第一章俺!誕生!!!(音量注意!!!)
ここ最近母上様と父上様の仲が険悪だ。
理由も原因もわかってる、なにしろ俺の目の前でやってるんだからな。
「カッケツ、何度も言うように。カー君はエルフとして育てるべき」
「何度言われようとも、ジュニアはドワーフとして育てる。ジュニアは偉大なカーシン・ブキガスキーの産まれ代わりとして証明されておる」
「ただ「武器」って泣いただけじゃない、しかも産まれた時しかそう泣いてない」
「我が家に伝わる口伝には泣き続けたとは言っとらん」
「詭弁よ!しかも口伝ってそんなあやふやな確証でカー君の将来を決めてかかるのは間違ってるわ!」
「ならお主が言っとることもなんの根拠がない夢物語ではないか!」
「夢物語じゃない!私は確かに見た!カー君に大精霊が降り立つところを!そして攻撃魔法で魔物を瞬殺したところを!」
犬も喰わぬとは言ったもんだ。
喋る喉がないからなんも言えないだけだけど、二人が言い争うのは………なんか嫌だな。
『いや~』
「大精霊か何かは知らんがジュニアに守護する何かが憑いただけじゃろ、何をエルフに育てるとなるんじゃ」
「大精霊が憑いてるエルフはただ一人、女王のみ!二人目の大精霊憑き、尚且つ初の男!カー君はエルフの次期国王となるべきなのよ!」
「それこそ後付けではないか!そもそもエルフの王族と言えば口伝にも伝え聞く、賢人マジハージンの子孫と決まっとるではないか!」
「私がマジハージン様の子孫よ!」
「初耳だぞ!!!」
「言いたくはなかったわよ!!!私のことを貴方に告げたら、………今の生活が無かったと考えただけでどれだけ身の内を焦がしたか貴方にわかる!?」
「ワシを甘く見るな!!!おまえとの出会いは不可解なところが多いいが、おまえを愛したことに嘘偽りあろうか!」
おいおい喧嘩しながら惚気だしたぞ。
『ラブラブ~』
でもまぁ、このままって訳にもいかんわな。
『ど~する?タクオにぃ』
初期簡潔、俺が目指すところはぶれねぇ。
………が、カー君はそれで良いのか?
『う?』
母上様が言った通り、俺ら。
いや、カー君にはエルフの王様って未来があるかもしれない。
それなのにドワーフとして武器作って、売る。
そんな生活でカー君は良いのかなって。
『いいよ~』
良いんかい!?
『だってまほ~つかえないとタクオにぃこまるでしょ~』
え?まぁ………はい。
『ならむぅお~まんた~い』
ええ~
『ボク、ママのことだ~いすきだけど。タクオにぃのこともだ~いすきだよ~』
カー君………
『それで?どうするの?』
簡単さ、伝えりゃ良い。俺の気持ちを。
一度やったんだ、またやれば良い。ライブスタートだ!!
「ふぅぇ………ふぅーーーーーいいーーーーーー!ぶぅーーーーーいいーーーーーー!!」
「カッケツ、またカー君が」
「おお!また「武器」と泣きおった!!」
お姉さん、俺の声を大きく出来ない?拡声器みたいに。
『え!?』
ー是 音声拡散魔法[スピーカー] 民生誘導魔法[プロパガンダ] 使用?ー
喧嘩ばっかりの二人にお灸を据えなきゃ~ね。
いてもうたれや!
『ろっくんろ~る』
『ちょ!いけま!!』
ー了承 音声拡散魔法[スピーカー] 民生誘導魔法[プロパガンダ] 使用ー
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う~ん、やり過ぎた?
『パパ、ママみみふさいでねてる~』
『やり過ぎたとかじゃありません!近所迷惑を考えてください!』
あ
『あ』
マリア 「ふふふ、我が子の声ここまで届いてますよ~。元気で何よりです」
マクスウェル「なぜワシを呼び出したんじゃ生命のマリアよ」
マリア 「いくつか確認したいことがあって呼ばせていただきました」
マクスウェル「うむ?一体なんだ確認したいこととは」
マリア 「我が子の母、エルフのエリトイーアが貴方の子孫で間違いないですか?マジハージンさん」
マクスウェル「う~む………おや、清んだ青い瞳とその顔立ち、ほぼ違い無かろう。今のエルフの女王に憑いてるワシの妻に聞けば確実じゃが。それがどうした生命のマリアよ」
マリア 「いえ、気になったものですから。あと、技術のデウス・エクス・マキナと血縁者となった気分をお聞きしても?」
マクスウェル「んん?稀有な縁とは思うが特に無いぞ」
マリア 「面白くないですね~」
マクスウェル「お主はワシに何を求めとる?」




