プロローグ(これでも死なないから本当驚いちまうよ)
お、おう。すっごい夢を視たもんだぜ。
まさか義妹にいきなりコクられ、勢いのままベッドインして、抵抗むなしくファイナルフュージョン承認!ってなると思わなかった。
っていやいや夢………ゆ!め!
ハハハ欲求不満なのかしら。朝だし起き抜けにきたねぇ花火咲かせますか。
あれ?右腕動かな………
…
…?
…!!!
キィヤアアアアアアイルウゥゥゥ
何でいる!ってすっぽんぽん!?
おいおい富木拓夫さん、一端冷静になろうじゃないか、焦っても仕方がないって。今は妙にスッキリしてるしクールになるきはうってつけ…
ダメじゃん!もう無理です安○先生!これ以上先送りにはできません!
「諦めればそこで試合終了だよ」
義妹!!!?お前が言うな!!!
「アナタ」
兄とはもう、呼んではくれないのね
「ファイナルフュージョン承認は流石に古いと思う。後、抵抗むなしくって嘘いっちゃダメ、全然抵抗無かった」
………
朝チュンしてからよくしゃべるなこんちくしょー!
「妹が頑なに喋らなくなるのはお前の前だけだったぞ」
裏切り者!!?よくも面出せたなこんにゃろ!
ってそれマジ?そんなに人望無かった!?
「そんなことより」
なんだよ
「昨夜はお楽しみにでしたね」
朝チュン現場で言うこと!?
「すごく…激しかった…です」
俺は激しくされた方だけどね!
「ところがどっこい、童貞卒業した後のお前は、正に獣だったぞ」
なんで行事を知ってるんだよ!?
っておい片手に持ってるそれは!?
「NO MORE映画泥棒」
映画泥棒じゃない!それは盗撮だ!!
「私が許可したから盗撮じゃない」
俺はしてないよ!!なんで許可する!?
「「勿体ないから」」
この兄妹!!!
ゴホン!
え?だれ?このわざとらしい咳払いは。
「私だ」
お前だったのか。
あれ?いつもの義父さんじゃない、なんだこの世紀末な覇王のオーラは!?
「おい」
はっはい!?
俺じゃない??義兄さんに?
まさかその物的証拠を没収してくれるんだね!?
「ははー」
献上した!?そして受け取って消えた。消えた!?
「お前ら、さっさと風呂に入ってダイニングに来いよ」
何でそんなに冷静なの!?データ消されるかもしれないのに!?
「弟よお前は親父とお袋のこと何にも分かってなかったんだな。二人とも俺以上にオタクだぞ」
…どゆこと!
って大音量で鑑賞会始めてる!!
「娘よ、よくやった」
義母さん!!やめて!!息子のライフはゼロよ!!
「長く苦しい戦いだった」
そんなに激しかった!?激しいですね!!今テレビでハッスルしてる俺がいるし!
とりまテレビ消します!
そして話を…
パチン
「話をしよう」
大天使さん出鼻をくじかせないで!狙ってたでしょう!
「あれから36万…いや、10年前だったか」
「うん、その時に旦那様に蛇に噛まれそうになったところを助けられて惚れた」
「その後巧(義兄さんの名前)と拓夫君以外の一族全員で会議したね」
「その間時間稼ぎさせられたっけ」
「姉さん、義兄さんが死んじゃったのは本当ーーーーに予想外だったけど」
「葬式の後に緊急会議が始まったな」
「満場一致で家で引き取ることは決まってたけど」
「旦那様はそれどころじゃなかったし」
「荒れてたものねあのときのたー君。そしたら夢に出たのよね、たー君がやっばいって」
「その夢私が見たかった」
「急ぎ、会社やアシスタントの皆にお願いして引っ越しの手伝いしてもらって」
「その後拓のボイ泣き」
「ご飯を食べさせたり、様々な英才教育」
「コスプレのカチコミからの色仕掛け」
「娘が16歳になってからのgoサイン」
「「「「いやぁ~長かった」」」」
ツッコム隙もねぇーーーーー!!!
ほんとありがとございますこの糞オタども!!!
「まだ終わりじゃないんだよ~たー君」
なんだよーもう十分だろーオーバーキルもいいところだよー
「さぁこの婚姻届に「「「サインを」」」」
うみねこは鳴いてねぇーーーーーー!
エルフ 「ふひ!ふっひひひ!お腹痛い」
拓夫 「笑うなよぉ」
ドワーフ「なんと言うか濃いい一家じゃったんじゃのぅ。一周回って憐れじゃ」
拓夫 「なら励ましてくれよぉ」
二人 「だが断る」
拓夫 「ウワーーーーーン」