューをいただいたこともあります。私としても第一話だけは個人的に気に入っていることもあり、そういう自画自賛な点を他人からも褒めていただけると、嬉しいものですよね。

 だから自分としては、マイナスにもプラスにも思い入れの強い作品でした。黒歴史として葬らず、ネット小説大賞に応募してよかったです。一次選考通過が良い供養になった、と思えます。

 ……というより、少し「第二部を書いてみようか」という気にもなりました。一応、軽く構想はあるので。


 続いて『異世界裏稼業 ウルチシェンス・ドミヌス(1)「桃色の髪の少女」』。

 一応前回も応募しましたが、当時は、まだ未完成。私は「途中が面白い」という作品は書けず、むしろ起承転結とか物語のまとめ方とかで勝負する作風だと自負しているので、完結していない以上、前回は『一応』でした。応募締め切り以降の更新分も考慮してもらえたら、くらいの気持ち。

 その後カクヨムに転載、あちらの昨年の「ファミ通文庫大賞」では一次選考を通過しました。そもそも前回のネット小説大賞では、私の一次通過はどれも異世界ファンタジーではなく、ラノベっぽい作品でもなかったので、その「ファミ通文庫大賞」が私にとって初めての「それっぽい作品が一次通過した!」というケースでした。

 二次通過のない私にしてみれば、一次通過は、ささやかながら誇るべき実績。今回この作品を応募したのも、大げさにいうならば「満を持して」という気持ちでした。最も一次通過の可能性が高いのはこの作品なのではないか、と。

 ある意味、予想が当たった形ですね。と同時に、これで「同じ作品が複数のコンテストで一次通過」というのを初めて経験できました。

 たとえ下読み審査員だとしても、違うコンテストならば違う人が審査員をやっている可能性が高いでしょうし、ならば複数の方々から評価していただいた、ということになります。嬉しいものですね。こうなると、これを自分の代表作にするべきなのかなあ、と思うくらいです。


 最後に『緋蒼村連続殺人 ――転生したら殺人事件の真っ只中――』。

 前回のネット小説大賞でも一次通過した作品です。当然、その時点で完結済み。以来、それなりに手直しはしていますけど。

 これも一応は「同じ作品が複数のコンテストで一次通過」になるのでしょうか。……そう思っておきましょう。

 とはいえ、同じネット小説大賞。前回も今回も、同じ下読み審査員のかたが読んで通過させてくださったのかもしれません。それはそれで、この作品を気に入ってくださる人を一人獲得できたように思えて、嬉しくなるのでした。

 それに、この作品は、私のイチオシではないものの、それに近い感じです。セカンド・オブ・ベスト、みたいなものでしょうか。推理小説に限った上での、イチオシ作品ですから。


 なお『異世界裏稼業 ウルチシェンス・ドミヌス(1)「桃色の髪の少女」』と『緋蒼村連続殺人 ――転生したら殺人事件の真っ只中――』は、どちらも長編シリーズの一作目。それぞれのシリーズ作品を今回、3作品と2作品、応募していました。どれも内容的には、一作目と比べても遜色ない完成度だと自負しているのですが……。

 二作目以降が通過しなかったのは、偶然ではなく「シリーズ一作目ではないから」なのでしょうか。シリーズ作品とはいえ、それぞれ独立した物語を書いているし、順不同で読んでも構わない書き方をしているのですが。

 前回は連作短編の一作目ではなく二作目が一次通過したのですが、あれは短編だったから、真面目に審査されていなかったのかもしれません。やはり長編シリーズならば、二作目だけとか三作目だけとかは無理なのかな、と感じてしまったのでした。



 ……と、色々と考えてしまいましたが。

 そろそろ終わりにしましょう。


 それまでのコンテストでは一次選考通過すら夢だった私に、初めて「一次選考通過!」を味あわせてくれた、昨年のネット小説大賞。

 そして、初めて「複数のコンテストで一次選考通過した作品」を私に持たせてくれた、今年のネット小説大賞。

 本当に、ありがたいコンテストです。

 来年のネット小説大賞では、どんな『初めて』を経験できるのでしょうか。今から楽しみです。不安もありますけど。

   

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] おめでとうございます! 沢山通ってるなあと思って数えてなかったのですが4作だったのですね。 おめでとうございます。 その内2作は読んだ事があり、気に入ってる作品でもあるので期待してます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ